走ってみないと始まらない
前回からまた随分と間が空いてしまいましたが、少しずつ進めているショートクランクのインプレッション1回目をそろそろ記事にしておこうかと思います。
いやぁ、こんなに遅くなるなんて自分でも思ってませんでしたよ。
外出自粛といったコロナの直接的影響もありますが、やはり今年は出ようと思っていたヒルクライムが軒並み中止になってしまって、トレーニングをやろうというモチベーションが全く無くなってしまったのが大きいです。
一応、富士ヒルクライムは9月に代替開催を予定しているそうですが、運営内容がだいぶ変わってしまっていることもあって出場意欲が湧いてきません。おとなしく来年を待つことにします。
まあおかげで新しいクランクを体に馴染ませる時間はタップリ出来ました。
これから少しずつ進めていきたいと思います。
ただ走るだけでなく
漫然と走っていても効果が上がりませんので、色々考えます。
以前「限界的練習法」についての本を読んでから「自分の能力を少しだけ超える負荷をかけつづける」というのを参考に、いわゆるLT値を意識したトレーニングはよくやっていました。
具体的には、私のLT値は大体心拍数160あたりですので、平地にてケイデンス 80~90、心拍 150~160辺りを維持できるギア比を選択し、決まったサイクリングロードのコースを1時間走ったりします(パワーメーターはもっていませんので目安は心拍計です)
この際の平均速度は把握していますので、今回の比較のための基準としてはもってこいです。
今回クランク長が155mmという短さになりました。
クランク長170mmケイデンス90の際のペダルスピードで155mmのクランクを回すと、計算ではケイデンスはおよそ99になります。およそ10程度はケイデンスが上がる計算です。
そこで今後はケイデンス90~100を維持するようにして、その状態でLT値近辺の心拍を維持するギア選択をしていくのを目安にしてみます。当然従来より軽いギア比になるはずです。
いざ走り出してみた印象ですが……
まずはいつものサイクリングロードへ向かって出発します。
さすがに急にこれだけ短いクランクに変更すると、鈍感な私でも走り出してすぐに違いがわかります。
というか、普段乗ってる買い物用自転車などは170mmのクランクのままですので乗り比べてみればもっと明確に感じられると思うのですが、まあそこまでしないでも十分わかりました。
脚全体の動きがすごくコンパクトになった感じです。
従来は脚を大きく動かして強く踏み込んでいく感じのペダリングをしていたのですが、強く踏み込もうにもすぐに回ってしまって踏み込みが上手く出来ません。ダンシングで踏んでみてもなんだか肩すかしな印象なのです。物足りなさすら感じます。
まあ頑張って踏み込んだところで、これまで散々計算したとおり”てこ”が以前のようには機能しません。
ここは無駄な努力をせずに回転に意識を集中した方が良さそうです。
で、回転に意識を向けてみると、様々なショートクランク理論で言われているとおり上死点の通過がとてもスムーズなのに気付きます。
以前感じていた上死点に来たときに少し詰まるような抵抗感がありません。ヌルッとした感じでペダルが上死点を通過していく感じがします。
つっかえる感覚が無いおかげで、ペダルの円運動も意識しやすいです。
ですが、まだこの感覚が体に馴染んでいないこともあって、ちょっと意識を外すと円運動が雑になってしまうのも分かってしまいました。そしてペダリングが雑になるとケイデンスも露骨に落ちます(苦笑)
とはいえ、これまで計算で考えていたショートクランクの特徴を理屈通りに実感として確認できました。やはり何事も実際にやってみるのが大事ですね。
(長くなってきたので平地編②へ続きます)