スタートレック: SNW・S1第4話「メメント・モリ」あらすじや感想など
シーズン1 第4話「メメント・モリ」”Memento Mori”のあらすじ
エンタープライズは大気プロセッサーAP350をフィニバス3号星コロニーへ運搬する任務に就いていた。
また船内では「S.S.ピュージェット・サウンド号」の追悼記念日を迎えていた。この船はかつてゴーン人に襲われて破壊されており、その際に幼き日のラアン保安主任もゴーンの捕虜にされたという因縁の船なのだ。
目的地に到着したエンタープライズだったが、コロニーからの応答がなかった。調査に出た上陸班は無惨に破壊され血にまみれたコロニーに戦慄する。
輸送船に逃げ延びていた住人達を発見し救助したものの、それは罠だった。
救助作業中を未知の敵に奇襲され、エンタープライズは大ダメージを受ける。
相手がゴーンだと確信したラアンの進言で、パイク船長は近隣にある褐色矮星のガス雲へと身を隠すことにする。
センスォアーも視界も効かないガス雲の中で、エンタープライズとゴーン船との対決が始まる……
情報を整理してみる
- 「メメント・モリ」とは「人は必ず死ぬということを忘れるべからず」という意味のラテン語です
- スポックの「センサー」の発音が、日本語吹き替えでもちゃんと「センスォアー」なのが流石です。コレは元祖スポック役レナード・ニモイ氏の発音のクセが元ネタになっているのですが、ローワーデッキでネタにされて以降、これはバルカン訛りということになっています
- ちなみにこの時代のゴーン人の科学力は連邦よりも上です
- ゴーン人については、この時点では誰も姿を見たことがないことになっています。ちなみにロミュラン人も大規模な戦争をしていた割に姿を知らないという設定です(劇場版リブートのケルヴィン・タイムラインや鏡像宇宙だと少し事情は違うようですが……)
- シャトル「ガリレオ」はエンタープライズの7番シャトル。TOSシーズン1第16話「ゴリラの惑星」での活躍が有名ですね
- ラアン保安主任はゴーン捕虜時代の記憶の大部分を失っていましたが、スポックの精神融合で兄の記憶を取り戻しました
- 艦隊の記録にないスポックの姉とはもちろんマイケル・バーナムのことですね
- 襲撃してきたゴーン船は小型船3隻と母艦1隻。スポックの機転により1隻を魚雷で撃破。さらにパイク船長の決断により1隻をガス雲の奥におびき寄せ圧壊させました。そしてラアンの兄の残したゴーン人暗号の解析表のおかげで、もう1隻を撃破することに成功しました
- ゴーン人は光暗号で通信しているようです
- パイク船長はブラックホールの降着円盤をかすめて飛び、同時に放出した大気プロセッサーの爆発を利用して死んだフリをしました。これに騙されゴーン母艦は撤退していきました
- 今回の戦いで7人のクルーが命を落としました
- 今回の宇宙歴は3177.3 ~ 3177.9
今回の感想
今回はゴーン人との対決です。しかし徹底してゴーン人の姿は描かれません。
古くからのファンはどうしてもカーク船長と殴り合ったあのゴーン人を思い出してしまうのですが、もしもあの姿で出てこられたら一気に緊張感無くなっちゃうのでこれはこれで正解でしょう(苦笑)
センスォアーの効かないガス雲の中で知恵を尽くして戦うという、伝統の潜水艦ものストーリー。光子魚雷を機雷のように投下するとかコテコテでしたねー(旧作だとDS9シーズン4第7話「ディファイアントの危機」あたりが潜水艦物的展開をやっています)こういう緊張感のあるストーリーは好きです。
でもセリフで「深く静かに潜航します」とまで言ってしまうのは少々メタネタがすぎる気がするかな(※「深く静かに潜航せよ」という有名な潜水艦映画があるのです)
今回はゴーン絡みなのでラアン保安主任に焦点をあてるという順当な内容ですが、同時にウフーラとヘマー機関主任の方もサブストーリーとして配置されていました。この2人のやりとり凄く好き! いい師弟関係が出来上がっています。
士官候補生のウフーラを毎回違う部署に配属させ、その部署のメインキャラにも焦点をあてていくという構成は実に上手いですなぁ。色々なキャラにまんべんなく活躍させられる素晴らしいアイデアです。
ブラックホールの外見描写は、現在ではこの円環のようなデザインが主流ですね。この描写を映像作品で最初にやったのは映画「インターステラー」だと思いますが、後にNASAも同様の外観予想図を公表しており、信憑性の高いデザインとされています。
パイク船長は今回「エンタープライズは大丈夫だ」とか言って割と無茶な作戦を連続するのですが、そりゃまあ自分の未来知ってますから乗り切れるのは確信できるのよね。まあそれを言っちゃあいかんのですが。
でもさあ、船にダメージが入る度にローワーデッキがいちいち悲惨な目に遭うの酷くないですか!(苦笑)
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おまけ
CBS公式YouTubeより……