室内の換気改善
室内に入ってくる外気には当然ながら多数の浮遊粉塵が含まれます。うちは近所に産業廃棄物の処理場があるため、風向きによっては変な匂いが流れてくるときもありますし、隣の家の換気扇から吐き出されるタバコのにおいが家に入ってきて不愉快な事もあります。
臭いの除去は大変難しいため、嫌だと思ったら窓を閉めてしまうしかありませんが、浮遊粉塵の方はフィルターで対処する事は可能なはずです。
そこでこんな商品を買ってみました。
網戸に貼り付けるフィルター材です。
こういった物を使うことで以下のような効果を期待出来ます。
網戸フィルターで室内への給気を管理する
当たり前の話ですが、料理の際などに換気扇を回して室内の空気を外へ吐き出せば、それと等しい量の空気をどこかから室内に取り込まなければなりません。集合住宅であれば吸気口がある場合もありますが、そういった物がない場合には窓や扉の隙間から少しずつ空気が室内に入ってきています。これにより室内と室外の空気圧が同じに保たれるのです。
家中の隙間から入ってきますので、これを止めようと思ったら全ての隙間をガムテープなどで目張りするしかありません。でもそんなことをしたら日常生活に支障が出てしまいますし、換気扇もまともに空気を吐き出せなくなってしまいます。
そこで、給気を行う場所をあらかじめ決めてしまい、そこにフィルターを付けてやれば、室内に入ってくる空気の質を従来より綺麗に保てるはずです。
空気や水などの流体は、流れやすいところを流れる性質がありますので、十分に大きな吸気口があれば室内に入ってくる空気はそこに集中し、隙間から入ってくる空気の量は激減します。網戸全体をフィルターにしてしまえば面積も十分です。
まあ兎も角、フィルターを網戸に取り付けてみましょう。
フィルターの取り付け
まずは網戸を取り外し、両面テープを付ける面を綺麗に拭いてよく乾かしておきます。両面テープでも接着剤でも貼り付け作業ではこれが基本です。
網戸の枠に両面テープを貼り、フィルター材を合わせながら貼り付けていきます。当然、製品のサイズと網戸のサイズは違いますので、貼り付けてからカッターで適当な大きさに切ってやればOKです。障子の張り替えよりもずっと簡単ですね。
貼り終えた網戸を取り付けてみました。
う~ん、結構透けます。思っていたよりもフィルターの生地が薄いようです。ある程度のほこり・粉塵は引っかかってくれるでしょうが、結構すり抜けてくる物もありそうな気配です。
そこで一考、フィルター材料はまだ余っていましたので、もう一カ所、小さい窓に貼り付ける事にしました。ただし今度はフィルターを2重にします。2重にしたぶん粉塵の除去能力は向上しますから、換気扇を回すときは大きい方の窓は閉じて小さい窓を吸気口に、換気扇を使わないときは両方の窓を開けておくのがいいでしょう。2カ所窓が開いていれば風が流れますので自然の換気も期待することが出来ます。
作業手順は先ほどと大差ありません。フィルター材を2重にして貼り付けてあげるだけです。
出来ました。さすがに2重にすると外が透けて見えることはなくなりましたね。
現在この両方の窓を開けた室内にてPCに向かってこの文章を書いておりますが、この時期に窓を開けっぱなしにしているにしては快適な環境を作れているようで全然くしゃみが出ていません。まあくしゃみなどの体の反応はそのときの体調や食事にも左右されますので一概にこのフィルターの効果だと言い切ることは出来ないのですが、一定の効果が出ているという実感はあります。
しばらくはこのまま経過を観察してみようと思います。