クレオス・ラスキウスで肌色の”褐色”塗装、どれを組み合わせればいいの?
創彩少女庭園 小鳥遊暦を作るよ(褐色肌色編)
今回作った暦ちゃんには実験と練習をかねて肌色の褐色塗装をやってみました。
最近増えてますからね!褐色キャラ!
自分好みのやり方を確立しておくのも良いと思ったのですよ。
さてコトブキヤさんのプラモデルで褐色をやろうという場合、ガイアさんから成形色に合わせた製品がしっかり出ています。
単純にこれを使っちゃえば褐色塗装は手っ取り早いのですが、ちょっと色のイメージが自分の考えていた感じと違ったのと、やるなら発色の良いラスキウスでやりたいと思ったので今回はパスしました。
褐色塗装については他にも肌色の上からクリアーブルーを重ねるという手法があるそうです。これはモデルグラフィックス誌で紹介されていたやり方で、要は補色を重ねて色を変えようというものなのですが、ちょっと色味のコントロールが難しそうなのでやめておきました。
ラスキウスをどう組み合わせればいいのかを考える
ラスキウスの基本のベースカラーにはホワイトピーチとココアミルクの2色があるのですが、ココアミルクはさすがに濃すぎなので、まずはホワイトピーチで考えます。
ホワイトピーチにクリアーペールレッドを組み合わせるのが通常の肌色ですので、褐色系となるとクリアーペールオレンジかブラウンを重ねていくことになります。ですが以前ホビーショーで撮影してきた写真を見た感じではどちらもちょっと自分の考えるイメージとは違いました。
そこでもう少し調べてみると、今年になって発売された新色のベースカラーが、なかなか良さそうだということが分かってきました。
鴇羽色(ときはいろ)というそうです。これがホワイトピーチよりも濃いめで、しかもココアミルクのように濃すぎないちょうど良さそうな塩梅なのです。
とはいえいきなり本番というわけにはいきませんので、重ね塗りのパターンを色々と試してみました。
①と⑤は鴇羽色をそのまま塗っただけの部分です。肌色と言うよりピンク色の印象が強いです。
ちなみにこちらは左がフレームアームズガールカラーのシャドウフレッシュ、右が鴇羽色です。鴇羽色が割と薄めのピンク系なのが分かります。
次にマスキングをして、それぞれ右半分にクリアーペールオレンジとクリアーペールブラウンをオーバーコートしました。②がオレンジ、⑥がブラウンをオーバーコートした部分です。結構変わりますね。これはこれで十分にアリだと思いますが、今回はもう少し薄めの褐色を狙いたかったのでさらに考えます。
下の方をマスキングで区切って、さらにクリアーホワイトをオーバーコートしてみることにしました。
クリアーホワイトは全体を白っぽくするだけでなく、赤みを強調してくれる塗料だということを以前の実験で確認しています(こちらの記事)
③と⑦は鴇羽色にクリアーホワイトをオーバーコートしただけの箇所です。元々ピンク系の鴇羽色の場合、クリアーホワイトの効果は微妙のようです。
④は鴇羽色+クリアーペールオレンジ+クリアーホワイト
⑧は鴇羽色+クリアーペールブラウン+クリアーホワイト
ということになります。⑧はちょっと赤みが強いかな。
ですが④の方はなかなか良さそうです。これだけを画像切り出しで抜きとってみると……
こんな感じになりました。しっかり重ねて吹いたためやや濃いめですが、薄めに調整してやればかなりアニメ的な色合いの褐色に出来そうではないですか。クリアーペールオレンジの重ね方で濃淡を出しやすいのも利点です。
というわけで、今回はこの重ね方を採用することにしました。
やり方の方針さえ決めてしまえば後は塗るだけなので早いです。1枚目の写真はクリアーホワイトコート前、次はコートの後の状態です。濃淡を適度に付けていますが、結構良い感じなのではないでしょうか。そのあとスーパースムースクリアで仕上げています。
重ね具合などまだ改善の余地はあるとは思いますが、赤系の褐色を狙う場合、このラスキウスを重ねるパターンはなかなか使えそうな感じです。