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【映画】ミニチュア撮影の極致「JUNK HEAD」を見てきた【感想】

投稿日:2021年5月10日 更新日:

恐るべきストップモーションアニメ映画

知る人ぞ知るカルトムービー「JUNK HEAD」を見てきました。

上映自体は3月から行われていたものの上映館が極めて少なく、またこういうご時世でもあって見に行くのは控えていたのですが、4月下旬から急に上映館が増えて近所の映画館でもかかりましたので見てきた次第です。

ちなみに私が見てきた回では、観客は私を含めて4人しかいませんでした。密なんて心配ないにも程があります……大丈夫か映画産業?

以下感想です(ネタバレあり)

この映画の凄いところは、監督の堀貴秀氏がたった一人で作り始め、7年もの歳月をかけて作り上げた「ストップモーションアニメ」だという点です。

CG全盛のこの時代にあえてストップモーションアニメですってよ!!

完成した映像だけ見ているとあまりピンとこないのですが、ツイッターなどで制作風景の画像を見ると、これがどれほど大変で、そして物作りの好きな人たちが情熱を込めて作っている物だということがよく分かります。エンディングで流れるメイキング風景の映像を見るとセットの巨大さにも驚きますね。

こういう「一人で作った」的な作品って一時期から急激に増え始めたように感じます。いや昔から沢山あったんでしょうけど、一定のクオリティーを越えたものが世に大きく出るようになったのは、新海監督あたりが一つのきっかけだったんじゃないでしょうか。

この手の作品の場合、余計な外野の意見が入らない分作り手の作家性が色濃く出るもので、本作もまさにそんな感じです。

ただその分極端なところは極端で、特に排泄物だのちんこだの血だのグロだのという人を選ぶ要素もてんこ盛りでした。これ苦手な人はとことん苦手だろうなぁ。

あと会話が全てピングー語のようなゴニョゴニョした発音に、内容は字幕を乗せるという方式で展開します。字幕を読むことに意識を持って行かれるので、映像の方に集中しきれないのはちょっと残念かなぁ。

この会話はほぼ全て堀監督が自分で演じていらっしゃるそうです。

それで思い出したのですが、同じように登場キャラクターを全部自分で演じつつ、日本語での会話で演技として成立させていた「鷹の爪団」のFROGMANさんって、実はもの凄かったんだなぁということが実感できました(苦笑)

でもそのゴニョゴニョ会話の中にもキャラクターそれぞれの個性がちゃんと出ているのは感心させられました。

とはいえ、ストーリー面はちょっと残念な感もありです。

世界観は大変よく練り込まれていると思うのですが、よくあるディストピアものの体裁ですし、何より唐突にエンディングが始まって「これで終わり?」って思ってしまいました。正直言って消化不良です。

キャラクターは味がありますし、造形も素晴らしいですが、やはりストーリー作りというのはそれとは別の力量が必要なんだと思いましたよ。「つづく」にしてももう少し一区切り付いた満足感が欲しかったように思います。

一応今作は全三部作のうちの一作だそうで続きを作る予定はあるそうなのですが、なにせかなりの手間のかかる作品です。次が果たして何年後になることか。

しかしこれだけエネルギーと情熱にあふれたフィルムを作られる監督さんですので、その辺は期待して待つことに致しましょう。

あとパンフレットは監督が自腹で作成していて、現在のところ唯一の収入源だそうです(大丈夫かそれ)

劇場へ行く人は是非買ってあげましょう!







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