スタートレック:セクション31 あらすじや感想など
(以下、ストーリーのネタばれを含みます)
ドラマスペシャル「セクション31」のあらすじ
宇宙歴1292.4(2324年)
2258年に消息を絶ったフィリッパ・ジョージャウ元皇帝が、連邦領域外のステーションにいることが確認された。
折しもその宇宙域のブラックマーケットでは連邦に対する “ある脅威" が発生していたのだが、条約で宇宙艦隊が手を出せない宙域のため、セクション31のアルファチームが密かに活動を開始していた。そして彼らはジョージャウに協力を求めるべくステーションに現れる。
ナイトクラブステーション・バラームの女主人マダム・デュ・フランとして収まっていたジョージャウは、店に現れたセクション31の工作員達をいともたやすく見破った。
アルファチームのリーダー、アロクからのオファーを受け彼らの任務に加わったジョージャウは、ターゲットのダダ・ノーと接触。彼が取引しようとしていた生物兵器を奪取する。だがそこに兵器を狙って正体不明の敵が介入してきた。
争奪戦の中で兵器のケースが開き、その中身を見たジョージャウは顔色を変える。
中にあったのは、かつてジョージャウが皇帝時代に作らせた「ゴッドセンド」という大量殺戮兵器だった。一度使えば連鎖的に宇宙域全体を滅ぼし誰も生き残ることは出来ないという恐ろしい代物だ。だがそれはかつてジョージャウが破棄を命じたはずなのだ。
驚くジョージャウを余所に、襲撃者はまんまとゴッドセンドを持ち去ってしまった。
ダダ・ノーが鏡像宇宙から来た存在だと見破ったジョージャウは彼を尋問し、三日月星雲に鏡像宇宙と繋がる通路があることを知る。テランの武器施設を管理していたダダ・ノーは密かに保管されていたゴッドセンドを発見し、金に変えるためにこちらの宇宙に持ち込んだのだ。
しかし尋問の最中、アルファチームの宇宙船は破壊工作で爆破されてしまった。チームの中に裏切り者がいるのだ。
船を失ってしまった彼らは、互いに疑心暗鬼になりながらも、森に放置されていたゴミ収集船を修理することにする。しかし主要なパーツは何者かに抜き取られていた。
そんな中、今度はゼフが殺された。状況証拠からギャレットに疑いがかかるが、残されていた映像データから犯人はファズであることが判明する。
追い詰めたファズから、ジョージャウはかつての恋人であるサンがまだ生きていることを聞かされて驚愕する。ファズを雇いゴッドセンドを入手した黒幕はサンだったのだ。
サンはゴッドセンドを手土産にテラン帝国に返り咲こうとしていた。資源を使い果たして飢饉に苦しんでいるテラン帝国は、こちらへの通路を知れば間違いなく侵略を開始するだろう。そしてゴッドセンドが使用され多くの命が犠牲になる。それによりジョージャウに敗北を味合わせるのがサンの復讐なのだ。
アロクの機転のおかげでゴミ収集船の修理に成功したジョージャウ達は、サンを追って三日月星雲へと急ぐ。
そして転送でサンの船へと乗り込んだジョージャウは、ついにサンと対面し……
情報を整理してみる
- DSCシーズン3第10話「時空よ、永遠に(後編)」において「永遠の管理者」の力で過去へと旅立ったジョージャウのその後が描かれます。当初はシリーズ物になる予定でしたが、諸般の事情により単発のドラマスペシャルになりました(ミシェル・ヨーさんのスケジュールとれないんでしょうねぇ、あと予算)
- 今回の宇宙歴は1292.4
※西暦2323年以降を舞台にした作品は2323年1月1日午前0時が宇宙歴0.0年となる暦で計算されており、1000宇宙歴が地球の1年に相当します。これに当てはめると、今回の宇宙歴は西暦だと2324年の4月となります ※ただ過去作でもエピソードによっては数字がいい加減なことが多々ありますので、あまり信じすぎてはいけません(苦笑)
鏡像宇宙からやってきたジョージャウは2257年にセクション31に参加した後、2258年にディスカバリーと共に3189年に移動。その後再び過去へと戻ったわけですが、本作が2324年とすればその直近に到着したものと推測されます
(追記)Paramount+Japanの資料で本作は2333年という説が出てきましたが、真偽は不明です - ちなみにこの頃のピカードは艦隊アカデミーに在学中のティーンエージャーです
- セクション31とは惑星連邦のために暗躍する非合法組織。連邦の理念に反する活動も平気で行う秘密組織なんですが、なぜか他種族にも結構知られてしまってる有名組織だったりします(えー)
DSCシーズン2の最終回でセクション31は組織が見直され、タイラーが指揮官となってコントロールも抹消されたはずなのですが、この作品ではコントロールが再びセクション31を統括していました。この辺のいきさつは説明が一切ありませんので全くの謎です - 今回の舞台は連邦領域外と言ってましたが、冒頭の星図を見るとジョージャウのステーションがあるのはフェレンギ領域の近くですね。真っ直ぐ引かれてた国境線というのは一体どの勢力との条約なのかしら? こちらの方面には複数の勢力がおりますが……?
- 今回登場した唯一の艦隊士官、レイチェル・ギャレットさんは、TNGシーズン3第15話「亡霊戦艦エンタープライズ"C"」に登場したエンタープライズCの艦長です。C型が沈むのが2344年ですので、本作はその20年ほど昔の話ということになります
- カメロイドは劇場版「未知の世界」に登場した流動体生物
- デルタ人はシリーズで何回か登場していますが、おそらく一番有名なのは劇場版1作目に登場したアイリーアかと
- おもな登場人物
フィリッパ・ジョージャウ(説明不要)
アロク・サハル(ヒゲ面の黒人男性で20世紀生まれの地球人、ギリという優性人類から遺伝子改造を施された後天的優性人類)
レイチェル・ギャレット(宇宙艦隊の大尉、ラストで少佐に昇進。未来のエンタープライズC艦長)
クワジ(カメロイド人)
ファズ(バルカン人型のロボットを操る極小種族ナノキン)
ゼフ(重武装フル装備のサイボーグ兄ちゃん)
メル(デルタ人、すぐ死ぬので覚えなくていいです…)
サン(ジョージャウの元カレ、ディスカバリーの吹き替えで「フサン」と呼ばれていたのがこのキャラです) - 三日月星雲には定期的に開く鏡像宇宙との通路がありましたが、最後はゴッドセンドの爆発で通路は塞がれました。DSCシーズン5第5話「鏡像」でも、同様の通路が登場しています
- 時を超えたジョージャウと違い、サンはもっと歳を取ってないとおかしいはずなのですが、回想シーンと比べて別に老けていません。理由は説明がありませんので全くの謎です
- 次の任務地として指定されたターカナ4号星は、TNGシーズン4第6話「革命戦士イシャーラ・ヤー」で舞台になっています。ターシャの故郷の星です
今回の感想
スタトレ・スーサイドスクワッドというか、スタトレ・エージェントオブシールドというか、まあ大体そんな感じ。
メインキャラクターのアロクがヒゲ面の黒人男性なんで、自分的にはエージェントオブシールドのマックというキャラクターと印象が被りまくりなんですよ。雰囲気もよく似てるし。
ただそれだけじゃなく、なんというかこう全体的に、エージェントオブシールドが失敗した要素まで被っちゃってるような気がするんですよねぇ……(エージェントオブシールドはマーベルのMCUシリーズからキャラや設定などを借りて諜報物ドラマをやろうとした結果あまり上手くいかなかった作品なんですが、こっちはスタトレシリーズで同じ轍を踏んじゃってるように思います)
元々ドラマシリーズを想定していたものが単発になったせいか、やりたいことが多いのにやりきれずにとっ散らかっちゃった感じもありますね。特にキャラクターはもっと割り切って減らすべきだったと思うし、尺が足りないというなら、もういっそジョージャウが派手に活躍するだけのシンプルな内容でも良かったんじゃないかしら。
あとディスカバリーもそうでしたが状況説明や設定をセリフで語りすぎなのと、会話シーンがやたら長くて冗長なのがテンポを悪くしてますね。特に序盤にあったメンバーの自己紹介シーンなんて途中でウンザリしましたわ。その後もアクションシーンやったかと思えばまた冗長な会話シーンという繰り返しで……うーん。
それに本作のアクションシーンってジョージャウが過去に苦悩するシーンばかり印象に残って爽快感が薄いのよね。気持ちよく勝利したアクションは結局ひとつもないですし、サンのキャラもジョージャウの向こうを張るには、あまりにも弱い。
結果過去の因縁という部分が一番足を引っ張ってしまったように思います。
でもたぶんスタッフが一番やりたかったのはその辺なんでしょうねー。このスタッフはテラン帝国大好きだし、皇帝時代のジョージャウなんて妄想はかどりますもんねぇ。こういうの好きな人は好きなんでしょうけど、自分にはイマイチ。
まあ今回がシリーズ第1話でこの後も続くという事ならまだこれでも良かったかもしれませんが、次回に続く!みたいな終わり方しといて続きませんからね! だめじゃん!!
セクション31という組織も形だけの存在になっちゃってて、これじゃあ特殊部隊派遣してるだけの軍事組織だよね。そうじゃないだろうと!
宇宙艦隊すらセリフで語られるだけの存在になっちゃってますから、最初からその辺はちゃんと描く気ないのかもしれませんね。艦隊要素はギャレット大尉だけが申し訳程度に存在してるだけですもの。この時代ならではの何かを描くわけでもないですし。
ならもうスタトレに乗っからないでオリジナルのアクション物やりなさいよ、としか(何とは言わんが近頃そういうの多くてねぇ)
と言うわけで長々と書いてしまいましたが今回の結論、
やっぱスタートレックは艦隊を舞台にして、勇敢に航海する方がいい!
以上です(なんかピカードの時も似たようなこと言ってたな俺(苦笑))
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