スタートレック:ディスカバリーS1第5話「我に苦痛を与えよ」あらすじとか情報整理とか感想とか
シーズン1 第5話「我に苦痛を与えよ」Choose Your Pain
今回は胞子ドライブについての進展と、メインキャラクターの描写が続きます。
さらには重要なキャラクターも登場するのですが…
(以下ネタバレあり)
第5話のあらすじ
ジャンプの度にクマムシが弱っていくことに気付いたバーナムは、クマムシが苦しむ様に心を痛める。またクマムシが弱るのに伴いジャンプシステムが使えなくなることを懸念する。
第28宇宙基地での会議からディスカバリーに戻る途中のロルカ船長はクリンゴンの待ち伏せに遭い捕らわれる。クリンゴンの目的はディスカバリーの秘密を探ることだった。
ロルカ船長はクリンゴン船の拘束室で民間人のハリーと艦隊士官のタイラーの2人に出会う。2人とも同じく捕虜。
拷問を受けるロルカ船長だったが、拷問をするルレルとの会話の中からハリーがクリンゴンに協力していることに気付く。
バーナム、スタメッツ大尉、ティリーの3人は、クマムシのDNAを他の生物に移植し胞子ドライブの制御をしようと考える。
クマムシのDNAに適合できる生物が発見できない中、唯一適合の可能性があるのは人間だと考えるバーナム。しかしこれは危険な考えであり、その独善的な態度をサルーは厳しく非難する。
ディスカバリーはロルカ船長救出のためジャンプを行うが、弱り切ったクマムシは休眠状態になり、ジャンプが出来なくなってしまう。
ロルカ船長とタイラー大尉はクリンゴンの不意を突き、脱出に成功する。ただし裏切り者のハリーは置き去りにする。
ロルカ船長を収容したディスカバリーはジャンプでクリンゴンから逃れる。だがこのジャンプを成功させたのは、クマムシのDNAを自らに投与したスタメッツ大尉によるものだった…
情報を整理してみる
- 艦隊は胞子ドライブを多くの船に搭載したいと考えているが、クマムシが見つからず捗っていない
- 艦隊は貴重な装備を持つディスカバリーを最前線から遠ざけたいが、ロルカ船長は反対している
- 今回登場の重要人物
ハーコート・フェントン・マッド(地球人)通称ハリー・マッド
アッシュ・タイラー大尉(地球人) - ハリーは「宇宙大作戦」6話と33話、「まんが宇宙大作戦」21話にも登場している詐欺師(話数は日本での放送順)
- タイラー大尉は連星系の戦いで捕まり、7ヶ月捕虜として生き残ってきた
- マイセリウムの菌の根は亜空間を通じて全宇宙に広がっているため、座標さえ特定できれば他の銀河へでもジャンプできる
- 人間のDNA改変は連邦では絶対のタブー。これはかつて優生人類を作り出した悲惨な歴史のため(最も有名な優生人類としてカーンが挙げられる。映画「カーンの逆襲」「イントゥダークネス」などに登場)
- ロルカ船長を捕らえた船はクリンゴンのD7級巡洋戦艦とのことでしたが旧シリーズとはデザインが異なります。旧来デザインのD7型はシーズン2以降で登場します
- ロルカ船長はかつて船長を務めていたU.S.S.ブランがクリンゴンに奇襲された際、クルーが捕まるのを防ぐためクルーもろとも船を爆破した。目を治療しないのはその痛みを忘れないためと言う
- バーナムはジョージャウ船長の形見の望遠鏡をサルーに譲る
- クマムシは宇宙に放され、ジャンプしていずこかに姿を消す
今回の感想
胞子ドライブに大きな進展がある回です。
人間がナビゲーターに収まるというのはシステムの運用には確実にプラスですが、人道上の問題や、何よりスタートレック世界では優生人類の問題と絡んできます。なかなか面白いところに目を付けた設定だと思いました。
新キャラクターのタイラー大尉は7ヶ月もクリンゴンにいたぶられ、ルレルには夜の相手もさせられるというハードな体験をしております(苦笑)
時系列的にルレルがこの船に来たのは前回シェンジョウに置き去りにされた後のはずなのですが、このクリンゴン艦の船長に収まるまでの経緯は今のところ謎のままです。ヴォークの消息も描かれておりませんが、その間に何があったのでしょう…
あとはスタメッツ大尉とドクター・カルバーの同棲描写が今回初登場。LGBTの権利が取り沙汰される昨今らしい新要素ですね…
元々スタートレックは多くの異なる種族の交流というテーマがあって、こういう社会的問題は自然に取り入れられてきた作品だと思います。とはいえ、あまりストレートに描写されるというのは賛否の分かれるところでもありますね。
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