スタートレックDS9:S1第19話「謎のカーデシア星人」あらすじや感想など
シーズン1 第19話「謎のカーデシア星人」”Duet”のあらすじ
コビリアの貨物船が ”カラ・ノーラ症候群” の患者をステーションに連れてくる。病名を聞いたキラ少佐は顔色を変える。
その病気はかつてカーデシアの支配下にあったガリテップ強制収容所でのみ発生した病気だった。収容所の過酷な環境を生き抜いた生存者は、ベイジョー人にとっては英雄なのだ。
だがその患者はカーデシア人だった。名前はエイミン・マリッツァといった。
カラ・ノーラ症候群にかかっているということは、当時収容所にいたことを意味する。収容所では虐殺が行われていた。その場に居たカーデシア人ならベイジョー人にとっては戦争犯罪人であり、憎むべき敵なのだ。
だがマリッツァはただの記録管理担当だったらしい。
キラ少佐はマリッツァが戦犯であることを望んでおり、殺してやりたいとも考えていた。しかしそう考えることの醜さも自覚しており、気持ちは揺れ動く。
入手した古い写真から、マリッツァが実は収容所の所長ガル・ダーヒールであることが判明する。彼は自分の正体を認め、収容所での虐殺を声高らかに自慢し始める。キラ少佐はその態度に、怒りと同時にやるせなさを覚える。
オドーとドクターベシアの調査で、ガル・ダーヒールは6年前に間違いなく死んでいたことが分かる。捕まっているのは本当にマリッツァであり、ガル・ダーヒールの顔に整形して捕まりに来たのだった。
マリッツァは当時の自分が何も出来ず、虐殺を止められなかったことを悔やみ続けていた。その罪の意識から、罰を受けるためにやってきたのだ。自分が処刑されることでカーデシア人達の目が覚めることを望んでいた。
彼の本心を知ったキラ少佐はマリッツァを釈放する。彼のような人こそこれからの時代に必要だと考えたからだ。
しかし一人のベイジョー人が飛び出してきて、マリッツァを刺し殺してしまう。カーデシア人なんてみんな敵だと叫ぶ犯人に、キラ少佐は自分の無力さを痛感する……
補足情報や感想など
- DS9シーズン1のベストエピソードに挙げる人も多い傑作回です
- まあぶっちゃけた話、スタートレック世界ではあの程度の刺し傷ならすぐ治療できるはずなんですけどね。ピカード艦長なんて心臓突き刺されても生き残りましたし……
- 非常に重いテーマを扱っており、正直後味も悪くて暗い気持ちになるのですが、それ故に心に残るエピソードです。あの突然のラストシーンは結構ガツンときます
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