スタートレック: SNW・S3第4話「宇宙冒険の時間」あらすじや感想など
シーズン3 第4話「宇宙冒険の時間」”A Space Adventure Hour”のあらすじ
エンタープライズは中性子星の観測調査のため、キトリアン・ベルトにやってきた。
それと同時に、艦内では試作中の新システム「ホロデッキ」の評価試験が行われることになり、ラアンがその担当に選ばれた。
ホロデッキは長い航海におけるクルーのストレス解消として有望視されているが、膨大な処理能力とエネルギーを必要とするため、まだまだ発展途上の技術なのだ。
ラアンはテスト用シナリオとして、昔大好きだった「アメリア・ムーン」という1960年代の探偵小説を元に殺人事件のミステリーを設定することにした。
名探偵アメリアに扮したラアンは、ロモンド・ピクチャーの社長トニー・ハート殺人事件の解決を依頼される。
どうやら人気SF番組「ザ・ラスト・フロンティア」が打ち切りになるという件が、事件の動機に繋がっているようなのだが……
情報を整理してみる
- 今回は宇宙歴の提示なし
- 今回の監督は我らがライカー副長、ジョナサン・フレイクス氏でした。通りで
- ラアンが言っていた「戦闘シミュレーター」というのは、DSCシーズン1第6話「忘却の川」にてロルカとタイラーがやっていた物ですね。戦闘に限定してリソースを抑えたホロデッキと言ったところでしょう
TOSではホロデッキは登場していませんが、TASシーズン2第3話「宇宙のイタズラ魔」では「レクリエーションルーム」という名称で登場しています
「ホロデッキ」という名称で登場したのはTNGからで、本格的なホロデッキエピソードはシーズン1第12話「宇宙空間の名探偵」からになります(ホロデッキ自体はTNG第1話から登場しています) - シナリオを探偵物にしたのは、TNG最初のホロデッキネタが探偵物だったことに対するセルフリスペクトでしょうね
- 女探偵物の海外ドラマというと色々元ネタが思い浮かぶところですが、ここはやはり「ミセス・コロンボ」を挙げておきましょう。きっとスタッフも多少は意識しているはずです(苦笑)

- (追記)ラアンの探偵衣装は「カルメン・サンディエゴ」というアニメのパロディらしいです(そのアニメ知りませんでした)
- 探偵がどこに行ってもなぜか殺人に出くわすというのは定番過ぎるお約束ですね(言われてますよコ○ン君!)
- 原作者のTKベロウズ氏というのは、スタートレックの原作者であるジーン・ロッデンベリー氏の反映という趣向ですね。名前はSF作家のエドガー・ライス・バロウズ氏のパロディかな?
そのほかの容疑者は
・マクスウェル・セイント(船長役、カークのパロディ)
・アデレイド・ショウ(お色気担当の副長、チャペルがベース)
・リー・ウッズ(ドクター役、オルテガスがベース)
・サニー・ルピノ(元女優でプロデューサー、ウーナ副長がベース)
・ジョニ・グロス(代理人、ウフーラがベースでウイリアム・モリス柄の服着てる)
・アンソニー・マクボウ(ショウの恋人、ムベンガがベース)
※サニー・ルピノはTOSプロデューサーの一人であるルシル・ボールさんがモデルだそうです - 会話に出てきたジョニー・カーソンは実在の人物、テレビの司会者として有名
- 「安全装置」ではなく「安全プロトコル」と言って欲しかったなあ
- ファンには言うまでも無いことですが、作品が視聴率の低迷で打ち切りになりそうなところを、原作者が外されて続くというのはまさにスタートレック(TOS)に起ったことなのです
- SFを通じて社会批判を盛り込むとか、未来への希望を語ると言った、スタートレックシリーズが目指すテーマについてもしっかり語っていましたね。ここがこのエピソードの肝です
- スコットの提案していたとおり、24世紀になるとホロデッキの情報処理や動力は艦のメイン動力とは別になるのですが、脚本の都合で思いっきり艦全体に影響が出たりします(苦笑)
今回の感想
前回までのあらすじのあと、いきなりアナクロなスペースオペラが始まるんでズッコケました。しかもこれが長げえ!!
VOYとかなら「ははあ、これはトム・パリスあたりがホロデッキで遊んでるな」と思うところですが……本当にホロデッキ回じゃねーか!
カークをちゃんと船長に据えて、くっそチープなセットや衣装、懐かしい感じのBGMや効果音と、全力で手間かけてネタに走ってきやがる。スタッフ馬鹿だろ! と思ったら案の定ジョナサン・フレイクス監督だったよ!
オープニングはあくまで “TOS風" な音楽だったのが、エンディングだとしっかりオリジナルテーマを使って、しかもNG集にしてくるあたりがズルいなぁ
ホロデッキネタの場合、安全プロトコルが外れるのと出られなくなるのは定番のお約束なのですが、今回もやっぱりそうなって大爆笑。ホロデッキの異常が艦全体に影響するのもいつも通りですよ。
謎解きの方ですが、登場人物の中に犯人がおらず、コンピューターが作った偽物スポックが犯人だったというのは賛否両論ありそうです。少なくとも推理小説としては完全にアウトなメタネタ落ちですよ。
とはいえ、この手のオチは実は割と昔からあります。「シベリア超特急」あたりを見ておくと「このくらいのオチでは大したことないなー」と感じられるようになりますのでオススメです(えー)
あと、スポックとラアンのダンスシーンがねちっこいなあ!(苦笑)
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