和と洋の融合?
2020年6月28日放送の日本テレビ「鉄腕!DASH!!」にて紹介された、長瀬氏考案の「ショートケーキ饅頭」を実際に作ってみました。
と言っても、番組では材料の分量など細かいレシピは紹介されていません。ここは過去の経験を生かして想像しながら作ってみるしかありません。
既存のお菓子に照らし合わせてみると…
米粉の生地を使ってクレープ状の皮を焼いていましたたが、米粉原料の生地で作る和菓子というと、饅頭よりも柏餅や大福の方がイメージに近いように思います。
また、熱した牛乳にレモン汁を入れて餡を作り「生クリーム風」と呼んでいましたが、これってカッテージチーズの作り方そのものですよねぇ。
つまり「ショートケーキ饅頭」というのは、カッテージチーズを餡にした「イチゴ大福」という見方も出来るんじゃないかと思います。
イチゴ大福もカッテージチーズも以前作ったことがありますので、それを応用すれば再現の難易度はそんなに高くないだろうと考えました。
材料
そこで以下の材料を用意しました
- 生地の材料
・白玉粉 50g
・牛乳 75g
・砂糖 25g - 餡の材料
・牛乳 500CC
・レモン汁 大さじ2
・砂糖 30g - その他
・イチゴ 数個
・イチゴジャム(市販の物)適量
生地の分量はイチゴ大福用のレシピを元に水を牛乳に置き換えました。
米粉は自分で作ってもよかったのですが、面倒なので白玉粉で済ませました。これも立派な米粉の一種です。上新粉などでも多分大丈夫だと思います。
餡の材料はカッテージチーズのレシピを元に、牛乳の6%程の砂糖を加える計算にしました。6%ならあまり甘すぎない餡になるはずです。
イチゴジャムも自分で作るのは面倒なのでスーパーで売ってるアオハタのやつで間に合わせました。
作り方
- 白玉粉に少しずつ牛乳を加えて溶かし、全部溶けたら砂糖も加えて良く溶かしておく(ダマになりやすいので注意)
- 熱したフライパンで生地を薄く焼く
※おそらくこの工程が一番難しいです。一度フライパンを熱した後、生地を流す際は火から下ろして少し冷まし、流した後もとろ火でゆっくり加熱すると良いと思います。
レシピの分量で3枚ほど焼けました - 牛乳に砂糖を溶かし加熱、沸騰する直前にレモン汁を加えてよく混ぜ火から下ろす
※レモン汁を入れるとすぐに乳脂肪が分離します - 分離した牛乳をこして、クッキングペーパーなどで水気を切る
※110g程のカッテージチーズが出来上がりました。分離した水の方はいわゆる「乳清」で栄養タップリですから捨てるのは勿体ないです。私はゼラチン入れてゼリーにしてしまいます。 - 生地にイチゴジャムを塗り、カッテージチーズとイチゴをのせて包みます
左右を折りたたみ、さらに上下を折りたたんで……
できました
う~む、饅頭というか大福というかクレープと言うべきか……?
半分に切ったらこんな感じでした。
切ったときの見ばえを考えるなら、もう少し小ぶりなイチゴを使った方よかったですね。
おまけに生地がモッチモッチしてるんで、切るときにナイフに引っ張られてだいぶ崩れてしまいましたよ。
さて問題の味の方ですが……
和風テイストの生地で包んでますし、食べるときの感じはまさにイチゴ大福風。しかし餡はレモンとチーズの風味が効いていてしっかり洋風です。
イチゴの酸味とカッテージチーズのコンビネーションは、なるほどショートケーキを連想させる味ですね。そこに米粉生地のモチッとした食感が思いのほか合います。生地にも砂糖を入れておきましたので和菓子的な感触も結構楽しめます(砂糖抜きの生地だと餅になっちゃいますからね)
確かに、これはもう少し味を調整すれば売り物にできる可能性があるスイーツという気がします。鉄腕ダッシュのネームバリューもありますから本当に発売したらかなり売れるんじゃないかしら(苦笑)
米粉の生地とたっぷりのチーズで食べ応えも結構あるのですが、カッテージチーズは脂質が低くタンパク質が多いチーズでもありますのでカロリー的にはそれほどキツくはないはずです(脂質より砂糖の量の方が気になります)
作り方もそれほど難しくありませんので、興味のある方は一度試してみては如何でしょうか。