スタートレック:スターフリートアカデミーS1第5話「シリーズ・アクリメーション・ミル」あらすじや感想など
(以下、ストーリーのネタばれを含みます)
シーズン1第5話「シリーズ・アクリメーション・ミル」”Series Acclimation Mil” のあらすじ
アカデミーで唯一のフォトニック(ホログラム知性)候補生、サム。
彼女には有機生命体を理解し、故郷カスクと連邦との架け橋になるという使命があった。
しかし有機生命体への不信感が強いカスク上層部(創り主)は結論を急いでサムを追い詰めるばかり。有機生命体の予測不能さもサムには理解困難で、使命は行き詰まっていた。
この難題を乗り切るため、サムは歴史上有名な士官で、ベイジョーの伝説的英雄でもある「ベンジャミン・シスコ」について調べ始める。
一方兵学校のケルレック校長は、優れた訓練学校のあるアルフェラト星のアマル学長をもてなす準備を進めていたが、外交任務に疎いケルレック校長は勝手が分からず四苦八苦。アーケ校長は兵学校との関係改善のため、彼に力を貸すことにするのだが……
情報を整理してみる
- 今回宇宙歴は提示無し
- 今回はローワーデッキのマリナー役でおなじみタウニー・ニューサムさんが共同脚本という形で参加されています。そしてアイラ・ダックスを演じていたのも彼女ですね! アイラがカーデシア人とトリル人の混血というのは如何にもこのシリーズらしいです
- 共生生物ダックスの誕生年は2018年と設定されていますので、本作が3191年とすれば劇中時点で1173歳ですよ!
- シスコの息子、ジェイクがまさかの登場!ちゃんと当時と同じくシロック・ロフトン氏が演じていらっしゃいます!
- 冒頭でケイレブが食べていたお菓子は……ジャムジャ・ステックではないですか!しかもグミっぽいスティックになってますよ。解釈が俺と一緒!(ジャムジャステックについての詳細はこちら)
- 「説明不能なものへの挑戦」の講義テーマとして表示されていた画面にはシリーズのネタが色々表示されてましたね。「オメガ分子」「銀河バリア」「永遠の管理者」あたりが分かりやすかったかな?
- DS9未履修の方向けにベンジャミン・シスコについて簡単に解説(出来ればDS9はちゃんと自分で全部見てね!)
シスコは惑星ベイジョー近くの宇宙ステーション「ディープ・スペース・ナイン」の司令官
DS9はガンマ宇宙域に繋がるワームホールに隣接した交通の要所です
彼はステーションで起きる様々な問題解決に奮闘していましたが、ガンマ宇宙域からやって来たドミニオンとの間で戦争が勃発。一時は地球まで攻め込まれるほどの劣勢でしたが、惑星連邦は多大な犠牲を払ってかろうじて勝利します
一方ベイジョーでは預言者という存在が崇められており、シスコはその預言者から使者としての役割も負わされます。預言者はシスコを使者にするため、過去を改変してシスコの母親に細工をしていました
※預言者とは、ざっくり言うとワームホールに住む高次元生命体です
邪悪な存在パー・レイスを倒すという使命を果たしたシスコは預言者達の神殿に迎え入れられ、そのまま行方不明になります
いつか必ず帰ると言っていたのですが、結局32世紀でも戻ってきてはいないわけですね
ちなみにジェイクの母親はボーグ襲来(ウルフ359の戦い)の際に亡くなっており、キャシディ船長は再婚相手です。彼女のお腹には子供がいたはずなのですが……? - ジェイクはちゃんと作家として成功していたようです。父親のことを記した「アンスレム」という本は出版されず、ダックスに託されていました
- セリフの言い回しからすると、既にDS9は存在しないみたいです。ワームホールはどうなってるんだろう?
- ベンジャミン・シスコ博物館という施設があり、バーチャル閲覧が可能。800年前のシスコの制服(ファーストコンタクトタイプの方)や野球のボールも展示されていました
- DS9にQが現れたのはシーズン1第7話「超生命体 “Q"」、ローチングパッドというバーについてはシーズン7第4話「がんばれ、ナイナーズ!」で触れています。字幕では訳されていませんでしたが「帆船」というのはシーズン3第22話「夢の古代船」の件、シスコの暴動と言えばシーズン3第11・12話「2024年暴動の夜(前後編)」でしょう。ドクターの生みの親ジマーマン博士がDS9に登場したのはシーズン5第16話「ジュリアンの秘密」。ベイジョーに家を建てて住む計画をしていたのと、預言者から再婚はダメと警告されたのはシーズン7第17話「彷徨う心」にて
- ブリトーはベイジョーの伝統料理です(本来はハスペラートと言います、詳細はこちら)
- ガンボというのはクレオール料理の基本になるスープストックとのこと。シスコのお父さんは地球でクレオール料理の店をやっていました。このお店はLDシーズン3第1話「自宅待機」でも登場しています
- 兵学校のケルレック校長がアーケ校長を嫌っていたのは、彼女が15年前に艦隊を辞めたことに反感を持っていたからでした
- サムの成長を認めたダックスは、アンスレムを読ませてくれました
- 使者としての使命をあきらめかけていたサムは、シスコの生き方を学びジェイクと対話したことで新たな決意を固めます
- 最後の謝辞にあった「エイヴリー」とは、もちろんベンジャミン・シスコを演じたエイヴリー・ブルックス氏のことですね。ラストシーンのシスコのモノローグは、エイヴリーさんがナレーションを務めたアルバムから許可をもらって使用しているそうです(ここの吹き替えは玄田哲章さんでやってくれると信じているのですが、そもそも吹き替えがちゃんと見られるのかどうかが怪しくて困る……)
今回の感想
なんとまさかのDS9回ですよ! こういうやり方でこのシリーズがシスコの存在に切り込んでくるとは思ってもみなかった!!
おまけにダックス生きてるし!!!!!!! てっきりもう死んでいるとばかり!!
ガンボの話をする際にまるで見てきたような言い回しをするから変だなとは思っていたんですよ。でもトリル共生生物にしてもさすがに長生き過ぎると思うので、どこかで時間を超えたりとかしてるんじゃないかしら? 時間冷戦がらみとかで。
いやしかしまあ、ローワーデッキといいコレといい、近年のDS9再評価は嬉しいですねぇ。というか、ニューサムさんも好きなんでしょうねぇDS9。
フォトニック生命体からの使者というサムの役割を、預言者の使者であるシスコと重ねて描くというのは新鮮な視点だったなぁ。
32世紀のベイジョーではシスコのことは子供向けの絵本になってるのね。生死が不明なままの方が都合がいいというのが実にリアル。
博物館の家系図をよく見ると、キャシディ船長との子供が記載されていなかったのはちょっと気になったなぁ……
そしてホロ映像とは言え、ジェイク・シスコが登場したときには変な声出ましたわ!本物じゃん!あの悪ガキがすっかりオッサンじゃん(苦笑)よく出演してくれましたわ!ありがとう!本当にありがとう! ジェイク本人の口からシスコの存在意義を語られるのは説得力が段違いですよ。
最後のサムがシスコに向けたセリフ「どこにいても、あなたが元気だといいな」には泣けました。最高のメッセージじゃないですか。「気が向いたら連絡して」で締めるのも粋ですね。
その他細かい所では、カイオニア人のゲロが「あしたのジョー2」ばりにキラキラなのは笑った。学校間の対立は全く意に介さずにジェイデンとカイルが仲良くなってるのはいいね!
ケルレック校長側のエピソードはテーマ的な意図はまあ分かりますし楽しかったものの、DS9ネタのインパクトの強さの前には正直かすんでしまいましたね。ここはもう一捻り欲しかった感じです。でも2つの学校における今後の関係についての大事な転換点なんでしょうね。
それにしてもなぁ、エンディングまでしっかりDS9のテーマになってるのは卑怯すぎますわー
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