シルエット・ポートレート3でプラ板をカットするよ!後編
今度はプラ板のカットに挑戦です
前回までにPCとポートレート3との接続および動作が確認出来ましたので、次は本命のプラ板カットに挑みます。
セリアの0.5mmプラ板はB5サイズなので、粘着シートに貼り付けて機械にセット。カットに用いる刃もクラフトブレードに交換します。ポートレート3なので使用出来るクラフトブレードは2mmタイプです。
カットしたい物の厚みが0.5mmですので、クラフトブレードの刃出し量は0.8mmにしました。この調整はブレードをセットする前に手動で行います。
メーカーホームページのクラフトブレードの使い方(こちら)を見ると、低いカット厚に設定しパス数(切り込む回数)を多めにする方が良いと書かれていたので、まずはこれにしたがって設定してみました。
早速これでデータを送信してみたところ……
動かねぇ……
というかエラー吐いてソフトが落ちました。は?という感じです。
何か設定の組み合わせ方が悪かったのかと考え様々な設定の組み合わせを試してみたのですが、ことごとく落ちます。ですが試しにペンアダプターに戻すとちゃんと動くのです。何じゃこりゃ。
散々時間を費やし色々なパターンを試したところ、どうもクラフトブレードをセットしクラフトカットを行おうとすると落ちるようです。う~む。
とにかくテストカットすら出来ない状態だったのでどうしようかと思ったのですが、ここで「もしや?」とひらめきます。
この時使用していたシルエットスタジオのバージョンは4.5.152。現時点(2023年1月)の最新バージョンです。そこで試しに一つ前のVer.4.4.945をここからダウンロード。4.5をアンインストールして4.4をインストールしてみました。
これで最初に試そうとした設定をテストカットで送信してみたところ……アッサリ動作!!
勘弁してくれよぉ……散々時間を費やした末、どうにかやっとスタートラインまで戻ってきました。
※ソフトの落ちた原因はハッキリしませんし私の環境との相性だった可能性もあります。その辺はもう特に調べる気もありません。
何とか実用にはなりそうです!!
まず最初の「圧弱め、パス多め」でやってみます。具体的には圧4、パス8、速度2です。その結果は……もう全然ダメ。
かろうじてプラ板にかすり傷が付いたかな? 程度の切り込みしか入りませんでした。
ここから少しずつ圧を増やしていきます。10…20…30…と増やしたところ、どうやら30位まで上げればなんとか切り込みは出来るようだと分かりました。刃が貫通するまでは行かないので完全なカットにはなりませんが……
指で押せばパキッと割れる程度には切り込みが入ります。おお、コレなら一応実用になりますぞ!
ここから更に圧を最大の33、パス数も最大の10にして再度試してみましたが、やはり貫通までは出来ず。
そこで今度は刃出し量を0.8mmから0.1mmずつ多くして試したのですが、これはあまり変化がありませんでした。1.5mmまで上げても貫通出来なかったのでこの実験は終了することに。さらに次の検証に移ります。
パス数を10にしているとカッティングに時間がかかってしまうので、今度はパス数を減らす方向で変化を見てみることにしました。
結論としては、パス2だと切り込みが足りず、最低でも3~4回やれば指で割れる程度の切り込みになり、それ以上の回数ではあまり変化無し、と分かりました。
と言うわけで現時点でたどり着いた「ポートレート3」でのセリア0.5mmプラ板カットの設定は、
- 使用する刃:クラフトブレード2mm
- クラフトカットに設定
- 刃出し量 0.8mm
- 圧 30~33
- パス 3~4
- 速度 2
といった感じになりました。様子を見ながらもう少し煮詰めてみるつもりです。結局のところ完全なカットは出来ませんでしたが、プラ板の加工にはかなり役立ってくれそうです。
しかしこの検証だけで結構な時間と結構な枚数のプラ板を使ってしまいましたよ。まあプラ板はセリアの商品なので安くて助かるのですが。