スタートレック:ローワー・デッキ S3第6話「全てを聞き何も信じるな」 あらすじや感想や元ネタ解説など
(以下、ストーリーのネタばれを含みます)
シーズン3第6話(通算26話)「全てを聞き何も信じるな」”Hear All, Trust Nothing”のあらすじ
ガンマ宇宙域の種族カレマ人にお土産を渡すだけの予定で「宇宙基地ディープ・スペース・ナイン」へとやってきたセリトスだが、急遽通商交渉も行うことになってしまった。
重要な任務で気が重いフリーマン艦長。
それをよそに、マリナーはジェニファーの友人達とのパーティへ参加することに。一方のボイムラー・テンディ・ラザフォードの3人はDS9観光へと繰り出していく。
だがDS9に勤務しているオリオン人のメスク少尉に遭遇し、テンディのテンションは一気に急降下。彼女は海賊や違法活動を自慢するようなオリオン人の行為が好きではないのだ。
一方、艦長とカレマ人の交渉は難航していた。気分転換にとクワークの店に立ち寄るが、レプリケーターを見たカレマ人達は突然怒りだし、クワークを誘拐して逃走してしまう。
テンディ達はカレマ人へのおみやげを運ぶ任務中にこれに巻き込まれてしまうが、テンディが海賊スキルを駆使して船のコントロールを奪ったことでカレマ人達は連れ戻される。
フリーマン艦長が問いただすと、実はクワークが店で使っていた特殊なレプリケーターは、カレマ人から盗まれた物だということが判明した。カレマ人達はクワークを窃盗罪で逮捕しただけなのだ。
事情を知った艦長は、通商交渉とクワークの窃盗罪とを一度に解決する方法を提案し……
情報を整理してみる
- この時代のディープ・スペース・ナインの司令官はキラ”大佐”が務めていました(日本語訳は中佐になってましたが、ここは大佐が正解だと思います。また、キラは宇宙艦隊ではなくベイジョー国民軍の所属のため艦隊とは階級体系が異なります)
- クワークもまだバーで接客してましたよ!!ここがクワークス・チェーンの一号店です
- クワークのチェーン店は現在21店舗とのこと
- キラとシャックスはレジスタンス時代の仲間とのこと(キラはあいかわらずレジスタンス仲間多いな!(苦笑))
- ベイジョー・ワームホールを通じたガンマ宇宙域との交易は、問題を抱えつつもちゃんと継続している模様です
- メスクは地球人に育てられたオリオン人で、実は海賊行為をした経験は無いとのこと。地球で育った異星人というとウォーフみたいな感じですね
- マリナーはドミニオン戦争時にDS9に配属されていたことがシーズン2第3話「永遠のトム・パリス」で言及されております。クワークやキラともちゃんと顔見知りでした
- 今回の宇宙歴は58456.2
今回の元ネタ解説
※小ネタは多すぎて全部は把握できていません。何か思い出したらまた追記します。
- カレマ人はDS9で何度か登場しています。クワークがチューラベリーワインの取引でコネを作ったガンマ宇宙域の種族です。最後に登場したのはシーズン4第7話「ディファイアントの危機」だったはず
- サブタイトルの ”Hear All, Trust Nothing” はフェレンギ金儲けの秘訣190条「耳は立てても信じるな」そのままですね
- 平行宇宙のスマイリーとは鏡像宇宙のオブライエンのこと
- バッドランドとはプラズマ嵐吹き荒れる宇宙の難所。難所故にマキやレジスタンスの隠れ家としてよく登場します。U.S.S.ヴォイジャーもここの探索中に飛ばされました
- クワークの声はしっかりアーミン・シマーマン氏が担当、キラ・ネリス大佐はナナ・ビジターさんですよ!!日本語吹き替えも稲葉実さんと小宮和枝さんがしっかり担当です!!素晴らしい!!
- シスコの野球ボールがちゃんと司令室にありました
- バーにモーンがいたよ!!!!!!!!(笑)
- バーの売店にはシーズン2第5話「ドゥープラーの困惑」に登場したDS9のプラモデルが売ってましたね
- 台詞からするとプロムナードに仕立屋があるようなのですが……(まさかねぇ?)
- プロムナードの2階で脚をぶらぶらさせるのは初期のジェイクとノーグの定位置
- キラの体にクワークの頭くっつけたホロデータ、というのはDS9シーズン3第8話「次元移動惑星M」 のラストのやつですね
今回の感想
DS9最終回以降、初めて公式の舞台としてDS9がガッツリと描かれました!!
テーマ曲もバッチリですよ!「あの支柱カッケーって感じでグルグル回っとけ」には大爆笑!もう泣けてきた(笑)
ああっ!もう!DS9ファンにはたまらなすぎる展開です!素晴らしいファンサービスです!!基地内の様子も旧作そのままなので懐かしさがこみ上げてきます。
ワームホールをじっと見つめるキラとかグッと来ますねー
今回は日本語担当声優さんがお二人ともご健在のため、吹き替えで見てもニッコリです。他のキャラクター達も描いてくれたら更に良かったのですが、さすがにそこまで望むのは贅沢というものでしょう。
それはともかくとしても、ドミニオン戦争後のDS9やワームホールの情勢をこうしてちゃんと描いてくれたという点でも意義は大きいですね。
クワークの様子がおかしくなる辺りで「ははあこれはクワークのいつものパターンだな」とピンと来るわけですが、案の定いつものパターンでした(苦笑)
クワークが大損して終わるのも分かってるなぁ。でも76%のロイヤリティはさすがに取り過ぎじゃないかしら?
オチまで含めて、実にDS9らしさ満載でとても楽しめました。
もちろんその中でいつものローワーデッキの面々もいつも通り個性的な活躍を見せてくれていて、大変レベルが高い内容だったと思います。「自分らしく生きればいい」というテーマの入れ方も上手い!そしてテンディかっけー!
でもボイムラーがすんなり勝ち逃げ状態だったのだけは意外だったなぁ。なにか酷い目に遭うかと思っていたのにぃー
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