スタートレック:ローワー・デッキ S2第7話「愛欲の泉」 あらすじや感想や元ネタ解説など
(以下、ストーリーのネタばれを含みます)
シーズン2第7話(通算17話)「愛欲の泉」”Where Pleasant Fountains Lie”のあらすじ
コンピューターによって100年以上戦争状態に陥っていた惑星にやってきたセリトス。
コンピューターのアギマスが無力化されたことで戦争は終わり、アギマスは分析のためデイストローム研究所に運ばれることになった。
マリナーとボイムラーがシャトルで輸送にあたるが、重力の井戸に捕まってシャトルは墜落してしまう。
そのころセリトスには惑星ハイスペリアのモナヴィーン号がランデブーしてくる。
エンジンの不調のためエンジニアの力を借りたいというのだが、実はハイスペリアの女王パオラナはビラップス少佐の母親だった。
修理は順調だったが、謎の爆発で女王とラザフォードが巻き込まれて死んでしまう。ビラップスは艦隊を辞め王座に就く決意を固める。
墜落したボイムラー達は荒野の惑星でサバイバルを強いられるが、水も食料も無い状況で険悪なムードになり、そこをアギマスにつけ込まれる。
甘言に乗ってアギマスを古い宇宙船に接続してしまうボイムラーだったが、実はそれはアギマスのバッテリーを利用して救難信号を送るための演技で、ボイムラーは無事救助を呼ぶことに成功するのだった。
一方、爆発事故はビラップスを王座に就けるための狂言だったことが判明する。テンディはラザフォードが生きていたことを喜び、またラザフォードの活躍によってビラップスの童貞は守られたのだった。
情報を整理してみる
- ビラップスはハイスペリア星の王子でした。本名はアンダリシオで母親は女王。ただしビラップスは王子の権利を放棄して艦隊に入りエンジニアになったとのこと
- ハイスペリアの法律で、ビラップスは童貞を捨てると自動的に王座に就かなければならなくなるそうです(なんじゃそりゃ)
- 艦長達の反応からすると、パオラナ女王がビラップスにちょっかいを出してくるのは毎度のことのようです(TNGにおけるラクサナのようなポジションなのでしょう)
今回の元ネタ解説
※小ネタは多すぎて全部は把握できていません。何か思い出したらまた追記します。
- デイストローム研究所は沖縄にある研究施設。PICシーズン1第一話「追憶」などで登場しています。
- 研究所の名前の由来は艦隊のコンピューターの基本設計を行ったデイストローム博士から。博士はTOSシーズン2第24話「恐怖のコンピューターM-5」に登場しています
- 主要キャラがシャトルで出発したら墜落するというのは、スタトレ世界のお約束ですね
- データの頭が洞窟に埋まっていたというのはTNG「タイム・スリップ・エイリアン」から
- アギマスの声(原語)はジェフリー・コムズ氏が担当されています。DS9のブラントやウェイユン、ENTのシュランを演じられた俳優さんです
- マリナーが毒薬のような味と言っていたブラック・リコリスのお菓子というのは、要するにこれです
今回の感想
少佐の童貞を守れ!とか、肝心なときに勃たないとか、一生童貞を貫きます!とか、今回は色々酷すぎる(苦笑)
スタートレックには悪いコンピューターは無数に登場するため、今回はそこをネタにしたお話でもありました。
デイストローム博士が登場したTOSの「恐怖のコンピューターM-5」もその手のお話ですし、以前登場した「ベータ・スリーの独裁者」のランドルーなんかもそれですね。
この辺は実に宇宙大作戦っぽくて楽しかったです。
一方でまだタイタンの件を根に持っていたマリナーでしたが、それに対してボイムラーがかなり成長していることに驚きます。あれ全部演技だったとか見ているこっちもすっかり騙されましたよ。随分頼もしくなったものです。この辺のどんでん返しは実に痛快でした。
どちらかと言うとテンディの方が少し心配な気がしてきます。前からちょっとヤンデレ気質を見せてはいましたが、ラザフォードがホントに死んじゃったりしたら大変なことになりそうです……
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