スタートレックDS9:S4第24話「星に死の満つる時」あらすじや感想など
シーズン4 第24話(通算96話)「星に死の満つる時」”The Quickening”のあらすじ
ガンマ宇宙域のテプラン星系から救難信号を受け、ベシア、ジャッジア、キラの3人は現地へ向かう。
その惑星はかつては高度な文明を繁栄させていたが、200年前にドミニオンに逆らい、見せしめとして文明を破壊された上にブライトという不治の病を植え付けられていた。住人は全て生まれつきこの病に冒されており、発病したら助かるすべはない。
ベシアが出合った病院の医師トレビアンは、そんな人々を安楽死させることを仕事としていた。
ベシアとジャッジアは1週間程この星に残り、治療法を探ることにする。
初めは疑っていた住民達だったが、徐々にベシアに協力してくれる人が増え、研究に希望が見えてくる。特に最初に協力を申し出てくれた妊婦のエコリアは献身的に協力してくれた。
しかし協力してくれていた患者は、次々と病状の急変で死んでしまう。生き残ったのはエコリアだけだった。
治療や分析に使ったスキャナーや電子機器がウイルスを変異させたのだ。治療をしようとすると死を早めるという、ドミニオンの巧妙な罠だったのだ。
諦めきれないベシアはただ一人惑星に残りエコリアの治療を続ける。しかし投与したワクチンは効果が出ない。
やがてエコリアは子供を出産するが、その直後に彼女は息絶えてしまう。
だが生まれた子供はブライトに感染しておらず、ワクチンが全て胎盤を通して子供に作用したことが分かる。
このワクチンによって胎内の子供を助ける術は見つかった。しかし感染者全てを助ける方法を見つけるには、まだかなりの時間がかかりそうだった。だが治療の可能性は間違いなく存在するのだ。
DS9に帰還したベシアは昼夜を問わず研究を続けるのだった……
補足情報や感想など
- 「宇宙大作戦」ならドクターマッコイが治療法を見つけて全員を助け「めでたしめでたし」になりそうなお話ですが、今回の脚本はあえてそうならない展開を狙っているのだそうです
- 今回の舞台はセットも大規模で、スタッフの力の入れようが分かります
- とにかくひたすらドクターベシアに焦点を当てたお話です。ベシアの医師としての真摯な態度が強く印象に残ります。ベシアまじカッコイイ!
- 特にラスト近く、希望に沸き返る群衆を遠くから一人見つめるベシアの姿にはグッと来ました
- サブエピソードなどは冒頭にちょっとだけあったクワークの広告騒ぎのみ。本当にただのオマケでしたが妙に記憶には残ります(苦笑)
- それにしてもドミニオンの作ったウイルスは大変陰険で悪辣ですね(そしてある意味では強烈な伏線とも言えるのですが……)
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