スタートレック:ディスカバリーS4第8話「オールイン」あらすじや感想など
(以下、文中にネタバレを多数含みます)
シーズン4 第8話(通算50話)「オールイン」”All In”のあらすじ
タルカとブックが最高機密である試作品の新型胞子ドライブを盗んで逃亡したことは、連邦の存在そのものをも危うくする重大事件だった。
さらに、もし彼らが10-Cに攻撃を始めれば全面戦争にもなりかねない。だが彼らが新兵器を完成させるにはアイソリニウムが必要だった。
リラック大統領によって一度は捜索任務から外されたディスカバリーだったが、ヴァンス提督は密かにバーナム達を追跡に向かわせる。
一方ブック達はポラシア星系で古い馴染みのブローカー、ハズ・マザロを訪ねていた。だがブックは過去にハズから恨みを買っており交渉は難航する。
バーナムもオオセクンを連れてポラシア星系のカジノ ”カルマバージ” へとやってくる。しかし再会したブックの意思は固く、説得は不可能だった。
ブックを止めるには彼より先にアイソリニウムを買い取ってしまうしかなかった。
バーナム達は賭け試合で、ブック達はイカサマ師の可変種を捕らえることで、それぞれハズの出した取引条件をクリアするが、さらに別の購入希望者が現れたことで事態は混乱する。
勝負はレオニアンポーカーでつけることになった。
ブックはこのゲームに勝利しアイソリニウムを手に入れるのだが……
情報を整理してみる
- サブタイトルの「オールイン」とは、ギャンブルで持ち金全部を賭ける行為を指します(花京院の魂まで賭けるような行為ですね(苦笑))
- ポラシア星系はシーズン1第10話「我の意志にあらず」で一度登場していますが、それは鏡像宇宙での出来事です。現在のポラシア星系は連邦の力が及ばない地域とのこと
- 銀河バリアの近くに位置し銀河系外の星図を持っているという「スティルフ」という種族は、オリオンとは取引があったそうですが連邦とは未接触とのこと(過去作でも登場はありません)
- カルマバージを支配するハズ・マザロですが、種族は不明(こちらも過去作に登場したことのない種族です)
- ハズの台詞に出てきた「アルマス」とは例の生きたタールです。この時代では侮辱的な行動をとることの比喩として使われているようですね。随分とメジャーな存在になったものです(TNGシーズン1第23話「悲しみの星に消えたターシャ」)
- 新たに現れた購入希望者はエメラルドチェーンの残党でした(ただあまりにも雑魚過ぎましたね(苦笑))
- DMAがボロナイトの採掘・収拾装置だということが判明しました。ボロナイトはVOYシーズン4第21話「戦慄!オメガ破壊指令」で言及されています。ボーグ集合体がオメガ分子を生成するために使用した物質です
- バーナムは密かにアイソリニウムの容器へ発信器を取り付けました
今回の感想
連邦の領域外のカジノへ乗り込んでいくという、スタートレックというよりもスターウォーズ寄りな印象のお話ですね。
オオセクン少尉が割と目立つ役どころでしたが、シーズン4は割とこの辺の初期からのクルー達に出番を増やそうという意図が感じられます。
でもカジノへの潜入に制服着たまま堂々と入っていくとは思わんかったなぁ。
あとスターウォーズならカジノに帝国軍が乗り込んできてめちゃくちゃになったところでブラスターの打ち合いになりつつ脱出するような展開になりそうなところですが、カード勝負で静かにケリを付けてしまう辺りはスタートレックらしい感じがします。
このカジノのシーンは様々な種族が入り乱れていてなかなかに見所でした。フェレンギ人はやはり目に付きますね。本物じゃないけど昆虫型ズインディはイカサマしてるし、トリブルも目立ちましたね。
可変種の登場というのもかなり久々ですな。この可変種は鼻の形とか見るに、やはりオドーや創設者と同種なのかしら?
クリンゴン人については台詞の中には出てきましたがカジノには居ませんでした。ただこの言い回しからすると別に絶滅してるわけでは無さそうなのでちょっと安心。
と、今回も色々と過去ネタが沢山ぶち込まれてくるわけですが、なんとボロナイトが出てきましたよ。ということはDMAの動力源はもしかしてオメガ分子ですかーーーーーっ!?
こりゃヤベえ!!
でもそのくらいのエネルギーないとDMAなんて作れないよな……うーむ。
「ディスカバリー」の目次はこちら