格安なフラット用シフトレバーがこんなところにあった
※こちらの記事は2020年時点の情報が元になっており、それ以降の新商品などの情報は含んでおりません
フラットバーロード化の関門、古い規格のシフトレバー
シマノの変速は同じギア数のコンポ内でもよく規格が変わってしまうため互換性に悩むことが多いのですが、特にフロント変速に関してはその傾向が強くなっています。
規格が変わることそのものはまだ良いのですが、それに対応したパーツが早々に市場から姿を消してしまうのには困りものです。
別の記事で書いたとおり、現状でこの状態に陥っているのは旧型9速、そして近々にパーツ入手が困難になりそうな規格としては旧型10速が挙げられます。
そういった際に使用するシフトレバーとして、フリクションのWレバーを使う手段を以前ご紹介しました(こちらの記事)
Wレバーとレバー用台座を組み合わせて使用するため、ちょっと部品代が割高になってしまうのですが、フリクションなら何速のディレイラーでも互換性を気にせず引けるという利点があります。
で、最近知ったのですが、下位グレードにフラットバー向けに利用できるフリクションシフトレバーがあるそうなのです。いやぁ、下位グレードは殆どチェックしていなかったので完全に知識から抜け落ちておりましたわ。
シマノ SL-TZ500 サムシフターシフトレバー
まずはこれ。ターニーのシフトレバーです。ターニーの右レバーは6速または7速のインデックスシフトですが、左レバーはフリクションだそうです。つまりフロントについてはワイヤー引き量が微妙に違うディレイラーでも対応できるというわけです(乗り手自身の操作感覚が頼りになりますが)
そして何といっても安い!!
624円(2020年1月時点)って、上位グレードから考えたらバカみたいに安いですね。この値段なら多少作りが甘くても納得できますし、壊れてもすぐに買い換えが出来るというものです。
シマノ SL-A050 シフトレバー
そしてこちら、やはりグレード的にはターニーですが形状が少し変わります。
左シフトレバーについてはSL-TZ500と同様にフリクション。右シフトレバーについてはインデックス7速なのですが、こちらの7速シフトレバーは分解改造でフリクション化が可能だそうです。つまり改造によって何速でも引けるようになるわけですね。これは便利!
アマゾンのレビューを見るとこの改造で4700系10速を引いているという方がおられました。ただし、フリクション化は出来てもワイヤーの引き幅に限界があるそうで、10速でギリギリ、11速は無理だそうです(この辺は私も試したわけではありませんので何とも言い切れません。あくまでこういう情報があるよ、という程度でご理解下さい、スミマセン)
意外な伏兵だったターニー
シマノのカタログを見ると、左シフトレバーについては他にもフリクションの製品が存在しますので、古いグレードのフラットバーロード化に転用が出来そうです。どれも安価な製品だというのもありがたいところなんですが、なんでこんなに種類があるんだ???というくらい製品に種類がありますね…違いが良く分かりません。
ただこういった物を利用する場合、メーカー指定から外れた組み合わせをすることになるのは間違いありません。そのへんは結局のところ、自分で工夫しながらやってみるしかない、ということになりますので御注意を。