スタートレック:ローワー・デッキ S2第2話「ケイション 彼の目は開かれた」 あらすじや感想や元ネタ解説など【追記あり】
(以下、ストーリーのネタばれを含みます)
シーズン2第2話(通算12話)「ケイション 彼の目は開かれた」”Kayshon, His Eyes Open”のあらすじ
有名なコレクター、カーナー・ホーズ氏が死去した。その収集品を安全に整理するためコレクターズギルドのシギ議長から艦隊に協力要請があり、セリトスが任務にあたることになった。
マリナー達はコレクターの倉庫の整理作業を始めるが、ボイムラーに代わってチームに加わったジェット少尉はまだあまり馴染めないでいた。
だが突然、盗難防止用の自動防衛システムが動き出し、作業を指揮していた新任の保安主任ケイション中尉が人形にされてしまう。
危険を冒して防衛装置を止めに行こうと提案するマリナーだったが、ジェットは安全策を提案し、多数決で脱出ポッドを目指すことになる。
しかし防犯装置に追い詰められ、絶体絶命のところをラザフォードとテンディのアイデアで切り抜ける。
一方、U.S.S.タイタンのボイムラーはパクレド人が占領したカージル4号星鉱山への潜入メンバーに加わるが、危険な任務の連続に辟易する。
なんとか脱出したものの転送事故で2人に分裂したボイムラーは、一人がタイタンに残り、一人は少尉に降格してセリトスに戻ることになるのだった……
情報を整理してみる
- セリトスに新しく配属された保安部長はタマリアン人のケイション中尉でした。艦隊初のタマリアン人だそうです
- ボイムラーは転送時の事故で2人になってしまいました。かつてライカーが2人になってしまったのと同じ現象です
- パクレド人はバルビアン鉱石という危険な鉱石を狙っていました。パクレド人にこれを指示した黒幕がいるようです
- 誰かの階級章がいつの間にか増えたり減ったりするのは艦隊ではよくあることですが、その半分はコーンが飛んだだけだそうです ※お話の都合とか設定の変更とかで急に変わることがあるのです(トゥヴォックとかオブライエンとか)
- 今回の宇宙歴は58001.2でした
今回の元ネタ解説
※小ネタは多すぎて全部は把握できていません。何か思い出したらまた追記します。
- 冒頭のシャワーは音波で体を洗うソニックシャワー。VOYシーズン5第20話「憎しみはコロナの果てに」のラストシーンで使っていたのが印象的でした。個室ではなく下級士官用の混浴が描かれるというのはシリーズ初ですね
- タマリアン人はTNGシーズン5第2話「謎のタマリアン星人」に登場。比喩表現を言語としているため言葉による意思疎通が難しい種族です。サブタイトルにある「His Eyes Open」は「理解した」ことを意味するタマリアン語
- コレクターの収集品がネタ満載でした(全部把握するのは無理!)
・TNG164話「難破船ペガサスの秘密」のピカード艦長の胸像
・TNG106話「エイリアン・ゲーム」のエイリアンゲーム
・TNG146話「命のメッセージ」の発掘品(劇場版で廃棄したはずなのに…)
・NASAの火星探査機パスファインダー
・ジェットとラザフォードが運んでいたのは光子魚雷
・野球のボールとバットはシスコのでしょうか?
・トロンボーンはライカーの?
・TOSのウフーラの制服が!
・シャトーピカードのワインが箱でありました(表記は2386年物)
※ローワーデッキの舞台は2381年ですので時代が合いません。この商品はhttps://startrekwines.com/で販売されているファン向けのアイテムと思われます。日本への発送はしていないそうです、残念
・巨大な骨はTAS「惑星ファイロスの巨人」に登場した巨人スポックですね
・杭に貫かれて死んでいたのはTOS「未確認惑星の岩石人間」のリンカーン
・岩石人間(エクセルビア人)の骨もありました(これが今回の勝利の鍵)
・カーレス(クリンゴンの英雄)の不倫用防具というのは笑った
【追記】※海外サイトから情報を拾ってきました
・TNG169話「多重人格アンドロイド」のマサカのマスク
・TNG162話「アンドロイドの母親」 よりデータの描いたスポットの絵
・ENTのアーチャーの水球のボール
・TNG32話「コンピュータになった男」 の棺
・カーク提督のサングラス
・TNG166話「愛の亡霊」 のキャンドル(壊したはずでは…)
・TNG125話「超時空惑星カターン」 の探査機
・「叛乱」でウォーフが使っていたアイソマグネティック核崩壊機
・TNG38話「ホテル・ロイヤルの謎」より「ホテルロイヤル」の小説本
・TAS第11話「ミクロ人間の恐怖」 のテラテンの街
・TOS30話「バルカン星人の秘密」の決闘用武器(今回マリナーが使用)
・DIS第3話「支配する者」で研究室にあったゴーン人の骨
・「カーンの逆襲」のカーンのネックレス
・VOYのニーリックスがシーズン1で使っていたエプロンと帽子
・テラン帝国の旗
・TNG第11話「夢の人」のベタゾイドの贈り物の箱
・TOS60話「美と真実」のメデューサ人の箱
・VOYに登場した「カディス・コット」というボードゲーム
・DS9「がんばれ、ナイナーズ!」のソロックの野球帽
・任天堂Switch
・TOS第25話「地底怪獣ホルタ」のホルタの卵
・TOS第3話「光るめだま」 のバリアント号のフライトレコーダー - データがコレクターに狙われたのはTNG70話「究極のコレクション」
- ロボットの人権に関して議論するのはTNG35話「人間の条件」
- トロンボーンはライカーの趣味ですが、愛用のトロンボーンはTNGシーズン6第24話「もう一人のウィリアム・ライカー」で登場したトーマス・ライカーに譲っています。
- トーマス・ライカーは転送事故により生まれてしまったライカーの複製です。トーマスはDS9シーズン3第9話「奪われたディファイアント」にも登場し、今頃はカーデシアの刑務所にいるはずです
- テンディはオリオン人ですが、オリオン人は犯罪シンジケートが有名なため、シギ議長はテンディをあまり信用していない様子でした
今回の感想
タマリアン人が艦隊に配属されてくるとはビックリです! ちゃんと言語を翻訳できるようになったんですね。
今回は細かいネタが矢継ぎ早に詰め込まれていたので元ネタをまとめるのが大変でした(苦笑)それでもまだ取りこぼしがあるのは分かってるんですが……(いくつか見覚えはあるんだけど思い出せない物が)
展示場に飾られていた巨人の骨は青服だし耳も尖ってたので、やはりスポックなのでしょう。
タイタンのクルーはエンタープライズDの任務は退屈だったろうとか言ってましたが、アレで退屈だったらタイタンってどれだけハードワークなんだろう(苦笑)
そしてボイムラーですが、どうやって戻ってくるのかと思ったら、まさかトーマス・ライカー式に分裂して戻ってくるとは!! コレは予想外でした!!
いやー、上手いことを考えたものですねぇ。
技術畑のラザフォードとテンディが危機を乗り切るアイデアを出したり、ボイムラーがとっさのひらめきで極性を反転させて転送を成功させるとか、スタートレックらしい部分も多くて大変見応えがありました。
しかし階級章のピンがコーンというのは吹きましたわ(苦笑)でもボイムラーが帰ってきて居場所が無くなっちゃったジェットはちょっとかわいそうだったかな。
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