スタートレック:ディスカバリーS4第7話「結びつき」あらすじや感想など
(以下、文中にネタバレを多数含みます)
シーズン4 第7話(通算49話)「結びつき」”…But to Connect”のあらすじ
帰還したディスカバリーは修理を進めながら「10-C」についての分析を進めていた。そしてついにゾーラは10-C本拠地の座標を見つけ出す。
だが感情を持ったゾーラは、クルー達の安全を優先して座標を教えることを拒んでしまう。
一方、あらゆる宇宙域から代表者を集めてDMAについての対策会議が実施される。
だがDMA対策会議は「10-C」との平和的なファーストコンタクトを目指すか、即時攻撃するかという2つの意見で紛糾する。
特に故郷を滅ぼされたブックの意思は固かった。
会議は多数決の結果、平和的なファーストコンタクトを目指すことになった。
だが意に反した結果になったことでブックはタルカと共に反乱を起こし……
情報を整理してみる
- 地球から会議に参加していたンドイエ将軍はシーズン3第3話「地球の人々」以来の再登場です。司令官から将軍に昇進したとのことです
- 惑星連邦の加盟国は60カ国になったそうです。当然増えたのは二バーです
- スタメッツは進化したゾーラがかつての「コントロール」のように知的生命体と対立することを恐れます
- 宇宙艦隊のシステムに知覚AIを組み込むことは禁止されています。TOS「恐怖のコンピューターM-5」以来の教訓です
- DMAは1600発の量子魚雷を撃ち込んでも止められなかったとのこと。32世紀とはいえ武器についてはあまり進歩はないようです
- タルカ博士はDMAを破壊出来る武器を開発しましたが、これはアイソリティック亜空間兵器とのこと
- アイソリニウムを使用する兵器はキトマー条約で禁止されていますが、劇場版「叛乱」においてソーナ人が使用しています。ラフォージによるとこの兵器は効果が予測出来ないから禁止なのだそうです
- 亜空間が破壊されると、その場所ではワープが不可能になります(TNGシーズン7「危険なワープ・エネルギー」)
- タルカはかつて共同で働いていた「平行宇宙の友人」と再会するという目的を持っていました。彼はその平行宇宙へ行こうとしており、DMAの動力源を利用しようとしています。ですが彼の指す「平行宇宙」がどの世界なのかは言及されませんでした(鏡像宇宙ともケルヴィンタイムラインとも違うようです)
平行宇宙についてはTNG「無限のパラレル・ワールド」やTOS「二つの宇宙」などでもネタになっています - ゾーラは新しい生命体として公式に認定され、艦隊のクルーとして加わることになりました。他者との共存や絆という認識を得たことでクルー達を家族として信頼し、座標を公開してくれました。
- グレイはトリルに帰郷することになり、アディラも休暇を取って同行することになりました
- アウレリオの開発した次世代胞子ドライブがブックの船に組み込まれ、ブックとタルカは胞子ジャンプで逃亡しました
今回の感想
会議のシーンに随分と沢山の種族が登場していました。
カーデシア人やフェレンギ人、アンドリア人やオリオン人など分かりやすい種族だけでなく、昆虫型ズインディなんてのまで居て驚くのですが、なんでクリンゴン人が居ない!!!!キトマー条約にまで言及しながら何故出てこない!!!会話にも普通にクリンゴン人という言葉が出てきてるのに!
ここまで来ても登場しないのはあまりに不自然なので、これは何かクリンゴンがらみの大きなネタを仕込んでるんじゃないかと考えたくもなります(あとボーグやドミニオンからの参加者も居ないっぽいんですよねぇ)
絶滅してるんかなぁ……
↓クリンゴンのマークはありませんね
(画像引用元:ディスカバリーS4第7話「結びつき」本編映像より)
ピカードのシーズン1で描かれた事件以降シンス禁止令は解除されているはずですが、データのようなアンドロイドも全然登場しませんし、やはりAIは廃れているようです。思えばTOSの頃から暴走したAIには痛い目に遭ってますからねぇ(大体はカーク船長の口八丁で行動停止にされますけど(苦笑))
他にも今回はアイソリティック兵器だの平行宇宙だのネタがかなり多めです。更には次世代胞子ドライブの登場まで!!
基本のストーリー部分は割とシンプルなのにネタが多いので結構混乱させられました。並行してゾーラの問題も進むのでかなり密度高めでしたね。
でもどちらのエピソードも共に「対立と相互理解」がテーマなので、本筋の主張はとても分かりやすかったです。
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