スタートレック:ローワー・デッキ S4第9話「内なる戦い」 あらすじや感想や元ネタ解説など
(以下、ストーリーのネタばれを含みます)
シーズン4第9話(通算39話)「内なる戦い」”The Inner Fight”のあらすじ
これまで連邦以外の船ばかり狙っていた「謎の船」が元艦隊士官も狙い始めたという情報から、艦隊は行方不明の元艦隊士官の保護に乗り出した。セリトスはニック・ロカルノの捜索を命じられる。
しかし最近マリナーが自傷行為に等しい無謀な行動を繰り返しているため、フリーマン艦長は彼女についてはもっと安全な任務に就かせることにした。
ボイムラー達が「シャーバル5号星の軌道上にある気象観測ブイの修理」という平和な任務へとマリナーを連れ出す間に、セリトスは無法者の惑星ニュー・アクストンへと向かう。
だがニュー・アクストンの住人達は宇宙艦隊を嫌っており、行く先々で嫌がらせを受けて調査は一向に進まない。
そして安全だったはずのシャーバル5号星にはクリンゴン・バード・オブ・プレイが出現し、マリナー達のシャトルは打ち落とされてしまう。
なんとか転送で地上に逃れたマリナー達が見たものは……
情報を整理してみる
- シャーバル5号星には、これまで謎の船に襲われた船の上官達が連れてこられていました
- カーデシア船も謎の船の犠牲になっていたようです
- マリナーはかつて友人のシトー少尉が不本意な任務で命を落としたことが心の傷になっており、それが原因でドミニオン戦争では前線任務を志願していたようです
- マリナーはクリンゴン人のマフに諭されたことで、シトーに対する気持ちに整理を付けることが出来ました
- 謎の船に襲われた船は、実は謎の船と共謀した下級士官達が乗っ取っていたのだと判明しました
- マリナーの説得とテンディのおかげで団結した各種族の上官達は、クリンゴン・バード・オブ・プレイを乗っ取って脱出に成功しましたが、マリナーだけは攫われてしまいました
- フリーマン艦長の策略のおかげでロカルノの情報を得ることが出来ましたが、謎の船を操っているのもマリナーを攫ったのもロカルノの仕業でした……
今回の元ネタ解説
※小ネタは多すぎて全部は把握できていません。何か思い出したらまた追記します。
- セブン・オブ・ナインはヴォイジャー帰還後に艦隊への正式な入隊を希望しましたが、元ボーグであることを理由に却下されました。そのためこの時期の彼女は自警団のフェンリス・レンジャーに参加しています(ピカードシーズン1~2にかけて描かれています)この状況をジェインウェイ中将が許容しているというのが腑に落ちませんが、色々あったのでしょう……
- ビバリー・クラッシャーも行方不明とのことでしたが、ちょうどピカード提督と別れて姿を消した時期にあたります。今回のエピソードは2381年の出来事ですが、実はジャック・クラッシャーを出産するのがこの年だったりします(詳しくはピカードシーズン3にて)
- トーマス・ライカーはTNGシーズン6第24話「もう一人のウィリアム・ライカー」に登場、転送事故で複製されてしまったライカー副長のコピーです。その後DS9シーズン3第9話「奪われたディファイアント」でカーデシアに捕らえられ刑務所に入ったのですが、どうやら現在は消息不明のようですね
- そしてニック・ロカルノです。彼はTNGシーズン5第19話「悲しみのアカデミー卒業式」に登場しています
そのエピソードで描かれたロカルノの不祥事がそのままVOYのトム・パリスの設定に流用されています
演じていたのはVOYでトム・パリスを演じるロバート・ダンカン・マクニール氏。今回の原語の声優もマクニール氏が担当しています
日本語吹き替えはトム・パリス担当の森川智之さんではなく、ちゃんと当時ロカルノを担当した中村大樹さん(マイトガイン!)が吹き替えている模様です(相変わらず日本語声優のクレジットがないので確認が出来ません)
ただ中村さんは2024年3月に不祥事を起こして事実上引退しているので、もしかしたらこの吹き替えの製作は随分と前に完了していたのかもしれませんね(だったらもっと早く配信しておくれよー) - ターグとはクリンゴンの豚のような生き物でペットにも食用にもなります。ダクタフはクリンゴンの短剣。スト・ヴォ・コーはクリンゴン戦士の魂がが死後に行くとされている場所です(ヴァルハラのようなものですね)
- ボルタ人やジェムハダーはドミニオンのために働く種族です。交渉ごとを行うボルタ人と兵士のジェムハダーという分担です
- シトー少尉はニック・ロカルノやウェスリーと共にアカデミーでチームを組んでいたメンバーの一人。TNGシーズン7第15話「若き勇者達」で再登場しますが、そのエピソードでお亡くなりになります……
今回の感想
謎の船についての謎解きが一気に進みましたが、ここでロカルノとかシトー少尉が絡んでくるのにはビックリですよ。マリナーがシトーと友達でロカルノとも顔見知りとか、面白いところを繋げてきましたな!
マリナーが昇進を極端に嫌う原因はここにあったんですね。
ドミニオン戦争時にマリナーがDS9に居たという設定とも自然に絡めてますし、終盤にきて彼女のキャラクターを一気に彫り込んできましたよ(もっと早くやっとけという気は無きにしもあらずですが)
ちなみにシトー少尉が命を落としたエピソード「若き勇者達」の原語サブタイトルは “Lower Decks" だったりします。この辺もちゃんとネタに拾ってくるわけですね。
マリナーを立ち直らせてくれるのがクリンゴンのマフだったり、テンディの二つ名がしっしりオリオン人に効いたりとか、脇を固めるキャラクター達の生かし方にもソツが無いのは相変わらずこの作品の良いところですね。フリーマン艦長も何気に優秀だし。
あとビラップスが演じる謎の賞金稼ぎ、あまりスタトレ的ではないですけど、こういうのもわりと好きです。
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