新スタートレック:S3第10話「亡命者」あらすじや感想など
シーズン3 第10話(通算58話)「亡命者」”The Defector”のあらすじ
中立地帯に正体不明の船を確認する。それはロミュランの偵察機でウォーバードからの追撃を受けており、パイロットは亡命を希望していた。
救助した亡命者はシートール中尉と名乗る。彼によると、ロミュラン首脳部は48時間後に開戦を計画しているという。だがピカード達はその情報には懐疑的だった。
シートールの情報を元に遠距離センサーでネルバナ3号星を調査するが、特に異常は認められなかった。事態を重く見た艦隊司令部はUSSモニターとUSSフッドを応援に向かわせるが、間に合うかは微妙だった。
真実を見極めるには情報が不足していた。
そんな中、シートールは自分がアリダー・ジャロック提督であることを明かす。ジャロック提督はノーカン基地大虐殺を指揮した人物だった。
ピカードは益々ジャロックを信じられなくなっていたが、ジャロックは本気で子供達の未来を心配していると語る。そしてピカードに機密情報を明らかにする。
エンタープライズは条約を破って中立地帯に入り、直接ネルバナ3号星へとやってくる。だがジャロックの情報にあった秘密基地も隠れている艦隊もなにもなかった。実はジャロックも偽の情報をつかまされて忠誠心を試されていたのだ。
罠だと悟ったピカードは中立地帯から急ぎ撤退しようとするが、遮蔽を解いて現れたロミュランウォーバードに包囲される。
ロミュランのトモロク司令官はエンタープライズに降伏を勧告してくるが、この事態を予想していたピカードは密かに応援を頼んでいた。遮蔽を解いて3隻のクリンゴンウォーバードが姿を現す。
戦力が拮抗し優位が崩れたことでトモロク司令官は撤退を指示し、エンタープライズは危機を逃れた。
しかし自分の行動が無駄だったと知ったジャロック提督は、自ら命を絶ってしまうのだった。
補足情報や感想など
- 冒頭のシェークスピア劇に結構時間を取りますね。でも面白いからいいのです。ちゃんと本編への伏線になってますしね
- 地球・ロミュラン戦争は2156年から2160年の出来事です。本来ならENTシーズン5以降で描かれる予定でした。
- ”シャロンの戦い”とは2160年に起こった戦いです。ロミュラン側が大敗を喫し、これによって戦争の終結となりました。そのためロミュランにとっては屈辱的な出来事として伝わっていたりします。
- ストーリーが展開する合間に、ピカードの指示でウォーフが何かやってる描写がちょっとずつ入っているのが上手いですねぇ
- ジャロック提督が情に訴えながら交渉を二転三転させてくるのが中々にズルいです。視聴者も何が本当か分からなくなってきます。でも提督は本気で戦争を防ごうとしていたんですね
- 3話ほど前に登場したロミュランのトモロク司令官が再登場です。相変わらずヤな奴ですねー
- 最後の逆転劇が大変痛快です。さすが艦長!! でもジャロック提督の死で締めるので、ちょっと悲しい終わり方になってしまいました
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