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スタートレック:ピカードS3第9話「声」あらすじや感想など

07.ピカード(PIC)

(文中にどえらいネタバレを含みますので、先に本編見てね。というか未見の人はとっとと見てこい!)

シーズン3 第9話(通算29話)「声」”Võx”のあらすじ

ディアナのカウンセリングにより、ジャックの頭に聞こえているものがボーグ・クイーンの声であることが判明した。

ピカードは父親としてよりも艦隊の一員であることを選び、規約に従いジャックを拘束することを決断する。それに反発したジャックは、ピカードやビバリーの制止も聞かずにシャトルを強奪し、一人でクイーンとの対決に向かってしまう。

ジャックが心の声に従って向かった先にはボーグのトランスワープチューブがあり、クイーンが待ち受けていた……

フロンティア・デーの式典が始まった。エンタープライズFがその勇姿を見せ、シェルビー提督の演説が流れ始める。

ピカードは無茶を承知で、その式典のまっただ中にタイタンを乗り込ませた。

だが時既に遅く、艦隊クルー達の同化が始まってしまう。

宇宙艦隊は一瞬にしてボーグ艦隊へと変貌し……

情報を整理してみる

  • 原語タイトルの ”Võx” はラテン語で「声」。ちなみにかつてピカードに与えられた名前の ”ロキュータス” は「代弁者」。ラテン語好きですねー
  • ボーグはここ10年ほど出現していないという台詞がありましたが、シーズン2の件は無視ですかそうですか…… ジュラティクイーンは別のタイムラインのクイーンがジュラティと融合した存在ですからあくまで別種とも言えますが、全く触れないというのも不自然じゃないかなぁ
  • ピカードはかつてロキュータスとして同化された際に遺伝子レベルでも改造されており、それがジャックに受け継がれていました。そのためナノプローブが体内に無くともボーグ集合体と無意識に交信していました。ピカードが長年ずっと集合体の声から逃れられなかった理由がこれでわかりましたね
  • イルモディック症候群の症状が出ていたのは、この遺伝子改変の副作用でした。この遺伝子改変は従来の艦隊の検査では判別不可能でしたが、スン博士がピカードをシンスに移した際に発覚したようです(それで博士は遺体を保存していた模様)
  • シュライク号のデータベースから得た情報により、艦隊のあらゆる転送装置には転送時にボーグ遺伝子を組み込むという細工が施されていることが判明しました。ただしこの改変は前頭葉が若い25歳以下の者にしか有効ではないとのこと
  • ヴァーディクがジャックを狙っていたのは、転送で同化された人々に指示を送る送信機としての能力を持っているためでした。可変種は最初からボーグと手を組んでジャックを追っていたようです
  • ボーグは銀河中にトランスワープチューブという宇宙の近道を配置しています。VOYの最終回でヴォイジャーはこれを利用して地球に帰還しました。またこの通路はVOYの他にPICシーズン1第8話「真実の断片」や、DISシーズン3第12話「潮時」でも利用しています
  • ヴォイジャーは最終回においてトランスワープチューブを通過する際に、このチューブやユニコンプレックス(ボーグの本拠地)に大損害を与えました。このせいでボーグの活動は著しく弱体化したと言われています(ヒロージェンがボーグ領域を超えてアルファ宇宙域までやって来れたというのもこのおかげでしょうね)
  • シェルビー提督はTNGシーズン3第26話「浮遊機械都市ボーグ・前編」にて少佐として初登場。LDシーズン2第5話「ドゥープラーの困惑」には大佐(艦長)として登場しています。演じているのは当時と同じエリザベス・デネヒーさん、日本語吹き替えもしっかり平野文さんです
  • 今回のクイーンはほぼシルエットと声のみの登場ですが、声は「ファーストコンタクト」やVOY最終回「道は星雲の彼方へ」でクイーン役を演じたアリス・クリーグさんが担当されています。日本語吹き替えもファーストコンタクトと同じく野沢由香里さんが当てていらっしゃいますね(個人的にはVOY版の榊原良子さんも好きなんだけどなー)
  • エクセルシオールが沈んでしまいましたが、あれにはエルノア君が乗っていたのでは……
  • エンタープライズDは劇場版「ジェネレーションズ」にて破壊され、第2船体は爆散、円盤部はべリディアン3号星に墜落しました。当時そのまま放置して去っていたので「機密保持とか大丈夫なのか?」と心配したものですが、ちゃんと回収してたんですね(きっとカリフォルニア級がその辺の雑用を割り振られた事でしょう)
  • ジョーディがレストアしたエンタープライズDは、同じギャラクシー級のU.S.S.シラキュース(NCCナンバー不明)の第2船体を使用しているとのこと
  • エンタープライズDのコンピューター音声はTNGシーズン6第11話「戦闘種族カーデシア星人・後編」の音声を再利用しているそうです。つまりメイジェル・バレットさんのお声ですね。ここでちゃんと日本語吹き替えに磯辺万沙子さんを連れてくる吹き替えスタッフはえらい!!(磯辺さんはLDのフリーマン艦長の吹き替えも担当されています)
  • このタイムラインでエンタープライズEがどのような最後を迎えたのかは判明していませんが、少なくともウォーフは何らかの関わりがあるようです

今回の感想

あああああああああーーーーーー!!!!!!!!

あーー!あーーー!やりやがったぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

こんなド直球な展開を恥ずかしげも無くやるとは!! 「こんなこともあろうかと!」をそのままやっちまうジョーディ大好き!

下手したらシナリオ検討の段階で「ありがちですね」とか言われてボツにされる可能性もあるほどベッタベタの展開なのに、躊躇無く全力でやってやがるぜ……へへへ、こういうのでいいんだよ!こういうので!!

やはりピカード艦長が「エンゲイジ」を指示するのは、Eの艦長席でもラ・シレーナ号の船長席でも無く、Dの艦長席が一番なんだよなぁ……

歳を取ってしまったと言え、いつものメンバーがこのブリッジに勢揃いなのは本当に素晴らしい。

「転送で同化されるのは25歳以下のみ」という制約を付けてまで年寄り達に花を持たせ、さらにセブンやラフィをタイタンに置いていくことで懐かしのブリッジにたどり着くのが懐かしの面々のみにするというシナリオの強引さもすげえ(苦笑)

どうせならさらにダメ押しで「手を貸しに来ました」とか言って旅人ウェスリーにも来てもらったって良さそうな感じですけどねぇー。やはり手前の席にはジョーディよりウェスリーに座って欲しいなぁ(ジョーディが座っていた時期もあるけどね)

まあノスタルジーを全部そっちのけて性能だけで語ると、単独で全艦隊を相手にするならD型より「装甲ヴォイジャー」の方が向いてるとは思うんですけどね。でももしアレを持ち出すなら担当はピカードじゃないですわな。

ジャックの能力については、一番最初に予想したボーグ関連という方が正解でした。微妙にパーレイスを匂わせていたのはミスリードでしたね。まあこれは順当という所かしら。さすがにここからパーレイスまで絡ませたら本気でストーリー終わらないですよ!

転送を使って同化するという新しい同化手法は悪質ですねー。現実で言うところの、アプリ内に潜ませたウイルスでスマホを乗っ取る、みたいなものを暗喩してるように思います。

でも遺伝子改変の件は、スン博士が気付いていたなら当然セクション31も知っていそうだけどなぁ。ましてやこれ程の陰謀を放っておくとは思えませんが……?

シェルビーさんは提督にまで出世してましたか。これで彼女は3つのシリーズに渡って登場したことになりますが、再登場脇役キャラが雑に死んでしまうのは相変わらずだなぁ。しかも今回は我らがショー艦長まで! えー、ショー艦長好きなのにー!

これだけの式典なのに他の提督(特にジェインウエイ)が登場しないのも残念。エンタープライズFをちゃんと見られたのは嬉しいですけどね。あと艦隊の全艦艇が集結という割には、いつぞやのコピーペースト艦隊より数が少なくないですか(苦笑)

それにしても、これをIMAXの劇場上映で、最終回共々視聴出来るアメリカのファン達はうらやましいですなぁ。

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2023年4月16日07.ピカード(PIC)

Posted by raccoon81920