スタートレックDS9:S2第5話「戦慄のカーデシア星人」あらすじや感想など
シーズン2 第5話(通算25話)「戦慄のカーデシア星人」”Cardassians”のあらすじ
ガラックはプロムナードのカフェでカーデシア人の子供を見かける。何の気なしに話しかけたが、その子供は敵対心を向き出しにして噛みついてくる。
その子供ルーガルはベイジョー人に育てられたカーデシアの戦災孤児だった。
ガル・デュカットもこの事件に興味を持ち、戦災孤児の帰国問題についてシスコに相談して来る。デュカットはこの件で世論を喚起したいと考えていた。
ルーガルの育ての親プロカは、彼を自分の息子として育てていた。ルーガルはベイジョー人として育ったためカーデシアを憎む気持ちが強かったのだ。
しかしプロカがルーガルを虐待していたのではないかという疑いがかかり調査が行われることになった。しかしそのような事実は無く、ルーガルはプロカの元に返ることを望む。
ルーガルがカーデシアの高名な政治家コタン・パダールの息子であることが判明し、パダールはルーガルを引き取りにやってくることになった。
パダールはカーデシアがDS9から撤退することを決定した文民指導者であり、撤退に反対だったデュカットにとっては政敵なのだ。
息子を置き去りにしてベイジョー人に育ててもらったなど、カーデシア人にとっては恥でしかないことだった。今回のことが公表されればパダールの失脚は間違いない。
しかしガラックとドクターベシアは仕組まれていた事実を探り当てる。
8年前デュカットはルーガルの死を偽装して彼を孤児院に送り、いずれパダールを失脚させるための材料として仕込んでいたのだ。
デュカットの策略は失敗し、ルーガルの件も公表されないことになった。
ルーガルはカーデシアへと戻されることになるが、望まぬ帰郷に少年の表情は暗かった。
補足情報や感想など
- 超久々にガラックの登場です
- 戦災孤児問題を扱ったお話です。DS9は現実の問題をストレートに反映したエピソードが本当に多いですね
- 虐殺されたベイジョー人の数を原語では1000万人以上と言ってますが、吹き替えで1億人にするのはちょっと盛りすぎでは……
- カーデシアは何でも細かく記録を残す文化があるそうです。以前登場したマリッツァ(第19話「謎のカーデシア星人」)も保管記録担当官でしたね
- カーデシアが家族を何よりも大事にするという話は、TNGシーズン6第11話「戦闘種族カーデシア星人・後編」でも語られていました
- 8年前から策略を張り巡らしているデュカットの狡猾さが目立ちますが、何を目的にしているか分からないガラックの底知れなさが不気味ですねぇ
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