タイヤを替えたいとき・・・
ロードバイクのタイヤサイズについて色々考証し、太目のタイヤを街乗り用にオススメしたりしてきましたが、フレームによっては太目のタイヤはフレームにつっかえてしまって、取り付けがそもそも無理な場合があります。
タイヤの方は取り付け前に寸法を当たれますが、自転車本体の方は実際にタイヤを付けてみないと、なかなかタイヤとフレームのクリアランスが分かりにくかったりします。
そこで自分のロードバイクに取り付け可能なタイヤサイズはどこまでなのかを、簡単に調べる方法を紹介しておきます。
準備する物
厚紙を使って、こんな紙を作ります。
長さ80mmで切り出した厚紙に、70mmと60mmの線を引いてあります。
これをホイール装着済みの23Cのタイヤに当ててみたのがこの写真
タイヤはリムに少し入ったところでビードが引っかかって固定されています。23Cのタイヤを広げた時の幅は60mm程度ですので、この場合60mmの線がリムのブレーキゾーンに少しかかる程度で厚紙を当てられるはずです(タイヤによって多少長さは変わります)
これでビードの位置も大体分かりました。
そのビード位置を目安にして、今度は70mmの線を合わせてタイヤに当ててみます。
古い設計の25Cタイヤや最近の28Cタイヤだと、大体このくらいのボリュームになるはずです。
紙を色々な位置でセロテープで止めて、ホイールを回して引っかかるかどうかをみてやれば、限界のタイヤサイズが分かるというわけです。
厚紙の幅いっぱいの80mmでタイヤ幅を再現したのがこの写真です。さすがにボリュームがありますね。
この写真のロードの場合、ここまでボリュームがあるとキャリパーブレーキには引っかからなくてもフレームのほうに引っかかって、ホイールが回らなくなってしまいました。
旧型の25Cや新型の28Cタイヤを開いた時の寸法が70mm程度ですので、この自転車の場合はそのサイズまでは普通に入るけれど、さらに大きい旧型の28C以上については要注意、と考えておいたほうが良さそうです(ただし大きくてもタイヤ形状によってはフレームをかわせることもありますので、そこはケースバイケースですね)
※ちなみに最近の25Cは昔の物より細身で23Cにだいぶ近い寸法になっています。その辺の話はこちらの記事にて。
タイヤの表記だけでは分からない・・・
以前も書きましたが、タイヤの寸法はメーカーによっても製品によってもかなり違いがあって統一性に欠ける部分があります。単純に23Cとか25Cという表記だけを見ても本当のサイズが分からないというのが現状なのです。
細いタイヤを購入する際はまず大丈夫なのですが、太いタイヤを買おうとするときは特に注意が必要で、うっかりすると思っていたより太いタイヤを買ってしまって取り付けができないなんて事が起きたりします。店頭で買う際はまだチェックできますが、通販だとなかなか確認が難しいですね。
本当ならメーカーも製品の寸法くらいはもう少し細かく公表してくれるといいんですけどねぇ。