カップ麺を一工夫
NHKあさイチ(2019年5月7日放送分)では「新時代の新常識!カップ麺活用術」ということで、カップ麺調理の豆知識やレシピをいくつか紹介していました。
内容的には作り方の工夫や、あまったスープを使ったチャーハンや麻婆豆腐などのレシピだったのですが、その他に「災害時にライフラインがストップした際のカップ麺の作り方」についても紹介していました。
紹介して下さったのは、甲南女子大学名誉教授の奥田和子先生でした。奥田先生は阪神淡路大震災に被災したのを切っ掛けに、災害時の食についての研究を始め、カップ麺の食べ方についても色々と実験をされているのだそうです。
電気もガスも無い状況で
カップ麺は別にお湯を使わず水だけでも戻せることは知っていますが、結構時間がかかるんですよね。
奥田先生は様々な飲料で実験されたということで、その一部を紹介していたのですが、番組では「野菜ジュース」を使うというやり方が高評価を受けていました(逆に一番評価が低かったのはオレンジジュースでした)
避難生活では野菜不足が起きやすい環境だと思いますので、野菜ジュースを使うというのは理にかなっており、栄養的にも利点になります。
今日はこれを実際に試してみたいと思います。
野菜ジュースカップ麺
カップ麺は定番まんぷくカップヌードルを使いました。またカップ麺はただでさえ塩分多めですので、野菜ジュースの方は食塩無添加にしました。
海老が7匹入っていました。わりとラッキーです。
これに野菜ジュースを注いで30分ほど放置します。災害時の想定ですので温めたりはせず、冷たいジュースを注いでそのままです。30分待ってから蓋を開けてみると…
ありゃ失敗だ!
麺の下半分が固いままです。ちょっと野菜ジュースが行き渡っていなかったようです。ジュースを足して再チャレンジします。
出来ました。
麺は全てほぐれていますし、海老も謎肉もちゃんと水分を吸って戻っています。野菜ジュースは結構な量を注いだのですが、大部分が麺と具に吸収されてしまいました。おかげで麺のボリュームがズッシリしています。
さて肝心のお味の方ですが……何だろうこの味は。
決して不味くはありません。しかし凄く美味しいわけでもありません。元のカップラーメンの味からは全く想像できない不思議な味になってしまいました。うまい表現が見つかりません。
普通のカップ麺とは全く違う味になりましたので、災害時に味の変化を求める際には有効だと思いますが、日常的にやろうという気にはあまりならない味ですね。もはやカップヌードルとは別の食べ物です。
う~ん、やっぱりカップ麺は普通にお湯を注いで食べるのがいいなぁ…