スタートレック・ヴォイジャー:S6第2話「ボーグの絆を求めて」あらすじや感想など
シーズン6 第2話(通算122話)「ボーグの絆を求めて」”Survival Instinct”のあらすじ
マーコニアの前哨基地に停泊したヴォイジャーは、彼らとの文化交流を行うことにした。多少の問題はあったが、艦を解放しての交流会は順調だった。
艦を訪れた異星人の一人がセブンに見せたものは、セブンがかつてボーグ時代に使っていたシナプス中継器だった。既に失われたはずのそのパーツを見てセブンは顔色を変える。オレンダル5号星の商人から入手したものだという。
セブンはそれを買い取って分析を始める。
この装置はある3人の元ドローンによって意図的に持ち込まれたものだった。
実はセブンは、ボーグ時代にその3人と共に遭難したことがあった。その際に集合体のリンクと切り離され、一時的に個人としての自我と記憶を取り戻したことがあるのだ。
その3人もセブンと同様にボーグ集合体から自立して個人に戻っていた。だがなぜか彼らは3人だけの集合体を形成しており切り離せない状態だった。
彼らはそのリンクを断ち切る方法を求めてセブンに接触してきたのだ。
セブンは彼らに協力することにするが、4人には全員共通の記憶欠如が起きていることが分かった。そこに何か秘密があるらしい。
セブンは3人のリンクに接続し、真実を探り当てる。3人のリンクを作ったのはセブンだったのだ。
それは遭難中に自我を取り戻し逃亡を図った3人を連れ戻すための処置だった。
だが事実を知って怒った3人がセブンとのリンクを切った際にオーバーロードが起こり、3人は脳にダメージを負ってしまう。
このまま個人に戻す処置をすれば1ヶ月程度しか生きられない。だがボーグ集合体に戻せば寿命を全うできるだろう。
セブンは迷った末、彼らを個人に戻すことにする。
3人は自分を取り戻せたことを感謝し、残りわずかな人生を謳歌することにするのだった。
補足情報や感想など
- ボーグネタのお話はとかく派手な方向に行きがちですが、このエピソードは個人の尊厳というものを静かに描いた、なかなかの佳作だと思います
- 残りの人生をどう生きるかで、3人がそれぞれ全く別の生き方を選ぶのが面白いですね
- セブンがドクターを説得するシーンが今回の見所でした。たとえ命が短くとも個人であることが大事だと主張する彼女からは、随分と成長の跡が覗えます。その判断を後押ししたチャコティの存在も忘れてはいけませんね
- 3人の一人マリーカはベイジョー人で、U.S.S.エクスカリバーの機関部に勤務していたと言っていました。TNG「クリンゴン帝国の危機・後編」にてライカーが臨時艦長を務めた船なのですが、そうかボーグにやられちゃってたのか……
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