【FAガール】肌色パーツ合わせ目消し!無塗装でのやり方色々【メガミデバイス】
美少女プラモデルを動かして遊ぶことを考えると、全塗装するよりも部分塗装程度に留めて、塗装ハガレの心配が無い組立を行ったほうが間違いなく無難です。
ですが塗装せずに合わせ目を綺麗に消すのはなかなか難しいものです。
服の部分などは合わせ目が見えていても「これは服の縫い目!」と言い張ることも出来ますが(苦笑)肌の合わせ目だけは何とか綺麗にしてあげたいところではあります。
やはり太ももの中心に合わせ目の線が出ているというのはちょっと残念ですからねぇ。フレームアームズガールやメガミデバイスのような美少女プラモを作る際の重要なテーマと言えますね。
また成形色そのままの肌色もなかなか良い物で、塗装とは違う味わいがあります。この色合いの方が好きだという方も少なからずいらっしゃると思います。そういう場合も「成形色を生かした組立」は有効な手段となりますね。
肌色の成形色を生かして合わせ目を消そう!
合わせ目消しの定番と言えば、接着剤をムニュっとはみ出させて削るという方法があります。やはりこれが基本です。
このやり方は、どんな接着剤を使うかというところにポイントがあります。
コトブキヤさんのプラモの肌色は十中八九ABS素材製ですので、これに対応できる接着剤が必要です。つまり普通のプラモ用接着剤ではダメなのです。
ですが、田宮さんから出ているようなABS接着剤は、確かにくっつくのですが粘度が高く乾きにくくて使いにくいのと、経年劣化で変色しやすいです。あまりオススメは出来ません。
ABSが接着できて合わせ目消しに使いやすいプラモデル用接着剤と言えばやはりこれでしょう。
このタイプは他にSPという物もありますが、SPは乾燥が早すぎて合わせ目消しには使いにくいと思います。
他には瞬間接着剤も有効です。模型用に調整された商品なら硬化後も普通の瞬間接着剤ほど固くならず削りやすいですよ。
この2つを使って合わせ目消しを実践してみましょう。
肌色パーツ合わせ目消し実例
創彩少女庭園、まどかちゃんの太ももです。
どちらも合わせ目に接着剤が行き届くように付けて、パーツを合わせたときにムニュっと接着剤が押し出されるようにしています。これをヤスリで削っていきます。
なお、瞬間接着剤は硬化剤と合わせて使うと作業性がとてもよくなりますので合わせて用意しておくのをオススメ致します。
接着剤がしっかり乾いたら、だいたい400番で大まかに削った後、600番→800番と進めて、最後はヤスリスティックフィニッシュで仕上げました。
どちらもほぼ問題ないレベルで合わせ目消しできました。ゲートを切った湯口の部分だけ若干色が濃くなってしまいますが、これは諦めるしかありません……
さて、上手くいけばこのように綺麗に消せるのですが、パーツの隙間が少し広かったりすると(広いと言っても0.1mmレベルなのですが)合わせ目の線が見えてしまうことがあります。
うっすらとグレーっぽい線が見えてしまっていますね。別に隙間が空いているわけでもグレーの色が付いてるわけでもなくて透明な接着剤の部分が影を落としているだけなのですが、やはり気になってしまいますね……
気を付けて作業したつもりでも、これをやってしまうことは度々あります。同じ失敗を経験したことのある人は多いのではないでしょうか。
ちゃんと充填はされていますのでこの上から塗装する分には全く問題は無いのですが、このまま成形色を生かそうという場合には残念な結果と言わざるを得ません……
これを防ぐ方法として、色の付いている接着剤を使うという手があります。
色つき接着剤を使おう
代表的な物が2つあります。まずはこれ。
シアノンという接着剤のホワイトです。これはホビージャパンエクストラの作例でも成形色を生かした合わせ目消しで使用されていました(シアノンは他に透明タイプもありますので購入の際は御注意を)
うっすら線が見えてしまったとしても色が白ならグレーのようには目立ちません。まあそれでも気になる人には気になってしまうとは思いますが……
そこで一番オススメなのはこちらです。
ガイアノーツさんがまさにコトブキヤさんの肌色向けに販売しておられる肌色の接着剤です。うっすら線が見えてしまったとしても同じ肌色なら殆ど目立つことはありません。成形色を生かした合わせ目消しにはベストバイと言えます。
ただしこの商品には現在(2021年1月)大きな欠点があるのです。
とにかく品切れで全然売ってない!!!のですよ!!
昨年の秋頃にはまだ店頭で見かけたのですが、年末頃から店頭も通販サイトも品切れで全然買えません……ガイアさん、再販はよ……
(追記)
2021年4月にリニューアル版が発売になるそうです
ちなみに失敗した場合のリカバリーですが
グレーっぽい線が出てしまった場合は、残念ですが上から塗装してやるくらいしかリカバリー方法はありません(削ってランナーパテを盛り付けるなんて方法も無いことはないのですが、そんな手間かけるくらいなら塗装しちゃった方がよっぽど楽です)
タミヤのウェザリングマスターのようなパステルを付着させて誤魔化す手もありますが、定着させるためにトップコートなどをしなければいけませんので、結局は塗装ということになります。
コトブキヤさんの標準肌色に合わせた塗料がやはりガイアノーツさんから販売されておりますので、これをエアブラシで軽く吹いてやればグレーの線は消すことが出来ます。成形色を生かすという趣旨からは若干ズレてしまいますけどね。