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09.ストレンジニューワールド(SNW)

スタートレック: SNW・S1第3話「イリリアのゴースト」あらすじや感想など

投稿日:2023年12月8日 更新日:

シーズン1 第3話「イリリアのゴースト」”Ghosts of Illyria”のあらすじ

エンタープライズはヘテミット9号星に残されているイリリア人の廃コロニーの調査にやってきた。イリリア人は自分たちに遺伝子改造を施しており、そのために遺伝子操作を禁忌とする惑星連邦には加入出来ずにいる種族なのだ。

建物にイオン嵐が接近してきたため、調査中の上陸班はエンタープライズに戻ることにした。しかし嵐のために転送が安定せず、予備システムも使ってどうにか転送に成功する。だがパイク船長とスポックは間に合わず地上に取り残されてしまった。

一方、帰還した上陸班の間に奇妙な行動をする者が出始める。命の危険を気にもせずに強い光に引き付けられてしまうのだ。

どうやら転送時にバイオフィルターをすり抜けて何らかのウイルスが侵入してしまったらしい。

やがてウイルスは船内全体に広まってしまった。ウイルスが光を介して感染することが判明したが、クルー達はより強い光を浴びるために次々と危険な行為に及び始める。

しかしウーナ副長だけは体が発熱し、ウイルスを体内から除去してしまった。実は彼女はイリリア人で、ウイルスを焼き尽くす免疫機能を持っていたのだ。副長はそれをドクターに明かし治療に役立てられないかと訴えるのだが……

一方、地上のパイク船長とスポックは嵐の中にプラズマ状の生命体を発見する。最初は敵かと思われた生命体だったが、彼らはイオン嵐から2人を守ってくれて……

情報を整理してみる

  • 惑星連邦は人体への遺伝子改造を禁じています。これは20世紀の地球において遺伝子改造を施された「優生人類」達によって大きな戦争「優生戦争」が起こったためです
  • 代表的な優生人類としてはTOSシーズン1第22話「宇宙の帝王」および劇場版「カーンの逆襲」「イントゥ・ダークネス」に登場したカーン・ノニエン・シンが挙げられます。カーンがラアン保安主任のご先祖様というのもポイントです
  • 劇中で「オーグメント」と言っていたのが優生人類のことです。今回「優生人類」というお馴染みの日本語訳は使用されませんでした
  • ランス少尉が棚を調べているシーンをよく見ると、光の粒子が少尉の体に集まっていく描写がありますね。ここで感染したのでしょう
  • 「イオン嵐の中で強引に転送すると何が起きるか分からない」という台詞がありましたが、強引にやるとTOSシーズン2第4話「イオン嵐の恐怖」のようになります
  • イリリア人の中には遺伝子改造された体を元に戻して惑星連邦への加入を目指す一派がいたようです。その際にウイルスを生み出してしまい(?)感染した彼らは嵐に飛び込んでプラズマ生物に変わってしまったのではないか、というのがスポックの推察です。遺伝子改造を戻していなければウイルスを体内から駆逐出来たはずなんですが、そこが裏目に出てしまったようです
  • ウイルスが転送時にフィルターをすり抜けてしまったのは、医療用転送機がアップグレードされていなかったためでした。予備システムを通じてこちらに繋げてしまったのが原因だったようです
  • アップグレードをしなかったのは、ドクタームベンガが難病で治療法がない娘を医療用転送機のバッファーに保存していたためでした。そうしておけば病気の進行を止められるためです
  • バッファーに保存して状態を保つというアイデアはTNGシーズン6第4話「エンタープライズの面影」が初出、その後のシリーズでもちょくちょく出てきます
  • ウーナ副長は医療用転送機に専用のエネルギーを供給し、ドクターの娘を安全に保存できるように手配しました
  • ウーナ副長は自分がイリリア人であることをパイク船長に明かしましたが、船長はそれを不問としました
  • 一応過去シリーズにおいては、ENTシーズン3第19話「球体創造者」に登場した民間船がイリリア人だった模様です(劇中での明言無し)
  • 今回の宇宙歴は1224.3

今回の感想

優生人類と優生戦争というシリーズの背景設定を知らないと少し分かりにくいお話です。

まあその辺は(当ブログも含めて)関連サイトとか調べて頂ければ分かることではありますが、今回から「優生人類」を日本語訳として使わなくなったのが個人的には厳しかった!

訳出を原語のままの「オーグメント」に切り替えること自体は別にいいんだけど、もう少し早い時期(ディスカバリーの頃とか)にやっといて欲しかったなぁ!!

というのも「シン・仮面ライダー」を経た現在だと、私の脳内ではオーグメントという単語は「ショッカー怪人」と結びついちゃってるんですよ(苦笑)

おかげで頭の中で「優生人類」と認識し直すのにワンテンポ遅れてしまうんですわ。困ったもんだ。

さて、今回のストーリーは船内で未知の病気が広がるという古典的パターンです。代表的なところではTOS「魔の宇宙病」やTNG「未知からの誘惑」等が挙げられます。

どうやらSNWはシリーズの基本パターンを踏襲してストーリーを構成しつつ、各キャラクターに焦点をあてていくという方針くみたいですな。

感染が広がっていく中で「ロックダウン」という言葉が普通に使われ、視聴者の我々も普通にそれを受け入れられる辺りが、コロナ以後に作られたドラマだなぁとも感じさせられます。

一応今回はウーナ副長に焦点を当てる話だったわけですが、地上側の話も同時進行してますし、遺伝子改造がらみでラアン保安主任の存在感も大きいです。さらにドクタームベンガの秘密(ドクターの娘とか超重要設定では?)まで描かれるという盛りだくさんな内容ですよ。

おかげで若干焦点が散らばっちゃってるかなぁという印象も持ちました。

イリリア人の設定もちょっと分かりにくいですし、副長のそばにいたからラアンに抗体が出来て特効薬を作れたという流れも今ひとつ分かりにくかったかなぁ。

謎解き部分はセリフの所を繰り返し見てやっと(なんとなく)理解出来ましたが、もう少しスッキリした話の方が好みですわ。

ただまあ、ウーナ副長とラアン保安主任の友情を感じさせるところは良かったかなと。とりあえずイチゴが食べたくなりました(笑)

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