スタートレック・エンタープライズ:S4第9話「バルカンの夜明け」あらすじや感想など
シーズン4 第9話(通算85話)「バルカンの夜明け」”Kir’Shara”のあらすじ
ヴラス長官の真の狙いは、長年対立しているアンドリアに対して奇襲攻撃を仕掛けることにあった。そのため国内の反対分子を一掃し、己の立場を盤石なものにしたかったのだ。
シラナイトを壊滅させた今、ヴラスの配置した奇襲部隊は今にも攻撃を開始しようとしていた。
だが戦争が始まれば周辺の星々も巻き込まれ、もちろん地球も人ごとではいられない。
トリップはソヴァル大使と共に、危機を伝えるためアンドリアを目指す。
シュラン司令官と連絡を付けたトリップ達は状況を説明するが、信じてもらうことは容易ではなかった。それどころかシュランはソヴァル大使をさらって拷問にかけ始めてしまう……
一方、アーチャー達はバルカンの首都を目指していた。「キルシャラ」に記されたシラクの真の教えを公にすれば、バルカン社会に大変革が起きヴラスの権威は失墜するのだ。
だが最高司令部の追っ手に襲撃を受けトゥポルは捕らえられてしまう。
その頃、ソヴァル大使を信じると決断したシュランは、エンタープライズと共にバルカンの奇襲部隊を迎撃に向かう。だがバルカンの戦力はアンドリア部隊の2倍。激しい戦いが起きる中、トリップは少しでも時間を稼ごうと奮闘する。
ついに最高司令部へとたどり着いたアーチャー達は「キルシャラ」を提示した。
数々の嘘が暴露されたことでヴラス長官は失脚する。それに伴い、戦闘中止の命令が下された。
スラクのカトラはアーチャーから取り出され、バルカンの政治体制も変革を迎えることになった。
バルカンの地球への過度な干渉も終わることとなり、戦争の危機も回避されてアーチャー達はホッと胸をなで下ろす。
だが彼らが平和共存へと脚を踏み出す中、暗躍している者達がいた……
補足情報や感想など
- どうしたことでしょう! アーチャー不在のエンタープライズを率いるトリップがカッコイイ! 信念を持って命令違反をしたり両軍の間に割って入ったりと、肝が据わった態度が頼もしいですよ。とてもトゥポルのマッサージで骨抜きにされていた人と同一人物とは思えません(苦笑)
- 色々問題の多かったズインディ編をなかったことにせず、そこでの事件をちゃんと活かしてくる前向きな態度の脚本も素晴らしいです
- 非情になりきれないシュランの甘いところは好き
- カトラを宿したおかげとはいえ、アーチャーがバルカン神経つかみをやるのはちょっと驚きます。地球人でコレが出来るのは、他にはDISのバーナムとLDのラザフォードくらいかしら(あと誰かいたっけ?)
- トゥポルの夫コスにも見せ場を与えたりするという辺りも、ソツのない脚本だと思います。いい奴だなぁコス
- この事件により、バルカンの体制が従来のシリーズで良く見知ったものへと切り替わっていくわけです。実に上手くまとめましたね
- そして最後にロミュランを絡めるというのがまたイイ!!しかもバルカンとロミュランの再統一を匂わせるというのもいいですね。TNGやDISにも渡って延々と描かれるテーマですからね
- 時代設定やこれまでのストーリーを活かしつつ今後への期待も高めるという、大変レベルの高いエピソードだったと思います
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