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【野崎まど】SF作家の恋愛アニメ「HELLO WORLD」を見てきた【映画感想】

投稿日:2019年9月20日 更新日:

「HELLO WORLD」(ハローワールド)

小説家の野崎まど先生が原作・脚本を担当しているアニメーション映画「ハローワールド」が公開されましたので拝見してきました。

野崎まど先生が関わったアニメというと「正解するカド」というテレビシリーズが思い出されます。

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序盤からきっちりSFしていて、特にワムを折り紙で作るあたりの凄く気の利いた展開は大変盛り上がったのですが、残念ながら後半はちょっと失速してしまいましたね。

自分は先生の小説の方は割と読んでいます。後輩に勧められて読んだ「know」が最初だったのですが、これ一冊でお話が綺麗に纏まっていて先生らしさがよく出ていますので入門用には最適かと。くれぐれも「野崎まど劇場」みたいなふざけた作品(褒め言葉)から読み始めたりしてはいけません(苦笑)

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以下感想です(ネタバレあり)

原作未読、ほとんど予備知識なしで見に行きました。とはいえ予告映像は見ていましたので、死んだヒロインを助けるために未来の自分がやって来るというお話かな、くらいには思っていました。

実際見てみると、現実世界の未来の自分が10年前の仮想世界にヒロインのデータを救いに来る、というなにやら複雑な構図です。

舞台が仮想世界だという種明かしを最初にしてしまっているので、その辺に何かしらストーリーの仕掛けがあるだろうということはすぐに予想できます。

仮想世界ネタというのはSFではありふれてますし、映画「マトリックス」や、最近では「ソードアートオンライン」等のおかげで一般にも(ある程度は)知れ渡ってますので、この辺のSF設定的なハードルはそれほど高くはないかと思います。

ただ現実のヒロイン(一行さん)が既に死んでいる、と最初から明かされたのにはちょっとビックリ。せめてデータでは生かしたいと言う「先生」ですが、わざわざそのためだけに苦労して未来からやってくると言うのには説得力が薄いので、まだ何かあるだろうなとは思いましたし、実際そこから二転三転するわけですけどね。

現実かと思った世界が実はさらに仮想世界だったり、データの削除でどことも分からない世界に飛ばされたりと、後半は設定のややこしさが加速してちょっと分かりにくい点もありますが、そのややこしい設定をもう一段ひっくり返したラストがハッピーエンドになるというオチは結構好きです。

ただですねぇ…圧倒的に足りないのはヒロイン一行さんの描写だと思うのですよ。

一応は恋愛物なんですから、ヒロインはもっと徹底的に魅力的に描かなきゃいかんでしょ。確かにキャラクターデザインはカワイイですし、周囲と変わった言動も楽しいんですけど、それでも描写不足は否めません。

堅書君が一行さんを救いたいと強く思う動機付けのためにも、また彼を応援したいと思う観客の感情移入を呼び込むためにも、もっと恋愛描写を積み重ねて、彼女を魅力的に描かなきゃ駄目だと思うのです。それと、あれだけ異常な状況が立て続けに起きてるのに割と平然と状況を飲み込んでいたり特に説明を求めるでもない彼女の言動にも違和感があるんですよねぇ。

「どうでしょう?」「銅だな」なんて小ネタ挟む時間があるなら、もっと一行さんに時間使いましょうよ(苦笑)。物語前半は堅書君と「先生」の関係の方が描写に時間使ってますからねぇ…まあクライマックスへの繋がりを考えればそれも正解なんですが。

そのクライマックスにしても、早々に一行さんは階段降りて舞台から消えちゃって、堅書君とカタガキ先生2人のドラマになっちゃいます。

いやそれはそれでテーマとしては分かるんだけど、物語としてはまだこの時点で「ヒロインを助けるために頑張る主人公」という王道をくずして欲しくなかったなぁ。まあ最後の本当の現実世界に繋ぐために必要な展開なのは分かりますし、最終的にこの王道はひっくり返るわけですけどね。

ハッピーエンドなのは良かったものの、やや全体の構図が分かりにくく、ちょっと惜しい感じの残る映画だったなぁ、という感じ。堅書君と一行さんの恋愛部分と、堅書君とカタガキ先生の関係の方とで主題がやや分散してしまったのが勿体なかったかもと思います。

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ブログ運営者:raccoon81920@raccoon81920
千葉の隅っこに暮らす普通の会社員
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プラモデル作りは精神を落ち着ける大事な時間
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