自転車通勤のハードル
ロードバイクブーム以降、辛くて暑苦しくて地獄のごとき通勤電車から解放され自転車で通勤しようという動きが一般化してきました。ただ自転車通勤を認めてくれる会社も増えてきている一方、安全上の理由などから禁止としている企業も依然として多いのが現状です。
運良く会社や上司が理解を示してくれたとしても、様々な環境が自転車通勤を困難にし実施を断念するような事も多いかと思います。
そのような環境上の問題への対応策を、私の過去の経験からお話ししていきたいと思います。
スーツ通勤
私も以前港区内の事業所に勤務していた際には、千葉県内の自宅から自転車通勤をしていました。距離にして片道25kmくらいです。
初心者がいきなり自転車通勤を始めるには少々長い距離ですが、ある程度乗り慣れた人間のトレーニングと考えると実に丁度良い距離です。毎日往復50km、月に22日出勤するとすれば、これだけで月の走行距離が1000kmを超える計算です。実際には雨の日は電車通勤にしましたので1000kmに届かない月も多かったのですけどね。
しかし自分の会社には「出勤時はスーツ着用」というルールがありました。事業所の入り口をくぐる際にはスーツ姿でなければならないのです。
短距離の自転車通勤であれば汗をかく前に到着してしまう事も可能なため、スーツのまま乗っていっても問題はないのですが、さすがに25km走ると真冬でも結構な汗をかく事になります。そもそもスーツは自転車に乗るのに適した衣服ではありません。やはり動きやすいサイクルウェアかそれに準じるスポーツウェアが必要になってきます。
となれば会社の近くに「スーツを置いておけて着替えが出来る場所」を探すのが一番合理的な対策だろうと考えました。
拠点を探そう
まず真っ先に考えたのは「ランナーズステーション」の利用でした。
都内にはランナー向けのロッカーやシャワー設備を整えた施設が数カ所あります。そのなかには「HIBIYA RIDE」という自転車通勤向けの施設もあるのです(公式ホームページ→こちら)
会員になれば専用ロッカーを持てますし、自転車ラックもシャワーも利用できますので、かなり理想的な環境とは言えます。ただちょっと考えてしまったのはランニングコストです。二段ロッカーの契約で月額15400円、ロングサイズロッカーの契約で月額23600円です。安月給の身としてはちょっと躊躇してしまいますし、二段ロッカーでは入れられる荷物の量もたかがしれています。スーツとシャツだけならともかく、冬場のコートまで入れておくのは厳しそうです。
また、この施設は会社から少々距離があったため、自転車でここまで行って着替えた後に今度は電車に乗って事業所の最寄りの駅まで行かなければなりません。帰りも同様にここまで一度電車で戻ってくる事になります。これは割とモチベーションが下がります。
もう少し会社の近く(徒歩圏内)で、価格も安く済ませられて着替えを置いておける拠点はないかと考え、最終的にたどり着いた結論は・・・
(次回へ続きます・・・)