「ソロ活」の時代がやってきた
一昔前は一人でファミレスに入ることに否定的な意見をおっしゃられる方も結構いらっしゃいましたが、時代は流れ「一人ファミレス」のハードルはドンドン下がっています。
というか、私などはもう何年も前から普通に一人でファミレス入りますし、焼き肉屋だって普通に入って食べます。完全に日常のシーンのひとつと捕らえていますので、これを恥ずかしいと思う方が不思議でなりません。
最近はこのように一人で気楽に外食したり映画を見たりカラオケをしたりすることを「ソロ活」と呼ぶそうです。あー確かに映画も一人で行くことばかりだなぁ(苦笑)
抵抗を覚える方がいらっしゃる一方で確実にこのような流れに対する需要はあるわけで、企業側もそこに商機を見いだしてきているようです。
ガストの「お一人様席」
ファミレスにも一人で利用しやすい席はありますが、これまでは大体カウンター席か2名様席というのが殆どでした。それでも最近は1名客向けを兼ねて2名様席の数を増やしているファミレスも増えてきているように思います(私の自宅近くのサイゼリヤなどはその傾向がかなり感じられます)
なかでも、ファミリーレストラン「ガスト」の新橋店は完全に「おひとり様」向けな座席を充実させていると言うことで結構有名です。
こちらは先日このお店を利用した際に撮らせて頂いた写真です。
ボックス上に区切られた席が2種類あって、どちらも完全におひとり様用のスペースです。ちょっと自習室のカウンターみたいな作りですね。2枚目の写真の方は椅子の肘掛けが片側しか設置されていなくて、肘掛けの無い側から起立・着座がスッと出来るようになっていました。そして立ち上がるとその方向にドリンクバーがあるというあたり、よく考えて設置されているなと思いました。
それぞれのブースにはコンセントも設置されています。混雑時の利用は90分までにして下さいと書かれていますね。実際コンセントもあってパソコンも使えるわけですから、ノマド利用者も不自由しないでしょう。時間にもよるでしょうがファーストフード店やカフェよりも居心地は良いかもしれません。
ノマドワーカーは、ノートパソコン、スマートフォン、タブレット端末などを使い、Wi-Fi環境のある喫茶店など、通常のオフィス以外のさまざまな場所で仕事をする人を指す日本語の表現。 また、そのような働き方を、「ノマドワーク」という。
このガストは新橋という立地もありサラリーマンの利用客が多いそうですから一人向けの需要は特に多いのだと思います。事実ひとり席を増やしてから平日ティータイムの売り上げは2割程度伸びているそうです。一人席を使っている客層も、男性サラリーマンだけでは無く女性客も半分ぐらいは居て満席でした。かなり繁盛している様子でしたね。
従来は一人では入りにくかったファミレスですが、店の方からお一人様大歓迎という看板を掲げて利用しやすい環境を作ってくれているのですから、人気が出るのも当然でしょう。
郊外型店舗ではあまりこういう需要は無いかもしれませんが、都心を中心に今後こういった店舗は増えてくるんじゃないでしょうか。
広がる?ソロ活
ソロでの活動というと、最近は「一人キャンプ」や「一人登山」の人気が増しているそうです。
最近はあまり行ってないのですが一人登山は私もやります。まあ私の場合かなり極端な日程で登ったりするもので、付いてきてくれるような人がそうそう居ないというのもあるのですが…(以前富士山の頂上まで日帰りして翌日には仕事してたという話を同僚にしたらドン引きされたことがあります(苦笑))
ソロキャンプのブームの背景には「ゆるキャン」の影響も少なからずありそうですね。最近キャンプを始めたようなオッサンの一人キャンパーは8割方この影響じゃ無いでしょうか(※個人の意見です(笑))
一人活動の何が良いかと言えば
- 同行者に気を使わなくて済む
- 一人静かに落ち着ける
- 自由にスケジュールを決められる
と言った点があるかと思います。もちろんこういった一人活動が性に合わないという方もおられるでしょう。とはいえ大勢でワイワイやることでエネルギーをチャージする人が居る一方で、一人静かに過ごすことで充電する人もいることは、もっと世間に認知されても良いように思います。
とはいえ世間では大勢での外交的な活動の方が正しいとする風潮は依然として強いですし、社会活動の基本もやはり対外活動です。私も仕事では各所の調整役を何年も務めてきました。でも調整役なんて疲れること多いですし、あまり自分の性格には合わないとも感じています(出来るからやってるだけで結構辛いんだこれが)
だからこそ一人で過ごすことの出来る時間は大事なのです。
ソロ活の拡大というのは、人間関係に疲れている人が増えているということが一番の背景なんじゃないかと思いますね…