Amazonベーシックのハイキングバックパックを試す
今回の登山では行動用には小さいバックパックを使いましたが、テントやシュラフを運ぶメインのパックパックにはこれを使いました。
Amazonがプライベートブランドの「Amazonベーシック」で販売しているリュックです。
サイズは55L・65L・75Lの3種類があり、いずれも4000円台という破格の値段設定です。ただ在庫は不安定らしく、常にすべてのサイズが販売されているわけではありません。
私が購入したのは一番小さい55Lサイズ。値段は3種ともほぼ同じですので「大は小を兼ねる」というわけで大きいサイズを買っても良いかなとは思うのですが、実際のところ55Lあれば容量としては十分ですし、下手に沢山入ると思うと色々詰め込んでしまって荷物が重くなってしまうという悪循環にも陥りかねません。
大きいザックに沢山詰めるより、荷物はコンパクトにまとめる方が良いというのが私の持論です。
注文すると翌日にはこんな梱包で届きました。 ザック本体の重量は実測で1.9kgほどでした。 本体部分は3サイズとも共通で、サイズごとの違いは上部の長さにあるようです(写真を重ねてみるとすぐに分かります)
ただし55Lだけは上部がバンジーストラップになっています。商品写真を見る限り、65Lと75Lについては、ここは普通のストラップバンド2本になっているようですので、もしもテントやマットなどを上部にストラップで固定しようという場合は65Lか75Lを買った方が良さそうです。
私の場合はマットを下側のストラップに固定し、テントは中に納めてしまいました。2泊3日のテント泊に必要な荷物はそれでも十分に収まりましたよ。
下部の寝袋収納部は十分な大きさがあり、ためしに2リットルペットボトルを入れてみたところ2本入れてもまだまだ余裕。私は結局ここに寝袋と雨具、グランドシートと行動用小型バックパックまで入れましたが、それでもまだ若干の余裕がありました(ちなみに使っている寝袋はモンベルのアルパインダウンハガー800 #3です)
左右にはファスナー付きのサイドポケットと、ペットボトルなどを入れるのに適したメッシュポケットがそれぞれ一つずつ。背面には大きめのファスナー付きポケットがあります。
ファスナーはYKK製ではありませんね。こういうところでコストダウンをしているのでしょう。まあ壊れずちゃんと使えれば文句はありません(YKK製でも以前ひどいハズレ製品を引いたことがありますので、何でもかんでもYKKなら良いという物では無いと思っています)
メインの荷室には、私の使っている中華製安物テントがいい感じで収まりました。このテントの梱包時の長さは約48cmですが、まだ上に余裕があります。
テントが中央に入るようにして、周囲を着替えや防寒具、食料で固めてやるとちょうどバランス良く荷物を入れられましたので歩いていてフラつくこともありませんでした。
背負った感じと欠点について
ショルダーベルトの高さが調整できるようになっていますが、身長175の私が背負った感じでは一番上にしてちょうどいい感じでした。なのでもっと大柄な人だと少しきついかもしれません。ただ私はこれで腰ベルトもちょうどいい位置に持ってこれましたので特に不満はありません。
ストラップをしっかり締め込んでやれば、ちゃんと腰で重さを支えてしっかり荷物を背負うことも出来ました。
ただし、少し歩いてみてすぐにわかったのは、ストラップが全体的にゆるみやすいという欠点。
特に背中にリュックを密着させるために一番上のロードリフトストラップは体に合わせてしっかり調整しておきたいところなのですが、これが割とすぐに緩んできてしまうため、歩きながら何度も締め直すことになりました。
たぶんここがこのリュックの最大の欠点のように思います。
今回の私の使用用途は立山黒部アルペンルートの移動と、室堂~雷鳥沢キャンプ場間の徒歩程度。歩いた距離は大したことありませんし、荷物も多くありません。それでもストラップの締め直しは数回行いましたので、これを背負って山中を移動するような使い方はちょっと厳しいんじゃないかと感じます。
あくまで整備されたコースでの荷物運搬用という感じでしょうか。
本格的な登山の場合はもっと山岳向けに作られた商品を使われることをオススメしますね。まあ今回のような軽い用途や、たとえば防災用としての利用ならこれでも十分すぎる性能だと思います。
なんと言っても安いですからね。