シーズン3第3話 あらすじと情報整理と感想※ネタバレあり【スタートレック:ディスカバリー】
第3話「地球の人々」"People of Earth"
もっと引っ張るのかと思っていましたがバーナムとディスカバリーも無事合流し未来の状況が色々と判明してきます……
(以下、ネタバレ全開です!)
シーズン3 第3話のあらすじ
バーナムはこの一年間”配達人”として宇宙を回りながら情報収集をしていた。ディスカバリーとは二度と会えぬことも覚悟していたが、再びめぐり会えた仲間達との再会を心から喜び合う。
連邦の現状は依然として不明だったが、センナ・タル提督と名乗る人物からの古い通信記録をたよりに、ディスカバリーは地球へと向かう。
出発にあたり、サルーが正式にディスカバリーの船長として就任する。
バーナムはブックに地球への同行を提案、彼もディスカバリーと行動を共にすることになる。
胞子ジャンプで地球へやって来たディスカバリーは”地球連合防衛軍”のンドイエ船長から立ち入り査察を受けることになった。
地球は”大火”ののち自立した星として再建しているが、100年前に連邦本部と残存艦隊は地球を離れており、地球は既に連邦の一部ではないという。
またタル提督は2年前に地球を出た船の中で死んでいるという。船がどこへ向かおうとしていたのかも不明だった。
査察中のディスカバリーに略奪者ウェンの一味が襲いかかってくる。
バーナムはブックと共に独断行動を取り、ダイリチウムをおとりにしてウェンを人質にすることに成功する。
捕らえたウェンは地球人で、壊滅状態のタイタンコロニーの生き残りだった。
互いに対話したことで誤解が解けた地球側とウェンは協力関係へと踏み出すことになった。
一方、調査官の中で不審な行動をしていたアディラという若者がディスカバリーに残ることになった。彼女の体内にはトリルの共生結合体生物がおり、以前のホストがタル提督だったというのだ。
バーナムはサルーの求めに応じ副長に就任する。
地球への訪問許可を得て、クルー達はサンフランシスコの艦隊アカデミーのあった場所を訪れる。様々なものが変わっていたが、変わらず残っているものもあることを知り、感慨にふけるのだった……
情報を整理してみる
- 元の時代から700年後(”大火”よりも前)にダイリチウムは枯渇しはじめ、ダイリチウムに頼らない代替のワープ方法が模索されていたが実を結んではいなかった
- ”大火”の原因は不明。全てのダイリチウムの反応が止まりワープ中の船は全て爆発、艦隊は一瞬にしてほぼ全滅した
- バーナムはテラリジウムとも連絡を取っていたが、母親の消息は不明
- ダイリチウム不足で長距離ワープが出来ないため、バーナムも地球へは行くことが出来ないでいた
- タル提督が12年前に送った通信は、まだ連邦の存続を信じる者達へ地球に集合するよう呼びかけていた
- ディスカバリーの艦内にはこの時代ではあり得ない量のダイリチウムが存在するため、知られればこの時代のあらゆる勢力から狙われてしまう。地球へ向かうに際し、ダイリチウムはブッカーの船に移し遮蔽装置で存在を隠すことにした
- 事故で大きな被害を受けたタイタンコロニーの人々は地球に救援を求めたが、他者を拒絶する地球側から一方的に攻撃を受けたため生き残るために略奪者になった
- トリル人は共生結合体生物と共生する異星人。中でも特に有名なのはディープスペースナインのメインキャラの一人、ダックスですね。
共生生物は500年近く生き、宿主(ホスト)が変わっても過去の記憶を受け継ぐのですが、今回は地球人と共生しているため記憶の引き継ぎが上手くいっていないようです - ブックはディスカバリーを去り、この宇宙域で新しく仕事を始めることにする
今回の感想
久々のブラック警報にシビれました! ちゃんと胞子ジャンプしたのなんて一体いつ以来でしょう!(確認したらシーズン2の13話で惑星ザヒアに飛んで以来でした)
地球連合防衛軍の調査官はディスカバリーのシールドをまるでものともせず艦内に転送してきましたし、地球の量子魚雷はあっさりとシールドを突破しました。やはり今のディスカバリーの装備ではこの時代の敵にはまるで歯が立ちそうもありません。
そしてサルーの正式な船長就任! いやもうここまで来たら船長はサルーしか考えられませんよねぇ!
さて、今回はかなり色々な情報が矢継ぎ早に提示されました。
特に驚きは地球は鎖国状態で既に連邦に加入しておらず、地球を離れた連邦本部がどうなっているのかも不明ということ。あ~なるほど、ここからは消えた惑星連邦本部を捜す旅になるというわけですね~
連邦から脱退しても地球自体は繁栄を維持しているようです。まあワープ文明が崩壊したこの時代でも量子魚雷を装備していたり地球全体を覆えるシールドを運用しているなんてのは、かなり高度な技術力が残っているということなのでしょう。
艦隊アカデミーの跡地はだいぶ建物の様子が変わっていましたが、ゴールデンゲートブリッジはちゃんと健在なのが良かったですね。そこのシーンに旧作テーマを被せる辺りは、さすが分かってますねぇ~(今回の監督はライカー役のフレイクス氏です)
でもあんな大木になりそうな木があったかしら? とちょっと疑問になってスタートレック・ピカードの2話でゴールデンゲートブリッジまわりが映るシーンを見直してみましたが……あんな木はありませんでした~。まだ育ってないとしても、そもそもあの辺に樹木のある区画がないんですが……(苦笑)
テラリジウムがバーナムの母のことを全く知らないというのもちょっと引っかかるところですね。また何か歴史の改編が起きているのでしょうか???
対立していた地球とウェンを和解させる下りは、如何にもスタートレックらしい展開でした。都合が良すぎると言ってしまえばそれまでですが、争いよりも対話を旨とする作品のテーマがよく出ていました。
そしてここで新キャラの加入です。しかしまさかトリル人で来るとは思いませんでしたよ! しかも地球人と共生してしまったため過去のホストの記憶を読み取りにくいという設定です。う~ん、この辺にはお話の都合がうかがえます(苦笑)
次はどこへ向かうんだろう。やはりバルカン辺りを目指すのがありそうですが、あそこ元々排他的なところもあるから歓迎してはもらえなそうな気もしますね。
こういった「次はどんな星へ探索に行くのだろう?」という感覚はスタートレックの原点に戻った感じがして、とてもワクワクしています。
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