スタートレック:ピカードS2第4話「ウォッチャー」あらすじや感想など
(文中にネタバレを多数含みます)
シーズン2 第4話(通算14話)「ウォッチャー」”Watcher”のあらすじ
リオスのバッジの信号を追って病院にやってきたラフィとセブンは、リオスが移民局に捕まったことを知る。2人はリオスを助けるために行動を開始する。
一方、ピカードはジュラティがクイーンから得た座標の場所にやってきた。
そこはフォワード通りのバー「10」の前だった。ピカードはそこでこの時代のガイナンを見つけ出し、彼女がウォッチャーだと確信する。だが彼女はピカードを覚えてはいなかった。
初めは協力を渋るガイナンだったが、ピカードと会話したことで、ガイナンはエルオーリアンの感知力により時空が乱れていることに気付く。しかしガイナンによると「ウォッチャー」は別にいるらしい。
リオスを探すためにパトカーを盗んだラフィ達は散々走り回った末に警察に追い詰められる。ギリギリのところでジュラティに転送救出してもらった2人は、国境付近でリオスの乗った護送バスを待ち伏せすることにする……
一方で、転送機を使うためにクイーンの手を借りたジュラティの精神は、同化の影響から益々不安定になっていった……
そしてガイナンの案内でウォッチャーと出会ったピカードは……
情報を整理してみる
- フランスにあるピカード家の農園は第二次大戦でナチスに占領され、ピカードのご先祖様はイギリスに逃れたそうです。その後かなり長い間農園は無人だったとのこと。これは初めて語られる設定ですね
- エルオーリアン人の時間酔いの症状を”アフケルト”と呼ぶそうです(これも初出)
- 到着した時間が2024年4月12日と確定しました。そして15日が時間を修正する期限のようです。シスコ達が来る予定は8月ですので登場はなさそうですね
- バスの中にいた人はこの人と同一人物!(役者さんも同じカーク・サッチャー氏だそうです)
(画像引用元:スタートレックIV「故郷への長い道」劇中映像より) - TNGシーズン6第1話「タイム・スリップ・エイリアン・後編」において過去に戻ったピカードはガイナンと出合っているはずなのですが、ガイナンはそのことを覚えていませんでした。未来が変わったためにその事件もなかったことになっているようです
※ということはシスコ達がやって来るという歴史も失われているようですね - それでもガイナンがピカードという名前を知っていたのは、エルオーリアンの感知力によるものでしょうか? この辺はもう少し説明が欲しい!
- ガイナンによると「ウォッチャー」とは「監査官」とも呼ばれ、何者かによって銀河のあちこちに派遣されて特定の者を守る使命を持っている存在だそうです
- 最後の"Q"のシーンで「ジャクソン・ロイカーク・プラザ」という場所が舞台になっていましたが、ジャクソン・ロイカークというのはTOS「超小型宇宙船ノーマッドの謎」に登場する探査機「ノーマッド」の設計者です
- ラストの女性が読んでいた小説は「ディクソンヒル」シリーズの1編のようです。当然ながら架空の小説です。この女性も今のところ正体不明ですね
- “Q"は思うように力が使えなくなっているようですが……?
(追記)
ガイナンがピカードを知らない件については、シリーズのショーランナー(現場責任者)であるテリー・マタラス氏による説明がありました(こちら)
やはり惑星連邦が成立しなかったことで「タイム・スリップ・エイリアン」の事件は起きなかった、ということだそうです。
ちなみにテリー・マタラス氏はドラマ版「12モンキーズ」のショーランナーも務めていたとのこと。あ~時間ネタ好きそう~
今回の感想
バスの中の人で大爆笑ですよ!!
似てるとは思いましたが調べたら同じ人でした。今回は素直に音楽止めてくれましたね(苦笑)スポックの件がトラウマになっていたのでしょうか(というかスポックが来た歴史も失われてるんでしょうけどね)
皆が四苦八苦している中で、セブンが一番21世紀に順応しているのも楽しいです。
トライコーダーでパトカーのエンジンをかけるところは、ENTシーズン3第11話「デトロイト2004」でアーチャーとトゥポルが車を盗むシーンを思い出しました。パトカーにあったノートPCでリオスの情報を探ってましたが、ここを「はろ~、コンピューター?」ってやってくれれば完璧だったんだけどなぁ(苦笑)
それにしても、最近のドラマはカーチェイスをやらなきゃいけないという決まりでもあるのかしら(メーカーとのタイアップ? やたらフォードのマークが目立ちました)
若いガイナンは別の役者さんになりましたが「タイムスリップ・エイリアン」の時はちゃんとウーピー・ゴールドバーグさんが演じていた事を考えると、どうしても違和感が残ってしまいます。まあこれは仕方ないところですね……
しかたないんですが……どうもこのガイナンはちょっとイメージ違うなぁぁぁぁぁ
この時代の人々の「分断」を黒人のガイナンにこれでもかと語らせるのは、いかにも最近のアメリカドラマという感じ。ややテーマを露骨に出しすぎな感じもします。
ジュラティ博士とクイーンの会話は禅問答じみていてなかなか面白いです。ここは後でまたじっくり見直してみたいと思いますが、なんかジュラティは取り込まれてラスボスにでもなりそうな勢いですね。
ウォッチャーは何者かが派遣している守護者だという設定が出てきました。う~ん、まさかこれ「Mr.セブン」の仲間とかじゃないだろうな??? いやまさか?
ちなみにこちらはミスターセブンの転送シーンなんですが……ううむ、似てる。
(画像引用元:宇宙大作戦「宇宙からの使者 Mr.セブン」劇中映像より)
あと全くの余談ですがウォッチャーに操られてピカードを迎えに来た最初の女の子って、「ガメラ」の頃の藤谷文子さんに似てますね(笑)
全体的には複数の事件が並行して進むので少々慌ただしい展開でした。
まだ話の核心へと進まず、どうもここに来て少し展開にブレーキがかかっている印象です。
そろそろ次回辺りはドーンと話を進めてもらいたいところですね。
「ピカード」の目次ページはこちら