スタートレック:ディスカバリーS1第2話「連星系の戦い」あらすじとか情報整理とか感想とか
シーズン1 第2話「連星系の戦い」Battle at the Binary Stars
U.S.S.シェンジョウの前に現れたクリンゴンの艦隊!
というところで今回のストーリーが始まります。
(以下ネタバレあり)
第2話のあらすじ
7年前、ジョージャウ船長の元にバーナムが配属されてくる。バルカンで育ち人間社会から長い間離れていたバーナムを船長は暖かく迎え入れる――
クリンゴン艦の脅威が迫る中、バーナムは上官への暴行と命令違反で副長から解任、拘束される。
クリンゴンを率いていたのはトゥクグマというクリンゴン人だった。
彼はカーレスのビーコンを作動させ、招集に応じてやってきたクリンゴン24名家のメンバーに対し帝国統一を呼びかける。
連邦の船も次々到着し始める中、ジョージャウ船長はクリンゴンに撤退か対話かを要求する。
だが”平和”を求める連邦の言葉はクリンゴン帝国そのものを破壊するものだと考えるトゥクグマは、攻撃を開始する。次々と被害を受ける連邦艦。
シェンジョウも攻撃を受け機能を停止するが、アンダーソン提督の船に助けられる。アンダーソン提督はクリンゴンに停戦を申し入れトゥクグマそれを受け入れる。しかしそれは見せかけで、遮蔽で隠れていたクリンゴン艦の攻撃で提督の船は致命傷を受け、自沈する。
戦いでの勝利によりトゥクグマはカーレスの後継者を名乗り、連邦との対立を宣言する。
攻撃でデッキが破壊され拘束室から逃れたバーナムは、敵艦に侵入しトゥクグマを拉致する作戦を船長に進言する。
トゥクグマが回収していた敵兵士の遺体に光子魚雷を紛れ込ませ、爆破の混乱に乗じてクリンゴン艦に転送するジョージャウ船長とバーナム。
しかし2人はトゥクグマとその部下ヴォークと戦闘になり、その結果トゥクグマとジョージャウ船長は死亡してしまう。
U.S.S.シェンジョウは破棄され、生還したバーナムは階級を剥奪、反逆罪で終身刑を言い渡される…
情報を整理してみる
- 現れたクリンゴン艦は24艦(最高評議会の名家の数と同じ)しかし全ての名家がトゥクグマを支持するわけではない。
- トゥクグマの船は”死者の船”と呼ばれ、かつては彼の家の旗艦だった。搭載した遮蔽技術はトゥクグマの考案によるもの(ただしこれは従来のスタートレックの設定とは矛盾しています)
- バーナムとサレクは精神融合によって何千光年離れていても繋がっている(カトラがともにある)
- トゥクグマは帝国の救世主的立場を得た。そのためバーナムは彼を殺して殉教者とするよりも、拘束して敗北の象徴にしようとした。
- ヴォークは24名家に属さない”名を持たぬ者の息子”
- 作中何度も名前が出てくる「カーレス」とはクリンゴン帝国を建国した古代クリンゴンの英雄のこと
今回の感想
以前からシェンジョウのブリッジには何か違和感があったんですけど、今回見ていて原因が分かりました。空間がやたら広いんですね。船長席やコンソールの配置は従来のシリーズを受け継いでいるものの、その配置間隔がやたらと広いです。
従来シリーズのブリッジは1つの画面でブリッジ全体を見渡せるような狭さでしたが、これだけ広いと戦闘シーンでのブリッジ内描写も変わってきます。おそらくその辺で演出に幅を持たせるのが狙いなんだろうと思います。
さて、前回と今回の2話合わせてようやくプロローグという感じの展開でした。
今回もクリンゴン側の描写が多めで演出も凝っています。やっぱりこの作品のスタッフはこのクリンゴンの描写がやりたかったんだろうなぁ、という気がしますね。ただクリンゴン語での会話を徹底するのはいいのですが、台詞が回りくどくて(比喩表現が多い)内容が理解しにくいのはちょっと不満な点です。
いきなり犯罪者として投獄される主人公というのもなかなかショッキングでしたね。冤罪とかではなく本人も自覚の上の罪状で、しかも母親同然に慕っていたジョージャウ船長を目の前で失うというドン底からのスタートです。従来のシリーズの主人公達は、未熟さはあったとしても高い理想を持った人達を中心に据えるのが伝統だったんですが、今回はちょっと違うというわけですね(一部例外は認める(苦笑))
序盤からこれだけ救われない陰鬱とした雰囲気で始まるというのも珍しいですし、やはり従来のスタートレックシリーズとは大分趣が異なります。
ともあれ、ようやくこれで主人公の紹介と状況説明が終了し、次回から本筋の物語が展開していくわけです…
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