スタートレック:ディスカバリーS5第2話「双子の月の下に」あらすじや感想など
(以下、文中にネタバレを多数含みます)
シーズン5 第2話(通算57話)「双子の月の下に」”Under the Twin Moons“”のあらすじ
クマウで砂まみれになってしまったディスカバリーは修理に時間をとられたが、ようやく次の目的地リレクへとやってきた。
日記の示す地点にはプロミリア人の遺跡があった。どうやらこの場所で間違いないらしい。しかし遺跡は電磁場に覆われて直接転送が出来ないため、バーナムはサルーと共に徒歩で遺跡へと向かう。
プロミリア人は大昔に滅んだ種族ではあったが、遺跡の警備システムはまだ活動を続けていた。ヴェレク博士がこの場所を隠し場所に選んだのもそれが理由だったのだ。
警備システムは非常に強力で2人はあっという間に窮地に陥ってしまう。ティリーとアディラが打開策を探すものの完全にお手上げ状態だった。
そこに艦隊本部のレイナー船長から通信が入る。バーナム達の通信をこっそり聞いていたレイナーが助け船を出してきたのだ。
彼の助言のおかげで警備システムを突破したバーナム達は、遺跡の中心に残されたヴェレク博士のメッセージを見つけるのだが……
情報を整理してみる
- 前回、迂闊な行動によりクマウの人々を危険にさらしてしまったことで、レイナー船長は審問会を受けることになってしまいました。その結果彼は退職勧告を受けるという不名誉な立場になってしまいました
- レイナー船長はヴァンス提督とは30年来の友人とのこと。ちなみに彼の種族は、DS9シーズン2第13話「最終兵器解体の陰謀」に登場したケルラン人だそうです
- 現在のブリーンは内紛状態とのこと
- サルーは大使の仕事に就くため、今回の任務を最後に船を降りることになりました。トゥリナ大統領との結婚も控えています
- サルーがザレと対決しトゲで攻撃したというのは、シーズン3第2話「遙かなり故郷」での出来事です
- 惑星リレクはプロミリア人が墓地としていた聖地とのこと
- プロミリア人についてはTNGシーズン3第6話「メンサー星人の罠」で言及されています。メンサー人との戦争によって滅んだ種族です
- モルとラアクはバーナム達より先にリレクにやって来てヴェレク博士の残した詩にたどり着いていましたが、4行目まで読んだところで次の目的地はベータゼットだと判断したようです。※旧作ファンにはお馴染みの「ベタゾイド」の母星です
- バーナムは昔のロミュランが極端な秘密主義だったことをヒントに5行目の詩と遺物を発見し、これを持ち帰りました
- 5行目の詩を元に、次の目的地はトリルだと分かりました。「乳白色の水」というのは「マカラ洞窟」の泉のことですね。シーズン3第4話「我を忘るなかれ」や、DS9シーズン3「仮面の幻影」で登場しています(トリル星は位置的には地球とベイジョーの中間くらいの場所にあります)
- ブックはモルとラアクに直接交渉を試みましたが、説得は出来ませんでした。しかしモルの正体が自分の師匠である先代ブッカーの娘、マリーンであることに気付きました。※ブックの名前は襲名制で、今の彼は5代目とのこと
- バーナムはヴァンス提督に根回しし、レイナー船長を副長として迎えることにしました
- 今回の宇宙歴は866274.3
今回の感想
今回はバーナムとサルーを中心に描きつつ、レイナー ”副長” の就任という今後の展開への下地作りという感じです。
最終シーズンということで、バーナムとサルーの関係についてのまとめに入ったような印象がありますね。サルーはシーズン1の本当に最初からのレギュラーであり、バーナムにとって最も付き合いの長いキャラクターですから、この辺は順当というところでしょう。
一方でレイナー船長が副長に就任です。これは嬉しい!
彼のようなベテランの年長指揮官というのは今のディスカバリークルーには一番欠けていた要素ですし、筋金入りの艦隊士官でしかも現場主義の頼りになる親父というのも、副長としてこれ以上ないキャラクターだと思います。パイク船長とはまたタイプの違うオッサンなのもグッド。
以前からディスカバリーにはもっと個性的でリーダーシップの強い副長が必要だと思っていたのですが、最終シーズンにしてようやくそれが実現しましたよ。展開によってはブックがその位置まで育っていたかもしれなかったのですが、その流れはシーズン4で断ち切られましたからねぇ。
物語の方はといえば、お宝のヒントを求めて争奪戦をするという、もう何というかベッタベタな定番展開になってきましたよ。
今のところ最初の遺物を手に入れたことでバーナム側が少しリードという感じですが、どうせ最後の方になると全部とられちゃうんだろうなぁ(苦笑)
たぶんその辺はお約束の展開をこれでもかと重ねてくると予想しています。これをサクッと裏切って予想外の展開を見せてくれると嬉しいかなー
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