スタートレック:ディスカバリーS4第2話「重力異常」あらすじや感想など
(以下、文中にネタバレを多数含みます)
シーズン4 第2話(通算44話)「重力異常」”Anomaly”のあらすじ
重力異常に遭遇した惑星クイジャンは壊滅し、ブックは故郷と家族の全てを失ってしまった。
クイジャン壊滅の報を聞き、サルーも艦隊に戻ってきた。彼はU.S.S.ソジャーナ艦長の席を打診されていたが、それを断りディスカバリーの副長へと就任する。
情報収集に向かったディスカバリーは早速観測を始めるが、外部からでは何も分からないことしか分からなかった。
現象の外縁に侵入して調査を行うためにブックが彼の船で向かうことにする。しかし故郷を失った彼は明らかに精神が不安定だった。
そこでブックの船はディスカバリーとケーブルで繋いだ状態で発進させ、スタメッツの意識を移したホログラムのアバターが同行することになった。
だが安全位置にいたはずのディスカバリーの方に重力異常が激突する。
ディスカバリーは大きな被害を受け、やむを得ずケーブルを解除して撤退する。
取り残され弱気になるブックをバーナムは艦長としてではなくパートナーとして励まし、ブックはどうにか重力異常からの脱出に成功した。
そして彼らが持ち帰った貴重な観測データによって一つの事実が判明する……
情報を整理してみる
- サブタイトルの”Anomaly”はENTシーズン3第2話「オサーリア人の襲撃」と同じです。こういったサブタイトルの再利用は珍しいことですが、謎の重力異常に遭遇するという点で内容的にも共通していたりします。もしかしてトレリウムDでこの重力異常を防げたりしないかしら
- 冒頭のバーナムとサルーのシーンで登場した望遠鏡はジョージャウ船長(皇帝では無くこちらの世界の彼女)の形見の品です
- 重力異常は直径5光年におよぶ巨大な物でしたが、その正体はまだ不明です
- 艦隊の会議シーンではフェレンギ人も参加していました。フェレンギ人のメイクは細かいディテールが変わっていますね
- 同じく会議に参加していたバルカン人の女性はシーズン3第7話「真の統一」にも登場したトゥリナ大統領。まだニバーは惑星連邦には復帰していないそうですが、オブザーバーとして参加しているようです
- 初期からのブリッジメンバーなのにイマイチ影の薄い(苦笑)デトマー、オオセクン、リース、ブライス、ニルソンはそれぞれ少佐に昇進している模様
- 幻影状態のグレイの新しい体としてシンスボディが用意されました。24世紀のスン博士が開発したこのボディは、PICシーズン1第十話「理想郷(後編)」にてピカードの意識を移したアレです。なおピカード以降は移植の成功率が低くて殆ど行われていないとのこと(えー)
- ディスカバリーのコンピューターはちゃんと「ゾーラ」という名前になりました。ショートトレック「宇宙の恋人」と同じです
今回の感想
サルー復帰早いわー(苦笑)
でもまあ、バーナム艦長とサルー副長という組み合わせはとりあえず現状ではベストでしょうね。
ピカードのシンスボディネタを入れ込んできたのはビックリ。そしてわざとらしい理由を付けて「その後ほとんど行われていない」と、あからさまに制限を付けるのは笑えました。それにしても、そこまでちゃんと情報が残っているなら未だボーグやクリンゴンについて一切触れられていないのが残念だなぁ。そろそろその辺にもメスを入れて欲しいです。
ブックとスタメッツの2人によるバディ物という体裁はなかなか珍しい組み合わせでした。案の定、ブックが胞子ドライブを扱えることに対するコンプレックスはあったようで、本人達もそこに突っ込みを入れてたのは面白かったです。
でも甥っ子の幻覚を見るほど不安定なブックは、普通ならやはり任務から外すのが論理的でしょうけどねぇ。何というか、今回はブックとスタメッツに見せ場を作るためのお話作りだったような気がします。
従来作ならシールドを強化したシャトルに他のメインキャラの誰かが乗って調査に出ていたところでしょうね(そしてやっぱり墜落か遭難する(苦笑))
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