クレオス・ラスキウスで肌色塗装、発色を生かす使い方のポイントはクリアーホワイトにあり!
アリス・ギア・アイギス 相河愛花を作るよ(肌色編)
今作っているメガミデバイス愛花ちゃんの肌色塗装では、クレオスのラスキウスを使ってみることにしました。
ラスキウスは以前、グライフェンの髪の塗装用にライラックを使ってみたことはあるのですが、肌色の方は今回初挑戦です。
いつも肌色塗装をするときはフレームアームズガールカラーのプラスチックフレッシュをベース色にし、シャドウフレッシュをシャドウ色に使っていました(その辺はこちらの記事にて紹介しております)
それはそれで良い色なのですが、たまには他の物も試してみようというわけです。
ラスキウスの製品特徴を把握する
昨年模型ホビーショーへ行ったときにスタッフの方に色々と聞いたりしておりますので、その際の写真も置いておきます。
通常の肌色用ベース色に当たるのが、ホワイトピーチ
これに対するオーバーコートカラー(シャドウ色)が、クリアーペールレッドとのことです。
褐色表現や日焼け表現をしたい際にはオーバーコートカラーをクリアーペールオレンジやクリアーペールブラウンにすれば良いとのこと。
クリアーカラーを重ねて好きな色を表現する塗料とのことで、これはカラーイラストを描く際の技法と似ていますね。水彩画などを得意とする方ならピンとくるんじゃないでしょうか。
また私はフレームアームズガールカラーを使うときは、ベース色 → シャドウ色と重ねた後、再度ベース色をうっすらと吹き付けて全体を馴染ませるのですが、ラスキウスにはこの最後のオーバーコート用にクリアーホワイトという色が販売されています。
肌の透明感を出すことを狙った塗料とのことですので、これも試してみることにします。
まずはベースカラーを吹いてみます
発色が大事ですので、先にホワイトサーフェーサー1500を吹いておきました(可動部は塗面を厚くしたくないので薄ーーーく吹いただけです)
ランナーの肌色と比較してみると(写真では分かりにくいですが)若干ランナーよりも黄色がかった肌色のように感じます。あとは塗料を厚めに吹いた部分ほど赤味が強く出るような印象でした。
クリアーペールレッドでシャドウを吹く
クリアーカラーなので当然ではありますが、イチゴジャムか杏ジャムみたいなドロッとした塗料でした。これを通常より少し薄めに溶いて、0.2mmのエアブラシでゆっくりと吹き重ねてやりました。
吹きつけ箇所は脇や顔の横、太ももの内側などの影になる部分です。以前はこれを0.3mmのスパーマックスエアブラシでやっていたのですが、0.2mmのエアブラシを導入したおかげでとても楽ちんになりました。もっと早く買うべきでしたよ……
クリアーホワイトの効果に驚いた!!
で、最後に調子を整えるためのオーバーコートをするのですが、クリアーホワイトは使うのが初めてで感じが分からなかったので、試し吹き用のプラ板で先に試してみました。
木工ボンドや水性ニスを彷彿とさせる白いドロッとした塗料です。
(試し吹き用プラ板なのでホコリや垂れた塗料でボコボコなのは気にしないで下さい)
ベースカラーのホワイトピーチを広く塗ったあと、右側にクリアーペールレッドを縦に吹いてあります。そしてマスキングテープで区切って上の部分だけクリアーホワイトを2回重ねてあります。
クリアーホワイトと言うくらいですから全体に白っぽくなるのは当然予想していましたが、クリアーペールレッドに重ねた部分の赤味が強くなって鮮やかなピンクになったのには驚きました。え?こんなに変わるんだ……
ベースの肌色があまり白くなりすぎても困りますが、このピンク色は魅力的です。となれば、1回薄くオーバーコートするくらいで止めるのが丁度良さそうだなぁと、あたりを付けました。
というわけで全体にクリアーホワイトによるオーバーコートを終えたのがこちらです。
写真ではイマイチ分かりにくいですが、なかなか鮮やかな肌色になりましたよ。
現状ではまだ光沢のある状態なので、仕上げにスーパースムースクリアーでツヤを整えてやればシットリと落ち着くと思います(その辺はデカール貼った後でやります)
今回は一番基本の組み合わせしか試していませんが、クリアーペールオレンジやクリアーペールブラウンで調子を変えていくのも面白そうです。その辺はイラスト技法の本でも読んで参考にした方が良いかもしれませんね。
しかし何よりクリアーホワイトの効果に驚きました。これはなかなか面白い塗料だと思います。ウエザリングで退色表現に応用できないかなぁなんてことも漠然と考えていますので、その辺も追々試してみたいと思います。