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09.ストレンジニューワールド(SNW)

スタートレック: SNW・S2第4話「ロトパゴスの中で」あらすじや感想など

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シーズン2 第4話「ロトパゴスの中で」”Among the Lotus Eaters”のあらすじ

エンタープライズはU.S.S.カユーガと共に連星系の調査を行っていた。カユーガのバテル船長とパイク船長は親しい間柄ではあったが、最近はその関係に微妙なスレ違いが生じ始めていた……

そんな中、ライジェル7号星への調査命令が入る。

ライジェル7号星は未発達の文明が存在する惑星だが、かつてパイク達が調査を行った際、ケイラーと呼ばれる現地民族に上陸班が殺害されてしまうという苦い事件が起きた場所なのだ。さらに現在、上陸班が残してしまった艦隊技術により何らかの文化的汚染が進んでしまっているらしい。

パイク船長、ラアン保安主任、ドクタームベンガの3人が密かに上陸調査を行うことになった。

しかし上陸してから、ラアンは奇妙な感覚に襲われ始めていた。

遠くから宮殿の様子を伺っていたパイク達だったが、その動きはケイラー達に感づかれていた。早々に捕らえられたパイク達は支配者の元に連行される。

対面した支配者は、かつての上陸任務の際に死んだと思われていた下士官の一人、ザックだった。置き去りにされたことを恨むザックは艦隊の技術でケイラー達を支配しザカリウス大王として君臨していた。

ザックを説得することも出来ず、捕らえられたパイク船長達は放射線の影響で記憶を失ってしまう。

一方、上空のエンタープライズでも放射線の影響を受けるクルーが出始め……

情報を整理してみる

  • タイトルの ”Among the Lotus Eaters” は古代ギリシアの叙事詩「オデュッセウス」からの引用とのことです
  • カユーガのバテル船長は准将へ昇進の話があったそうですが、ウーナ副長の裁判の一件でパサーク中将から待ったがかかったようです(かわりに昇進したウイリアム・ギアリーという士官は未登場のため詳細不明)
  • パイク船長は自分の存在がバテル船長のキャリアの邪魔になっているのではと考え、彼女と距離を置くことにしました
  • ライジェル7号星にはケイラーと呼ばれる青銅器文明相当の社会が存在し、大多数が戦士とのこと。エンタープライズは5年前に一度調査に訪れて手痛い失敗をしてしまった経験があります
  • ちなみに5年前(2254年)というのはTOSパイロット版「歪んだ楽園」の事件が起きた年でもあります。お話の展開的に「歪んだ楽園」の事件はライジェル7号星での失敗の直後になり、パイクが3名の死者を出したことを悔やんでいるシーンもあったりします
  • オルテガス大尉は初めて上陸任務に参加できると浮かれていましたが、緊急事態対応のため船に居残りになりました
  • この惑星では放射線により脳の活動が阻害され、時間感覚の喪失や記憶障害などの影響が出るとのこと
  • 宮殿は放射線を防ぐ素材で作られているため、宮殿の中に住むケイラー達は記憶を保って支配者階級に、外に住むケイラーは毎日記憶を失い、労働者階級として酷使されていました
  • 死にかけたラアンを助けるために記憶を取り戻そうとしたパイクは、宮殿の中に記憶を閉じ込めた箱があるという伝説を信じて宮殿に突入しました。当然それは与太話でしたが、おかげで放射線の影響から逃れて自分を思い出しました
  • エンタープライズでも全クルーが記憶を失ってしまいましたが、パイロットとしての矜持と技量が染みついていたオルテガスが本能的に船を動かしたおかげで放射線の影響から逃れることが出来ました
  • ライジェル7号星では数千年前に2つの衛星が衝突して軌道上にデブリ帯を作っています。その小惑星の一部が地上に落下し放射線の発生源になっていました
  • パイク船長は地上から小惑星を取り除き、ライジェル7号星が正常な環境になるようにしました
  • ザックは逮捕され、艦隊に連行されました
  • 今回の件で自分を見つめ直したパイク船長は、バテル船長との関係を修復しました
  • ちなみにライジェル星系はスタートレックでは頻出の星系です。TOSでもTNGでもよく登場しますが、あまりにも頻繁に登場するため○号星のバリエーションが増え、人の住める惑星が随分と多い星系になってしまっています(苦笑)
    比較的地球に近いこともあり、ENT第1話「夢への旅立ち」でエンタープライズが最初に立ち寄ったのがライジェル10号星だったりします
  • 自分では気づけなかったのですが、パイクとバテルが飲んでいたワインはシャトー・ピカードの2221年物だそうです
  • 今回の宇宙歴は1630.1~1632.2

今回の感想

上陸先で置き去りにされたら恨むのは当然ではありますが、ザックさん赤服だし、もしもカーク船長指揮下だったら確実に死んでましたね(苦笑)

上陸班の困難とエンタープライズ側の危機を平行して描くのは、なんだか凄く基本に忠実なスタートレックの1エピソードという感じがします。

ただまあ、エンタープライズの方は宇宙船なんですしシールドだってあるんですから、放射線くらい防いでないと本当はおかしいんですけどね(その辺はお話の都合という感じがします)

ケイラーは屈強な男性ばかりしか出てきませんでしたが、これがTOSだったらグラマーな女性のケイラーも登場しカークがとっても仲良くなって脱出する(苦笑)とかがパターンだと思うのですが、パイク船長はそういう女たらしな所がないですねぇ。

代わりにバテル船長に対してとても誠実な印象で、この辺はカークに無い良さがありますね。やはり今風の理想の上司像という感じがしますなぁ。

また支配者階級と労働者階級を扱うのは普遍的なテーマですが、今回はそれがかなり明確に別れている辺りに現代の格差社会に対しての暗喩が強く感じられます。でもまあ労働者がすぐに記憶を失っていたら、それはそれで扱いにくいというか仕事になりませんわな。

あとはパイクにしてもオルテガスにしてもですが、記憶を失っても本人の信念や責任感は失われず行動を後押しするのは良いですね。やはり積み重ねて身に付けたものが最後にものを言う、という展開は好きです。

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