過去最悪の加水分解のベタベタに出くわした
片付け物をしていたら、昔使っていたキングジムのポメラ「ジオンモデル」が出てきました。
ジオンモデルは起動する度に「機動戦士ガンダム」テレビシリーズのサブタイトルの一部が表示されるという、なんとも無駄な機能を搭載した楽しい商品でした(苦笑)
今は後継機種のDM100を使っているので全く出番はないのですが、久しぶりに取り出してみたらプラスチックの外装が加水分解でベッタベタになっていました。ちょっと触っただけで指紋が残る状況です。
私は趣味で模型やトイを集めたりもしているため、加水分解でベタベタになったプラスチックや可塑剤が染みだしてベタベタになったPVC素材なども色々見ていますが、このポメラのベタベタは過去見てきた中でも最悪最強の部類です。もう外装全体がとにかくベタついている状態で手が付けられません。
最近はこれほど酷い物は殆ど見かけなくなりましたが、少し昔の中国製造の商品などにはこの手のベタベタが出ることが多くありました。ベタベタする程度ならまだいい方で、物によっては時間が経つとボロボロに崩れてしまうようなプラスティック製品もあったものです(CM’sというトイメーカーの商品が特に酷かったですね。新品買ってきて箱を開けたら関節が崩れていたなんてことが多発していました)
さてこのポメラ、どうせもう使っていないので捨ててしまってもいいのですが、折角なので加水分解のベタベタ除去手法を色々試してみようと思います。それで復活できれば、それに超したことは無いですしね。
頑張って除去してみますが・・・
まずはハンドクリームを使ってみます。程度の軽いベタベタならこれでとれるのですが・・・
多少綺麗になっている気はしますが、まるで刃が立ちません。相変わらず触るとベタベタと指紋が残ります。
次いでアルコールも試しましたが、ほぼ状況は変わらず。ここまで酷いのは本当に初めてです。
仕方ないので、ちょっと本気でやってみます。
100円ショップでも売っている酸素系漂白剤、要するに過炭酸ナトリウムを使います。経験上これで除去出来なければもう無理と諦めもつくというレベルの商品です。この水溶液をつくって拭き取ってやります。
さて結果は…
綺麗になりました。さすが凄いな過炭酸ナトリウム! 若干の危険性あるけどね!
でも綺麗になると言っても、結構ゴシゴシと擦らなければなりませんでした。これを全体くまなく丁寧に行うのはかなりの手間です。正直言ってヤル気にはなりません。
残念ですがやはりお払い箱と言うことにしてしまいましょう…
今こんな値段なのか…自分が購入したときは5000円くらいの処分価格だったんですけどね。多分現存する商品はみんな同様に加水分解を起こしているんじゃないかと思います…