スタートレック:ローワー・デッキ S3第7話「数学的に完璧な罪滅ぼし」 あらすじや感想や元ネタ解説など
(以下、ストーリーのネタばれを含みます)
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シーズン3第7話(通算27話)「数学的に完璧な罪滅ぼし」”A Mathematically Perfect Redemption”のあらすじ
以前の戦いでカラ星系に置き去りにされたピーナツ・ハンパーは、脱出準備をしているところをドルークマニの回収船に襲われた。
命からがら逃げ出した末に未開の惑星に墜落したピーナツ・ハンパーは、鳥形種族エレオールの族長、カルトラスという人物に助けられる。
ピーナツ・ハンパーは最初こそ住民達の反発に晒されたが、医療知識や内蔵のレプリケーターで住民達を助けるうちに受け入れられ、族長の息子ラウダと恋仲になっていく。
やがてラウダとの結婚を決めたピーナツだったが、結婚式の最中ドルークマニの回収船が地下の宇宙船を狙って現れた。
ドルークマニが強引に宇宙船を回収しようとしたため村は崩壊を始めてしまった。ピーナツは決死の覚悟でドルークマニと戦い始める。
救難信号を受けたセリトスが駆けつけると、戦いはピーナツのおかげで一件落着を迎えていた。ピーナツは一躍村の英雄となっていた。
だがドルークマニ達はピーナツからの通信によって呼び寄せられていたことが判明する。ピーナツは村を救う行為を自作自演することで、命令違反を帳消しにして艦隊へ復帰しようとしていたのだ。
一方、地下の船を奪ったドルークマニ達はセリトスを攻撃し始め……
情報を整理してみる
- エレオールは大昔はワープ文明を持っていましたが、戦争の末に技術を捨て現在は原始的な生活を送っています
- エレオールの村の地下には太古の宇宙船が眠っており、セリトスのシールドを簡単に破るほどの戦闘力を維持していました
今回の元ネタ解説
※小ネタは多すぎて全部は把握できていません。何か思い出したらまた追記します。
- 冒頭のシーンはシーズン1第10話「セリトス絶体絶命!」から。エクソコンプのピーナツ・ハンパーもこのエピソード以来の登場です
- ドルークマニはシーズン1第6話「気のいいフレッチャー」に登場した廃品回収業者。艦長の声は前回同様 J・G・ハーツラー氏が担当です(DS9マートク将軍役の俳優さんです)
- 宇宙艦隊には「艦隊の誓い(一般命令1条)」と呼ばれる内政不干渉の原則があり、ワープ技術に達していない文明への接触は禁じられています。とは言え、有名どころの艦長は大体違反しています。中でもカークは特にひどい(苦笑)
- 最後にピーナツ・ハンパーが送られたのは沖縄のデイストローム研究所。PICシーズン1第一話「追憶」などでも登場しています。
- アギマスはシーズン2第7話「愛欲の泉」でデイストローム研究所へと送られた異星のコンピューター知性。前回同様ジェフリー・コムズ氏が声を担当されていました(DS9のブラントやウェイユン、ENTのシュランを演じられた俳優さんです)
今回の感想
今回はピーナツ・ハンパーが主役というかなりの異色作!!こうきたかー
とは言え、遭難した先の未開の惑星で現地の人々との交流から新しい発見をしていくというのは、スタートレックの黄金パターンの一つでもあります。
そして苦い経験を経て成長したり改心して終わるのが定番なのですが……
ピーナツ・ハンパーは改心したのかと思ったら、性格悪いままというのは意外なオチでした。さすがはローワーデッキ! 折角いい話で終わるのかと思ったのになぁー(苦笑)
昨今お馴染みのLGBTネタも、鳥形種族と非人間型ロボットのセックスまで行くと突き抜けてて凄いですな。ドラゴンカーセックスかよ!
また今回も過去シリーズのネタは控えめで、過去に登場したキャラを再利用するシナリオになっていました。こういったゲストキャラを使い捨てにしない姿勢は素晴らしいと思います(そろそろバルカン船の下級士官の娘も再登場して欲しいのですが、きっと出てくるだろうという安心感がありますね)
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