睡眠中の、喉の痛みや鼻腔内の乾燥防止に効果絶大!
昨年自作して活用した「おやすみドーム」(こちらの記事で紹介)ですが、今年はさらなる改良を加え快適さを向上しました(どうでもいいことですがこのジャンルって「快眠ドーム」とか「睡眠ドーム」とか、検索してみても名称が安定してませんね)
前回感じた欠点としては
- 寝るときに頭を潜り込ませるのが少々面倒
- 密閉状態が損なわれると冷気が入り込んですぐに効果がなくなってしまう
- 睡眠姿勢が限られるため腰に負担が出る
といった点がありました。
このうち1番については、一度潜り込んでしまえば朝までは頭を出すことはありませんので、あまり大きな問題ではありません。むしろ朝に一度顔を出してしまうと再度潜り込むのが面倒なため、二度寝防止になるくらいです(苦笑)
問題は2と3です。
密閉しやすいようにするには開口部が小さい方が良いわけですが、寝返りをうちやすいようにするにはドーム自体を大きくして動きに余裕を持たせた方が効果的です。ですがサイズが大きくなると断熱しにくくなるという問題もあります。顔の周りに限定的な空間を作って湿気を閉じ込めるという当初の目的とも離れてしまいます。
そこで色々試しながら、最終的にどうしたかというと……
改良型おやすみドームはこうなりました
まず追加でハーフサイズのパネルを4枚購入し、長さを延長しました。
設置するとこうなります(この写真はカーテン未設置、タオルケットも少しめくってます)
ドームが動かないようにふすまに密着して置くのは以前と同様ですが、断熱のためにかけるタオルケットを敷き布団の下まで回り込ませて、よりしっかりと固定するようにしました。これで多少の寝返りでは動くことがありません。
この状態から開口部側にはバスタオルでカーテンを作ります。
開口部がここまで下半身側に伸びてくると、逆に掛け布団は肩まで掛けられなくなってしまいますが、実はそこにポイントがあります。
図解するとこうなります。
掛け布団については、ドーム内に薄手の毛布のみを潜り込ませて掛け、厚手の掛け布団は手前で止めます。
掛け布団が開口部の前に陣取ることで開口部は狭くなり、密閉がやりやすくなります。
また以前のドームだとカーテン位置がちょうど首から肩の辺りになっていたため寝返りをうつと引っ張られてズレやすかったのですが、カーテン位置を胸より下にしたことで寝返りの影響を小さくしました。
また胸から上に掛けるのが薄手の毛布だけになりましたので、布団の重さを気にせず上半身を捻って態勢を変えられます。これで腰への負担は相当減らせるはずです。
ここで気になるのは、真冬なのだから肩までしっかり布団を掛けなかったら冷えて風邪を引くのでは無いか? という点です。
過去の運用実績から、ドーム内は結構な暖かさになり肩が出ていても大丈夫だと分かっていますが、その辺をもう少しちゃんと確認してみます。
ドームの中はこんなに暖かかった
温湿度計を2つ用意し、寝る前に部屋の状態を確認しておきます。
どちらの温湿度計も温度は約11度、湿度についてはデジタルが49%、アナログの方は(ちょっと見切れてますが)52%位を差しています。アナログ計は少し湿度が高めに出るようです。
このデジタル計をドームの中に、アナログ計をドームの外に置いて睡眠を取りました。
そして翌朝です。
ドーム内はかなり結露していました。さて温度はどうでしょうか……
ドーム内は温度が15.3度、湿度はなんと82%をキープしています。ヒーターや加湿器は使っていませんよ。全て私自身の体温と呼吸から出た水分によるものです。
15度という温度は東京では「3月~4月」「10月~11月」くらいの気温です。これを就寝時という条件で寒いと感じるかどうかについては個人差があると思いますが、私の場合厚手のトレーナーを着て寝ているのもあって、肩が毛布から出ている程度では全く寒いとは感じません。それに80%という十分な湿度が効いているおかげで鼻も喉も十分快適です。
そしてドームの外はというと……
室温は6度、湿度は65%の表示でした。
いやもうドームから顔を出した瞬間に空気が「冷たっ!」て思いましたよ。圧倒的に違いがあります。
ちょうどこの朝は今年一番の寒波が来ているとのことで外気温は0度程度まで下がっていたそうです。ですが就寝中はその寒さの影響は全く感じず、起きてドームから顔を出して初めてそれを実感するという状態でした。
しかもかかる光熱費はゼロです(苦笑)
窓もほとんど結露していませんから、その分の湿気はしっかりドームに閉じ込められたということでしょう。窓拭きの手間もかからなくて助かります。
というわけで、今回の改良はかなり良い方向に出来たようです。
またそのうち別の欠点に気付くかもしれませんが、当面はこれで運用を続けてみるつもりです。さらに厳しい寒さが到来した場合にどうなるかが、ちょっと楽しみなところではあります。