走って会社へ行くということ
私は通勤電車の混雑が大嫌いですし、可能な限り乗りたくないと考えています。
その結果辿り着いたのが自転車通勤なのではありますが、ほんの一時期、短期間ではありますが自転車ではなくラン(ジョギング)も通勤に取り入れていた時期があります。
まあこれについては結果的に膝を壊すという事態に陥り、失敗に終わったわけではありますが(その辺の話はこちらで)それは走る際のフォームを我流で適当にやっていた事による失敗であって、ランを通勤に取り入れるという考え自体は決して悪い物では無かった、と今でも考えています。
(ちなみに膝が治るまでの間に勤務先が移動になってしまったために、結局その後は通勤ランは再開しませんでした。その次の勤務先ではまた自転車に切り替えましたので…)
通勤ランに際して考えたこと
当時の勤務先は港区内で、千葉県内の自宅からの距離は片道22kmくらいでした。自転車で行くときは、ちょっと遠回りだけど安全なサイクリングロード経由コースで片道25kmくらい。往復で50kmですから分量的にもちょうど良く、日々の走行量を計算するにも楽でした。
ですがこの距離、さすがにランで行くにはちょっと遠い。
このくらいの距離も問題なく走ってしまう強者が世の中に沢山居るのは分かっていますが、ランに慣れていない自分にはさすがに無理がありました。
そこで考えたのが、電車と組み合わせる、でした。
当時走っていたコースがこちらです。
自宅の最寄り駅から木場駅(東京メトロ東西線)まで電車を利用、そこから越中島、月島を抜けて隅田川へ、築地市場の横を抜けて浜松町へ抜けるコースでした。
これだと走る距離は6km程度、朝に軽く走るには丁度良い距離です。
電車を使うとは言っても、走る時間を考えて早めに乗車するため、まだ満員という程は混雑しておらず、また混雑にいつも辟易させられる大手町駅での乗り換えの苦労もありません。
これをやっていたのは冬場だったのですが、隅田川沿いの公園を走りながら眺める朝焼けは大変綺麗で、かなり気分がリフレッシュできました。
自転車通勤に無い、電車+ランの利点
自転車通勤の場合、どうしても置き場と防犯に気を使わなければなりません。これは心理的にも金銭的にも負担になる部分です。
また私は安全のため雨の日は自転車通勤はしないと決めていますが、天気によっては自転車で行くか電車で行くかの判断が難しかったり、急な雨などで雨具の対応が出来ず困るというようなこともありました。
朝に自転車で職場に行ったものの、急用で帰りは電車になるというようなこともあり、その場合は自転車は駐輪場に置きっぱなしになってしまいます。管理のちゃんとした駐輪場なら良いですが、そうでない場合は盗難のリスクにもなります。
ランの場合、このあたりの問題を考えなくて良くなります。
自転車置き場は気にする必要はありませんし、途中で雨が降ってきたら近くの駅から電車に乗ってしまえば問題なし。急用が出来たりしても普通に電車で帰ってくるだけのことです。調子が良ければ降りる駅を変えてもっと長距離を走ったり、逆に体調が悪ければ適当なところで切り上げてしまっても構いません。
一方で、一番気を使ったのは服装でした。
朝は運動用のウェアの上にウインドブレーカーを羽織り、そこそこ普通の格好に見えるように工夫して電車に乗りました。あまり露骨なトレーニングスタイルだと通勤電車では場違い感ありますからね(苦笑)ウインドブレーカーは走る前にバックパックに突っ込んでしまいます。
自転車通勤用に借りたレンタル倉庫にスーツが置いてありますので、そこまで辿り着けば着替えて出社、というわけです。
今どきは通勤ランに理解のある会社も増えていると思いますので、倉庫を借りるまでしなくとも大丈夫な場合も多いのではないでしょうか。
ただ汗だくの状態で電車に乗って、他の乗客の方々に不快感を与えるようなことは避けたいところですので、汗ふきシートなどは常にバックに入れていました。
夏場の暑い時期はさすがにあまりやりたい気分にはなりませんが、秋から冬にかけてはこういった通勤手法を始めるには良いシーズンなのではないかと思います。
特に、日が短くなるに従ってめまぐるしく変化する早朝の空は、大変綺麗で気分が良いものですよ。
とはいえ、これから始める方には、走り方のフォームだけはシッカリ勉強してから始めることを強くオススメいたします。私もちゃんと研究してから始めるべきでした。これは本当に最大の反省点です…