シーズン3第8話 あらすじと情報整理と感想※ネタバレあり【スタートレック:ディスカバリー】
第8話「聖域」"The Sanctuary"
これまで名前だけ語られていたエメラルド・チェーンのボス、オリオン人のオサイラーがいよいよ登場なのですが……
(以下、ネタバレ全開です)
シーズン3 第8話のあらすじ
ジョージャウの症状は深刻であり、ドクターカルバーによる検査が続けられていたが原因は分からなかった。
ブックの兄弟からの連絡で、彼の故郷がエメラルド・チェーンのために窮地に陥っている事が分かる。ディスカバリーは監視という名目でブックの故郷、惑星クイジャンに向かうことになった。エメラルド・チェーンに対し連邦の存在を示すという意図でもあった。
だがオサイラーのビリジアン号もクイジャンに到着しようとしていた。
ブックとバーナムは状況調査のため惑星に上陸し、ブックの兄弟であるカイヒームと出会う。
彼はクイジャンの保護区”聖域”の管理人を務めていた。実はカイヒームがブックを呼び寄せたのはオサイラーの指示によるものだったのだが、カイヒームは兄弟を売り渡す気にはなれなかった。
ブックの引き渡しに応じようとしないカイヒームを脅迫するため、オサイラーは地表への攻撃を開始する。
ここでディスカバリーがオサイラーを攻撃してしまうと連邦とエメラルド・チェーンの全面戦争になってしまうため、リンとデトマーがブックの船で出撃する。
デトマーの活躍で船に壊滅的なダメージを受けたオサイラーは撤退する。
バーナムはブックとカイヒームの共感能力に気付き、2人の信号を増幅してクイジャンの海バッタ問題を解決する。
情報を整理してみる
- ブックの故郷は惑星クイジャン。カイヒームという兄弟がおりエメラルドチェーンと取引をしている
- クイジャンは大火の影響で海バッタが大量発生、作物を食い荒らされたことで食糧難が発生し、そこをエメラルド・チェーンにつけ込まれた。
似たような苦境にある星系は50ほどあり、殆どが崩壊寸前になっている - オサイラーはクイジャンからトランスワームを奪ったが、その狙いは不明
- 惑星フンハウの廃棄物処理場を管理していたオサイラーの甥トーローはオサイラーに処分される。
- オサイラーはフンハウから脱出したアンドリア人のリンと、手助けしたブックを捕らえようとしていた
- エメラルド・チェーンのダイリチウムは尽きようとしており、それを知っているリンは狙われていた
- ”大火”の発生源がヴェルビン星雲だと判明する
その中心からは皆が知っていたあの音楽が送信されており、音楽の中には艦隊の救難信号が含まれていた。救難信号には暗号メッセージも含まれているはずなのだが……? - アディラはグレイの幻影が見えなくなってしまった
- ブックの本名はタレックス。今回の一件でブックは人々を助ける仕事をしたいと考え、ディスカバリーで働くことを決意する
今回の感想
オサイラーが甥を処分する辺りはあまりスタートレックっぽくないグロシーンでしたなぁ。ディスカバリーではこういうのが時々ありますね。
ブックの船でオサイラーの船を攻撃する辺りはスターデストロイヤーを攻撃する反乱軍みたいな感じ(苦笑)
廃品回収工場の話の時もそうでしたが、エメラルド・チェーンがらみの話になるとガチャガチャとした戦闘が増えてスタートレックらしさからは少し離れてしまうように思います。
やっと登場したオサイラーもちょっと底が浅そうな感じ。交渉が通じない残虐キャラなのは厄介ですが、結局はブックの船の攻撃で撤退まで追い込みましたし、所詮言動は類型的な安っぽい悪役という印象。いっそ名前だけの登場を続けてた方が正体不明感があって良かったんじゃなかろうか。
しかもエメラルド・チェーン側はもうダイリチウムがないとのことで、なんだか一気に弱体化しそうな気配です。
さて、殺伐としたオサイラー周りの描写の一方、ディスカバリー側は相変わらずの雰囲気で安心します。
”発進”のかけ声をどうするかで悩むサルーとティリーには笑いました。しかし候補に挙がった単語の中に”エンゲイジ”がないのは納得いかないぞ(苦笑)
サルーが音楽の中から独自の聴覚で信号に気付く辺りも良かった。こういう謎解きシーンはワクワクしますね。それにスタメッツとアディラの関係がとても良い感じです。スタメッツがこんなに頼もしい保護者ポジションのキャラになるとは思ってもいませんでした。
ブックがクルーに加わるようですが、やっぱり将来的には副長に収まったりするのかしら? もちろんすぐには無理ですが、今のところ彼くらいしかそのポジションに育ちそうなキャラが見当たらないんですよねぇ。
あとはジョージャウの病状の方が思ったより深刻そうでちょっと心配です。一方デトマーの方はハッチャけた感じで、こちらはトラウマ乗り越えたかな?
う~む、平行して進んでる問題事項がずいぶん色々とあるものです。
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