問題なく走れるようになりました
ショートクランクを実際に試し始めて地道に乗っていたのですが、どうもあまり速く走れない状態が続いていました。
事前に考えていた方針に従って、踏み込みよりも回転を生かそうとしたわけですが、全く結果に繋がりません。
これは失敗だったかなぁ、と思いつつも何がいけないのかを考えてみたところ、2つの事が原因として浮かび上がって来ました。
一つ目はハイケイデンスで回すのが思っていた以上に辛くなってしまったということでした(苦笑)
昔はもっと平気だったんですけどねぇ。なんだか歳をとるにつれハイケイデンスがキツくなってきたみたいです……
もう一つはポジションにどうも違和感があるということでした。
ポジションの違和感
これは考えてみれば当たり前の話でした。
まあ今回はポジションをとにかくあちこち一気に変えてしまっていましたから気付きにくかったというのもあるのですが、一番問題だったのはサドルの前後位置です。
クランクが短くなったのに伴ってサドルを15mmも上げていたわけです。シートチューブには角度が付いていますので15mmサドルを上げると 15×cosθ 分だけサドルも後退します。また、自分は元々後ろ乗り気味のポジションを取っていたため、それが余計に強調されてしまったようです(以前膝を痛めてからあまり前乗りをしすぎないようにしていたのです)
僅かな違いではありますが、サドルを上げたことと相まってハンドルが遠くなることで上半身に無理がかかり、さらに腰が引けて尚更後ろ乗りの態勢になって回しにくくなっていたようです。早速サドル位置を前に出すことにしました。
そして、サドルを前に出したことでもう一つ大事ななことに気付きました。
回転に頼る必要は無かった!
サドルの前後位置は以前と同じに戻りましたが、クランクは当時より短くなっています。
つまりクランクが短くなった分、サドルとペダルの位置関係は以前よりも前乗りの状態になるわけです。前乗りの方が大きな力をかけやすくペダルも回しやすいというのは良く知られていることだと思います。
ただUCIルールなどを見ると極端な前乗りは
- 膝の故障の原因になる
- 重心が前寄りになり不安定
といった理由から一定の規制が入っています。
ですが重心が前寄りという点についてはショートクランクの場合には当てはまりませんよね。車体に対するサドルの前後位置は以前と同じなんですから。
膝の方はちょっと気になりますが、クランクが短くなり回転半径が小さくなったことでむしろ膝への負担は減っている可能性があります。
スクワットに置き換えて考えると、深く沈むスクワットより浅いスクワットの方が楽で膝への負担が少ないのと同じことです。さらに言うと、筋トレでは浅いスクワットの方が深いスクワットに比べて「高重量が扱える」というのが常識です。
とするとです。
クランクが短くなって「てこ」が効かなくなったパワー的な弱点は、この前乗り+浅いスクワットの効果で補えるんじゃないか?
という考えが湧いてきました。ここは実践で試してみるしかありません。
いつものコースで試して見た結果
今回は回転を上げようという意識は完全に捨て、以前と同じ重めのギアを、以前と同じケイデンスで回してみることにしました。さらに前乗りで体重をかけて強く踏み込むことを意識します。これで1時間いつものコースを走ってみました。
結果から申しますと……クランク交換前と全く遜色なく走れました!!
え~、ここ最近の試行錯誤はなんだったのよ~~~~(苦笑)
最近強い踏み込みをあまりしていなかったので、踏み込みに使う筋肉に強めの疲労が出ましたが、こんな物はすぐ慣れるでしょう。
やっぱり紙の上の計算だけでは分からないものですねぇ。実際に試してみることの大事さを思い知りましたよ。
というわけで今回の結論
前乗りと浅いスクワットの利点を生かしたら全然踏める!
「てこ」のパワー低下は大体これで補えてしまってるみたいです。
短いクランクで脚が回しやすくなったのは事実ですので、回転を生かして速く走れる人はその利点も生かせると思います。
私のようにハイケイデンスが苦手になってきた場合には、むしろシッカリ踏み込んじゃった方がいい結果が出るんじゃないかと思います。足の動きがコンパクトになった分回転はスムーズですし、関節の負担も減っている印象はあります。
もう少し乗り込んで、また何か気づいたら記事にすることにしますね。