第3村の特別展示を見てきました!
スモールワールズ東京には先月も行ったので、次に行くのは河森監督プロデュースの宇宙基地が完成してからでいいかなぁと思っていたのですが、今月から「シン・エヴァンゲリオン:第3村ミニチュアセット」の特別展示が始まったというので見に行ってしまいました。
年間パスを持っているとこういうときスッと行ってこれるのでとても便利です。
(※以下若干の「シン・エヴァンゲリオン」のネタバレが含まれます)
通常、映画の撮影においてはロケハンは普通に行われますし、アニメの場合も現実の街が舞台の場合は、現地のロケハンは全く珍しいことではありません。
ですが、今回のエヴァンゲリオンで物語前半の重要な舞台となるこの「第3村」は全くの架空の村です。もちろん現実の町並みを模している部分は多いにしても、あくまで想像上の村に過ぎません。
そこでこの映画のスタッフはロケハンをする代わりに、村を再現した1/45のジオラマを作ったというのです。
凄いですねぇ~。普通はこんなにお金と時間と手間のかかることはやりませんよ。アニメ映画のためにここまでのことが出来るのは、ある程度の予算的自由を確保できていたこの映画だからこそでしょうね。
しかもあえてCGやVRと言った手法ではなく「ミニチュア」という手法を用いたのが、いかにも特撮文化を愛する監督らしいと感じます。
これをわざわざ作ったのは、頭の中の想像だけで町並みを描いていたのでは臨場感や現実感に限界があると感じたからだそうです。大したこだわりです。
ジオラマは大きく3区分
一番のメインは村の居住地のジオラマ、これが一番巨大です。
ジオラマとしてはかなりの大きさで迫力ありますが、このわずかな集落が絶滅寸前まで追い込まれた人類の残り少ない居住地というのですから、その規模の小ささから感じられる絶望感たるや半端ないですな……
診療所の脇にはトウジ達の姿も見えます。
建物の模型は基本的にベニア板の箱組み書き割りというザックリした作りなのですが、簡単な作りの割になかなかどうして作り込みは細かいです。車などの小物はおそらく1/48サイズのプラモデルなどを使っているものと思われます。
少し離れたところにケンスケの住む廃駅のミニチュアがあります。こちらは山の中という設定からか、意外と高低差の付いたセットになっていました。
そして3つめのジオラマが「ネルフ第2支部N109棟跡」これも物語において重要な場所ですね。
水面と床との2重構造や壁面の構造など、簡易的なレイアウト検証用ジオラマというにはあまりにもこだわって作られているのに驚かされます。
こんなことばかりやっていたんじゃ映画の完成が遅れるわけですわ!(苦笑)
もう仕事とか趣味とかいう範囲を超えて、執念めいたものを感じましたよ。
こちらのジオラマセットは9月20まで公開しているそうですので、興味のある方は是非足を運んでみることをオススメいたします。
(今回撮影した写真を→「第3村」のアルバムにまとめてあります ※アマゾンフォトのアルバムに移動します。データ転送量に御注意下さい)