シーズン2 第4話(通算33話)「イオン嵐の恐怖」”Mirror, Mirror”のあらすじ
ハルカンでダイリチウム採掘交渉に当たっていたカーク達だったが、ハルカン人は地球人をあまり信用しておらず、交渉は難航していた。
カーク達が船に戻る際イオン嵐による転送障害がおこり、カーク、マッコイ、チャーリー、ウフーラの4人は異世界に転送されてしまう。
そこには暴力が支配する世界で、残虐で無慈悲なスポックが権力を振るっていた。
カークは自分たちが平行世界に迷い込んだことを理解する。
エンタープライズは交渉を拒否したハルカンを攻撃しようとしていた。カークは攻撃を一時中止させるが、それは艦隊の命令に反する行為で、クルーには動揺が広がる。
その隙を狙って、出世を計ったチェコフはカークを命令違反の名目で殺そうとする。だが同様に出世を狙った他の士官が助けに入りカークは命拾いをする。鏡像スポックはカークの行動の不審さに疑いを持ち始める。
一方こちらの世界にも鏡像世界のカーク達がやってきており、異常に気づいたスポックによって拘束されていた。
やがて2つの世界を遮る磁場が強くなり、転送できるタイムリミットが迫ってくる。
鏡像スポックはカーク達4人に疑いを持ちフェイザーを向けてくるが、カーク達は返り討ちにする。しかし怪我をした鏡像スポックを放ってもおけずマッコイは治療にあたる。
目覚めた鏡像スポックはマッコイと精神融合を行い全てを把握する。
鏡像スポックはカーク達に協力し4人を元の世界に転送することにする。別れ際カークは論理的に行動しろと鏡像スポックを諭し、彼が活用できるよう、鏡像カークが隠していた暗殺装置について教えておく。
そしてカーク達はこちらの世界に戻ってくる。
懐かしい船内に安堵し、カークとスポックは互いに鏡像存在への印象を語るのだった。
補足情報や感想など
- 日本での初回放送時は通算第40話にあたるエピソードです
- 冒頭の惑星はバルカンではなくハルカンです。非常に紛らわしいです
- スタトレ世界でいつも通信や転送を邪魔してくれる”イオン嵐”が今回も活躍します
- 「鏡像宇宙」の登場です。テラン帝国の敬礼やマーク等、この話の設定が後々のシリーズでも使われます(ただ今回の作中でテラン帝国の名称は出てきていなかったんですね)
- チェコフに使っていた拷問装置はENTやDSCでも登場します
- 鏡像宇宙ではU.S.S.ではなくI.S.S.エンタープライズになります。NCC-1701は変わりません
- 鏡像宇宙のカークはパイク船長を暗殺してエンタープライズの船長になったそうです。どこの宇宙でもパイク船長は酷い目にあっていますなぁ(苦笑)
- ジェフリーチューブ内での作業シーンはシリーズ初です(セットを作ったんですね)
- この話の後、こちらのカークから影響を受けた鏡像スポックのためにテラン帝国は衰退しクリンゴンとカーデシアに敗れるのですが、それはかなり後で分かるお話です(DS9シーズン2第23話「二人のキラ」参照)
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