スタートレック:ピカードS3第1話「ネクストジェネレーション」あらすじや感想など
(文中にネタバレを多数含みます)
シーズン3 第1話(通算21話)「ネクストジェネレーション」”The Next Generation”のあらすじ
25世紀……
S.S.エレオス号は謎の敵に追われていた。乗員のドクター・ビバリー・クラッシャーは果敢に立ち向かうが負傷し、意を決してピカード提督へと通信を送る……
地球、ピカードとラリスはチャルトク4号星へ行くことになり、家の片付けに追われていた。
過去に区切りを付け新たな未来を目指そうと考えるピカードだったが、彼の元にビバリーからの暗号化メッセージが届く。
長く音信不通だった彼女からのSOSにただならないものを感じ、ピカードは早速行動を起こした。
ライカーの協力を得たピカードはU.S.S.タイタンに査察の名目で乗り込み、ビバリーの指示した座標、ライトン星系を目指そうと企てる。
タイタンには副長としてセブン・オブ・ナイン……アニカ・ハンセン中佐も配属されていた。
しかしタイタンのショー艦長は堅物でピカード達の言葉には耳を貸さず、2人に冷たい視線を向けるだけだった。
ピカード達の計画は頓挫したかに思われたが、状況を察したアニカ副長は艦長の指示を無視して密かに艦をライトン星系へと向けていた。
ショー艦長に気付かれる寸前にシャトルで抜け出したピカード達は、漂流していたエレオス号へと乗り込むのだが……
一方、ラフィ中佐はデイストローム研究所から盗まれた兵器「量子トンネル技術」の行方を追っていた。”レッド・レディ”という暗号の示す物に気付いたものの、時既に遅く……
情報を整理してみる
- ローワーデッキ同様に本編開始前にスタートレックのオープニングロゴ映像が入りました。船はU.S.S.セリトスから変わってU.S.S.タイタン-Aになってますね(NCC-80102-A)
※ローワーデッキの時代にライカーが指揮していたのはAの付かない先代のタイタンです - 冒頭で読み上げられていたピカード艦長の古い日誌はTNGシーズン3第26話「浮遊機械都市ボーグ・前編」で読み上げた日誌そのままです(宇宙歴43996.2)
- ドクタークラッシャーが使っていたフェーザーライフルは「ファーストコンタクト」にも登場していたいつものやつ
- 現在ジョーディ・ラフォージは艦隊ミュージアムの館長とのこと
- 片付け中のピカードが手にしていたのはカターンの笛!!(シーズンシーズン5第25話「超時空惑星カターン」から ※シリーズ屈指の傑作回です)
- チャルトク4号星はロミュランの研究コロニーです。VOYシーズン1第4話「24時間の過去」でちょっとだけ言及されています
- ガイナンのバーに飾ってあったエンタープライズ-Dのミニチュアは、日本ではディアゴスティーニから販売されていた「スタートレック・スターシップコレクション」の物ですね。全く同じ物がうちにもあります(苦笑)
- ライカー一家は現在あまり家族仲が良くないようです……
- セブンの発信号令が「エンゲイジ」なのは当然ピカードに対するリスペクトですね
- U.S.S.ヴォイジャー-BとU.S.S.エンタープライズ-Fの姿がちょっとだけ見られます(探してみよう!)
- エンディング映像によると、初代ヴォイジャーは艦隊ミュージアムに展示されてるみたいです。エンタープライズ-Aも展示されているようですね
- レイチェル・ギャレット大佐はエンタープライズ-Cの艦長だった人です(TNGシーズン3第15話「亡霊戦艦エンタープライズ”C”」)
- テロで破壊されたのはマタラス・プライム第7地区の宇宙艦隊募集センター
- マタラス・プライムはENTシーズン1第13話「遥かなる友へ」やシーズン2第13話「熱き夜明け」で言及があります。NX-01エンタープライズが行ける距離ですから、比較的地球に近い所だとわかります
- 諜報員ラフィに指示を送ってくるハンドラー(支援者)は一切顔を見せません。なんかAIっぽいですなー
- 最後にアニー・ワーシングさんへの弔辞がクレジットされておりました。シーズン2でボーグクイーンを演じられていた方です。ご冥福をお祈りいたします。
- 今回は宇宙歴も西暦も提示されていませんでしたが「フロンティアデー250周年」という情報が示されています。
この記念日が惑星連邦の設立(2161年)を指すとすれば、劇中は2411年と推定されます。でもそれだとシーズン2から既に10年が経過していることになりますね(年表参照)※フロンティアデーの基点はアーチャー船長がNX-01エンタープライズで宇宙に乗り出した2151年だそうです
今回の感想
ええっ!大掃除するのって地球人だけなの!!!(苦笑)
タイトルの出るところが劇場版風でグッと来ますな!音楽もろにあれだし!
エンディング映像の方も音楽もろにあれで、ついついニヤけてしまいます。
ガイナンのバーは登場したものの、ガイナン自身は登場せず。残念。
「スターシップコレクション」は創刊号のエンタープライズDだけ値段が安かったですから、製造数も一番多いのでしょう。D型の残数が多いのも分かります(えー)
20年使ってなかったコミュニケーターに突然通信が入るという発端はなかなか良いですねぇ。
タイタンAは極めてオーソドックスな形状の連邦艦といった感じで、かなり好き。
ラフィがやさぐれて登場したので「またか」と思ったのですが(苦笑)これは演技でしたね。でも「恋人に捨てられた」ってのも演技なのかなぁ?
ラ・シレーナ号は今はラフィが使ってるのね。艦隊の船ではないので諜報活動には都合が良いのでしょうが、ラフィは艦隊アカデミーの教員から艦隊諜報部に異動とか、相変わらず状況に振り回されてる感じがします。
ピカードとライカーがあてがわれたベッドがローワーデッキでお馴染みな下級士官用なのは吹いた。提督をその扱いとは強気だなショー艦長!!でも小物感がすごい(苦笑)
ジョーディの娘シドニーが登場しましたが、お母さんは誰なんだろう……?(一応TNG最終回で描かれた可能性の未来ではリア・ブラームス博士がジョーディの奥さんで、やはりシドニーという名の娘がいることになっていました)
デイストローム研究所は相変わらずセキュリティに不安しかないな!(苦笑)
とまあ、いろいろ新情報が出てきましたが、もちろんトドメは最後に登場したウェスリーの弟ですな(父親誰だろう……?)
また人物にしても艦にしてもですが、ネクストジェネレーションのメンバーに焦点をあてつつも、その次の世代を描こうとしているのが覗えます。サブタイトル通りの極めて順当なテーマだと思います。
ともあれ、今回は基本的にピカードとライカーのバディ物として話が進んだので見ていてとても安心感がありました。古巣に戻ったような印象です。残りのメンバーも早く合流して欲しいなー。
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