メガロマリア待望の第一弾、プリンシパルを買ってきた【レビュー】
コトブキヤの世界を繋げる(財布の)破壊者!
最近プラモの新製品を購入してもレビューまでは書いてなかったんですが、久々に今後に期待したいシリーズが始まったので早速レビューしてみたいと思います。
「無限邂逅メガロマリア」シリーズ第一弾、プリンシパルさんです!
コトブキヤさんにはフレームアームズやヘキサギアなど様々なシリーズ商品がありますが、このメガロマリアはシリーズの垣根を越えた相互展開を狙ったシリーズを目指している模様です。
作品の設定的な位置づけとしては「創彩少女庭園」の世界で放映されている特撮番組という体裁になっていて、既に創彩少女庭園とのストーリー連動は始まっていたりします(その創彩世界自体も実はヘキサ世界の過去なんじゃないかという説があったりしますが、それはまた別のお話ということで)
一方で公式ページ(こちら)を見ると発売予定キャラクターの中にどうみてもヘキサギア関連のシルエットがあったり、商品パーツの互換性も明らかに他のシリーズとの連動を意識した設計になっているのが分かります。
またもう一つの特徴として、商品の国内生産比率を大きく上げているという点も挙げられます。昨今の国際情勢を受けて、これまでのような中国生産に偏った製造体勢を変えていこうという企業の意図が見て取れます。
このプリンシパルは殆どのパーツが日本製で、唯一手首のPVCランナーだけが中国製と明記されておりました。
日本製比率が多くなることで価格が高くなることも懸念されていましたが、昨今の為替動向などにより徐々に差は少なくなってきているようですし、また商品のパーツ構成を見てもコストダウンにかなり力を入れているのが見て取れます。
企業努力の塊のような製品とお見受けいたしました。
今回のランナー構成
箱がいわゆる「キャラメル箱」タイプになってシールで封印されているため、買って開封しないと中身を確認できません(某ホビー○ーチが取扱説明書の画像を商品ページに出していないのはそのせいですね)
(追記)コトブキヤさんの公式【取扱説明書】公開サイト(こちら)にプリンシパルが追加されました!便利!
というわけで取説のランナーページと組み替え説明ページです。
コトブキヤ製品を組んだことがある方が見ればすぐ分かると思いますが、ランナー数がかなり控えめです。
箱から出してランナーを積み上げてもこの程度ですよ。思わず「少なっ!」と声に出してしまいました。
スタンド類なし、武装なし、塗装済みパーツなし、タンポ印刷パーツなし、デカールなしと、かなり割り切った設計になっているのが分かります。
一方でABSパーツやPOMパーツはしっかり入っており、特に強度の必要な場所はしっかりPOMパーツですので、この辺りは可動を十分に意識した設計だと分かります。
※細かいランナーやパーツの紹介などは公式ページでも直接やって下さっておりますので(こちら)もっと詳細を知りたい方はそちらもご覧になるとよろしいかと思います。
それでは組んでいきます
武装などが無い分ボリュームは控えめですが、上述のようにこのキットは可動を重視した設計がされているおかげで細かいパーツもそれなりに多いです。
パーツが細かい分、うっかり床に落としたりすると見失う可能性も高いので作業スペースの回りはよく片付けてから作業を始めましょう(苦笑)
全体的に可動部の組み合いは良く調整されており、過度に力を必要とするところはありませんでした。ただ手首回りと足首回りは少しキツめな感じでしたので、ここだけは若干の調整を入れた方が良いかもしれません。
あと全体的に割と太めなゲートが多かったので、パーツの切り出しは丁寧に進めましょう。特にグレーのパーツは白化すると目立ちますので、慎重に進めたいところです。
グレーパーツが白化してしまった場合は、グレーのガンダムマーカーなどでチョンチョンと塗ってあげると目立たなくなりますよ。
なかなか特徴的で面白いなぁと思ったのは手首の3連ジョイントのところ。
ランナーごと組み立てるように指定されています。これがどのように組み合わさるのか今ひとつ分からなかったのですが……
組み上がってみたら分かりました。このジョイントのおかげで手首の可動範囲がもの凄く大きいです。
こちらは脚部。腕部もそうでしたが思いのほか構成はシンプルです。ところが可動範囲はかなり大きいんですよねぇ。曲げたときに干渉する部分を極力削ってデザインを成立させているのが分かります。
このデザイン段階からの可動範囲増大という狙いが最もよく分かるのは腰の部分でしょう。なんですかこのお尻回りの薄さ!股関節むき出しですよ。思い切ったデザインしてますねー。
頭部回りは最初から創彩少女庭園パーツとの互換性がとられていました。相互に組み替え可能です。
また、標準マスクの他に眼球可動タイプのマスクというものもあり、付属の短剣で視線の向きを変えられるようになっています。聞くところによると市販のドールアイにサイズの合うものがあるらしいので、そういったものに入れ替えてみるのも面白そうです。
この瞳用の透明パーツは紫外線で光るタイプの素材になっていましたので、ブラックライトをあてるだけで簡易的に発光させることも出来ます。なかなか楽しいですね。
というわけで完成です
創彩準拠なのでメガミデバイスよりは大きめ、およそ1/10サイズ相当という所でしょう。
可動範囲の広さや強度、全体のバランス感が素晴らしく良いので、片脚立ちも難なく決まります。いやこれプラモデルとしてはかなり凄いことなんですよ。
自転車に乗せるといったような難しいポーズも一発で決めることが出来ました。他の美少女プラモなどではこれが本当に難しいんですよ!
ともかく可動の広さやポーズ付けを楽しむ商品というのが、少し遊んだだけで良く伝わってきます。
プラモデルですから全塗装してバッチリ仕上げるのも良いのですが、この商品については素組みしてガシガシ動かしたり他の商品と組み替えて遊ぶのが大正解でしょう。
組立もあまり難易度の高い商品ではありませんでしたので、是非多くの人に作って遊んでみてもらいたい商品だと思います。